さて、マガポケで連載が始まった
「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side D.H & B.A.T」、オオサカとナゴヤのコミカライズです。
最初の1話は無料ながら初出の重大情報の宝庫なのでヒプマイ者は必読。
で、読んでいて気になったことがあるのですが・・・
1.5ダース、家族に縁がなさすぎじゃない?
山田一郎 両親不在施設育ち
山田二郎 同上
山田三郎 同上
碧棺左馬刻 父死亡 母自殺
入間銃兎 父母ともに死去
毒島メイソン理鶯 ?
飴村乱数 クローン(おそらく父母なし)
夢野幻太郎 自称父母不在の捨て子
有栖川帝統 父は犯罪者 母と苗字が違う
神宮寺寂雷 ?
伊弉冉一二三 ?
観音坂独歩 ?
白膠木簓 父母不仲 母が出て行く
躑躅森盧笙 父? 母は厳しい
天谷奴零 おそらく山田三兄弟と別離
波羅夷空却 父存命 母?
四十物十四 祖母死去
天国獄 父母不明 兄死去
家族について言及のないキャラクターは両親が存在しているものとしました。
「家族が誰も欠けてない」キャラクターが、多く見積もっても太字で表記した6人しかいません。
無作為に18人集めて12人は片親か家族が亡くなっている?そんなことある?
12人は家族が欠けている。
残りの6人だって家族について触れられていないだけなので実際はどうなのかわかりません。
それどころか「暖かい二人親家庭で育ち父母ともに存命である」って明言されているキャラは一人もいないという結果です。
このすごい確率を見て連想したのは、新世紀エヴァンゲリオンのある裏設定
「碇シンジのクラスメートは実は全員母親がいない」という設定です。詳しい説明は省きますがエヴァのパイロットになるためには母親が生存していると駄目なのです。
ひょっとしてそのオマージュで、ヒプノシスマイクの起動条件には「親の不在」が関わってるんじゃないですか?
(「俺が一郎」の歌詞で大胆にエヴァをモチーフとし、「レイ」「クローン」などの符牒の一致からそもそもヒプマイはエヴァのオマージュの可能性があると考えている)
しかし。
天国獄が亡くしたのは兄でした。
また、十四くんは「いじめられていた」というのをたびたび強調されているキャラクター、そして亡くしたのは祖母。
ということでヒプノシスマイクの起動に必要なのは、死を含む広義の「欠落」かもしれない、と考えています。
ヒプラジでCreepy NutsのR指定さんがお話していたのですが、
「ヒップホップは嫌だったことをそのまま歌えばアートになる」のだそうです。
だとすればヒップホップというのはそもそもがマイナスから生まれて始まるものであり、ヒプノシスマイクに必要なのは「欠落」だというのは矛盾した話ではないのです。
ヒップホップ≒ヒプノシスマイクというのは欠けているものをマイクを使って埋めようとする物語なのかもしれない。
1.5ダースの家族について、そして彼らの欠落しているものについてしばらく注視していきたいと思います。
ここからはくだけた話
・理鶯の家族について考えてたんですが、理鶯の父はアメリカ人で母は日本人、理鶯の職業が軍人であることから、理鶯の父はアメリカ軍人だった可能性があるかも。日本に寄港した際に出会ったとかね。
「よき軍人になれる」は理鶯の父が幼い理鶯に言ってた言葉なんじゃない?
・白膠木簓にアダルトチルドレン属性をもってくるとは・・・!!!
考えた人は神か悪魔かその両方だよ!
よりによって簓がなぁ・・・なるほどなぁ・・・
ただでさえ人気のある簓にそんな闇深バックグラウンドを用意したら勝てる奴がいなくなるのでは?
(現に私、簓のアダルトチルドレン的な少年時代の描写を見てから良くも悪くも目を離せなくなってきている・・・)
明るい人気芸人
+賞は総なめの才能
+実は頭脳派
+不幸な子ども時代
強い・・・!
また、18歳の簓が面接で盧笙を助けた「雷はもうたくサンダー」のポーズですが、現在の白膠木簓の公式立ち絵と左右対称なまったく同じポーズです。片手をひょいと頭にあげて片手は腰、足はクロス。
白膠木簓は18歳ですでに完成形だったのだ
・躑躅森盧笙がまさかのシュール芸だったことが判明しました。往年のふかわりょうのようなネタです。(ふかわりょうさんも高学歴なんですよね)
盧笙のキャラデザ、というか髪型、結構本気でなにわのモーツァルトことキダ・タローをリスペクトしたんじゃないかと思ってます。
フロウはなにわのベートーベンという歌詞がDBAにあるのであながち無関係な話でもないはず。
(ということは白膠木簓は上岡龍太郎か島田紳助、ダウンタウン松本あたりの系譜かな)
そして昔の盧笙と左馬刻様はそっくり。凶相の美形、細身にモノトーンのファッション(盧笙も革ジャン着てたね)、額をあげたスタイル、なによりその存在感。
純度の高い天然物の笑いの結晶という感じでしょうか。白膠木簓の人間的好みがうかがえて面白い
というわけでオオサカとナゴヤのコミカライズは非常に熱いという話でした。
ハイ!通 天 閣!
マガポケ版コミカライズ感想の続き
漫才コンビ「どついたれ本舗」の悲劇(ヒプマイ マガポケコミカライズ感想) - pyonkospicaの日記