毎日お皿を洗いながら音楽を聴いています。たいていはCDをかけるんですが、ヒプマイだとMVを観たくなる時もあるのでYouTubeも利用します。
するとYouTubeにおすすめ？された楽曲がずらっと表示されるんです。
ある日、その中にアイドルマスターシンデレラガールズの一人である、森久保乃々ちゃんの『もりのくにから』という曲があらわれました。
私はアイドルマスターのゲームやスマホゲームを遊んだことはありません。
アイマスについて知っていることは、
・昔ニコニコ動画で流行った
・水瀬伊織やあずささんなどは髪型が変更になっている
・DSの『HELLO!!』は名曲
・DSの『ALIVE』も名曲
・今はアイドルがたくさんいてシンデレラガールズ総選挙というものがある
といった古い＆偏った知識です。
森久保乃々さんについてなんとなく知ってるイメージは
・自分に自信がなくて目がぐるぐるしている
くらい。
で、『もりのくにから』を聴いたんですが、もう一瞬で心をわしづかみされました。
キラキラとしかメルヘンチックな音の連なりをバックに、ぼそぼそと言葉をつむぐ森久保さん。序盤は音痴、というか歌のていをなしていない。
なんですが、歌詞にひきこまれます。
『こんにちわ、お元気にしてますか』から始まる物語をたどると、どうやら森久保さんは現在アイドルをしていない。そしてプロデューサーとも離れた世界にいる。
穏やかな生活のなかで森久保さんはプロデューサーのことを思い出しています。
プロデューサーが背中をおして半強制的にアイドルにしたようなこともいまでは良い思い出だと。
そしてここから森久保さんは声を張って歌います。壮大なストリングスも音量をあげて森久保さんを励まします。
森久保さんは強さと自由について、そして、その陰にはプロデューサーの助力があったことに気づいたと歌いあげます。
そして最後に感謝の言葉を2つ連ねて歌を終わります。
『ありがとう ありがとう』と。
いや～ 最高。
何がいいって、森久保さんはアイドルをやめてプロデューサーと別れているという公式見解が出たのがエモい。
私の偏見ですが、アイマスって、ゴールは『俺＝Pの嫁』だと思ってたんです。
アイドルと二人三脚で歩み、彼女はトップアイドルになり、そして人気絶頂で引退してプロデューサーと結婚する。それが望ましいハッピーエンドだと。
でも森久保さんの物語は違う。
彼女は自分にアイドルは無理だと思っていた。
でもプロデューサーのがんばりとフォローと庇護によって、世界の中心にひとりで立って笑うことができた。
いまでは彼女はアイドルを引退して違う生活をしているけれど、プロデューサーのことは懐かしく思い出すし、感謝もしている。
おそらくもう引退している、未来の森久保さんの世界にプロデューサーはいないんです。
いちおう『愛をこめて』と歌詞の最後に記してあるので、フラグ的には恋愛ルートも残してあるんですが、少なくとも現在はプロデューサーとどうこうなってはいない。
アイマスというゲームにおいてプロデューサーが主役だと勘違いしてましたが、もちろんそうではなく、主役は森久保さんだったんですね。
『もりのくにから』を聴くかぎり、
森久保さんにとってのアイドルマスターとは、弱かった森久保乃々が成長して少し強くなったよというお話だったんです。
プロデューサーはひとつの通過点であり懐かしい思い出にすぎないんですよ。
ずっと見ていたと思ったら、見られていたのはこっち側だったという。
この曲は森久保乃々に人格と生命を与えたと言っても過言ではないでしょう。
(試聴しかしてないので、もしかすると2番ではまったく違う展開になっているかもしれません。プロデューサーと同棲してるかも)
