わたしを離さないで 飴村乱数考察

前々から乱数についての考察を書きたいと思っていたんですが、乱数の存在ってドラマトラックにおいても、コミカライズにあっても、明らかにヒプノシスマイク界においてキーパーソンとして展開されていますよね。


なのに、じゃあ乱数の正体ってなんなのだろうと考えるとよくわからない。どうもこれという決め手に欠けるんですよ。
なので手を出しにくかったんです。
もうちょっとしっかりした証拠が出揃ってから乱数については考えたいなー、と何か証拠が出てくるのを待っていました。


しかし、コミカライズも1巻が出揃ったことだしそろそろ飴村乱数について一度まとめてみようと思います。
もしかしたらヒプマイプロジェクトの最後まで乱数は何者なのか明かされないかもしれないしね。
それはそれで素敵な終わり方だと思います。



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飴村乱数

楽観主義者はドーナツを見て、悲観主義者はその穴をみる

The optimist sees the doughnut, the pessimist sees the hole.

誕⽣⽇ 2月14日
⾝⻑ 155cm
職業 ファッションデザイナー
年齢 24歳
体重 49kg
元【The Dirty Dawg】メンバー。
ファッションデザイナー。
小学生のような幼い見た目だが、頭の回転が速く、 自分がどう見られているか解っている。
天真爛漫で遠慮がなく、空気を読まない発言も多いが、 持ち前の可愛らしさで愛されている。
凄まじくモテるが特定の相手は作らない。
頭をなでると、笑顔でキャンディをくれる。
シンジュク・ディビジョンの寂雷とは犬猿の仲。


(公式サイトより引用しました)


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乱数は何者なのか。
幼い見た目だけど凄まじくモテて、『笑顔と寝顔が可愛いからさ』(DivisionRapBattleの乱数パート)という歌詞に表現されているように、女性との性的な関係があると公式にほのめかされている存在です。



いつもふざけているようで実は冷静な切れ者だという描写がコミカライズやドラマトラックで散見されます。
ドーナツの穴についての言葉も、物事を多方向から解釈できる彼の知性を示しているはず。

中王区との関係が深いことも何度も描写済み。
ラップバトルに参加したのも無花果の命令で、帝統と幻太郎と仲良くしているのも作戦の内みたい。





乱数は普通のヒトではなさそう


『やはり失敗作』『乱数はまだ不安定』『文字通りお前のかわりなんていくらでもいる』『乱数が壊れる前に完成品がほしい』『(乱数は)監視システム』

などなど、ドラマトラックやコミカライズの中で乱数は、彼が人工的に造られたかのように表現されています。


それに『me against the world』での『あの女、いつか殺してやる。いや、あの女だけじゃない。人間ども全員を』というという不穏なセリフ。(声まで成人男性の素に戻ってましたね。)

私たちが超超超超腹が立っていても、なかなか『人間ども』全員殺す、という言葉は出てこないはず。だって我々は人間なので、人間ども全員殺したら自分も含まれてしまい、なんか後味が悪い。


しかし乱数くんはわざわざ『人間ども全員殺す』と言っている。
ということは乱数は人間の側についていない可能性が高い、と考えられます。


だとしたら乱数はヒトではなく何なのか?


これが悩みどころです。

『壊れる』ということ、『かわりはいくらでもいる』ということ『失敗作』『不安定』という表現からは、ロボット的な機械の体の持ち主のような雰囲気もあります。

ただね、乱数が機械だとしたら気になる点がありまして・・・









じゃあ乱数は射精できるのか?

ってことなんです。


だって飴村乱数くん、公式ヤリチンじゃないですか。凄まじくモテるのに特定の相手はつくらなくて、君の寝顔が可愛いことも知ってるんですよ。そんな性的な要素がわざわざ付帯されているのに性行為はしてないってことはないはず。
ということは、射精できないと困るんですよ。だって出す物ださないとオネーサンたちに不審に思われるから。(下品ですみません)



ということで、乱数の体は機械ではなくナマモノじゃないかと考えています。
デザイナーベビー的な存在か、
あるいはクローン
『私のかわりはいくらでもいるもの(綾波レイ)』のごとく、飴村アルファ、飴村ベータ・・・と連綿とつながる飴村ブラザーズが中王区には存在するのかも。飴村シグマが実在する可能性だってあります。


『迷宮壁』で神宮寺寂雷が歌う『なあ 息絶えたアイツだって生きたかったはずだろ。』も、今はもういない飴村シリーズの誰かのことを指しているのかもしれないと考えるとエモーショナルですね。



そして、飴村乱数は自分が科学的な存在であることを知ってるはず。
けど彼にはどうもヒトについて知識が及ばないところがあるみたい。(失敗作だから?)



そう考えたのはコミカライズ『 -Division Rap Battle- side F.P & M』1巻の、フリングポッセの3人がさいころで賭けをするシーンを読んだからです。

帝統が賭けに大敗し、乱数と幻太郎が帝統の臓器を売ろうと盛り上がるんですが、幻太郎は冗談だと思っていたのに乱数は本気にしていたんですね。
最後に『臓器売るの冗談なの??』とキョトンとした乱数の顔が描かれています。

まぁギャグの落ちだといったらそうなんですが、乱数は本当に臓器を売る話に抵抗がなかったとしたら。
乱数は臓器を手放すようなことを日常だと思う環境にいたのかもしれない。
たとえば飴村兄弟はたくさん作られていて、日常的に命をもてあそばれていたのかもしれない。だからほいほいと生命を冒涜する人間を敵視してるのかも。




唯一存在としての乱数


『Hoodstar』で乱数は『惚れた腫れたはプレタポルテいやいや僕はオートクチュールです』と歌っています。
ざっくり言うとプレタポルテとは既製服のこと。
オートクチュールとはただひとつの一点物のこと。

クローン人間(≒既製服)である乱数が、自分はただひとつの存在(≒オートクチュール)であると主張しているとしたらなんとも哀しい。


そういえば『僕がEasy R Dopeかつオリジナル』という歌詞もありました。
ここでも自分のオリジナル性をアピールする乱数の姿が見られます。

なぜ乱数は自分の唯一性を何度もアピールしているのか、と考えると、それは乱数は本当は唯一無二の存在ではないからじゃないかな。




Fling Posse


そう考えるとFling Posse(刹那の友)というチーム名も象徴的です。
飴村乱数自体がそもそも刹那的な、長くは生きられない一時的な存在であるというのを見越しているような。

そういえば乱数(easy-R)の元ネタとなったラッパー(easy-E)も女好きで、性交渉が盛んで、そのためにHIVに感染し31歳という若さで命を落としています。

乱数が壊れるまで残された時間は長くないのかもしれません














でも、ほんとは乱数の正体なんてなんでもよくて、乱数が笑ってそこにいてくれる、それだけでもういいんです。



もし、たとえ飴村乱数がいなくなったとしても、私たちは彼を忘れたりなんてしないし、彼はまた私たちに会いに来てくれるはず。
だって『Shibuya Marble Texture -PCCS-』で約束したんですから。



『リズムの合間で また逢う日まで』って。













乱数について少し続きます

愛はさだめ、さだめは死 飴村乱数考察その2 - pyonkospicaの日記



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