ヒプマイARBイベント「ヒプマイクエスト2nd-仮想世界の勇士-」感想

 

なぜかオール・ジョブ・ザ・ワールド(百瀬祐一郎著)のネタバレがあります

 

 

ヒプクエ2ですよ。

VRオンラインゲームの世界を各ディビジョンのリーダー6人が駆け回る、といったストーリー。前回ヒプクエで舞台となったのはインフィニティー・ディストラクション・オンラインというゲームでした。これは「自分の脳波を読み取り勝手に職業が選ばれる」というシステムだったので、つまりはおのおのの自己認識が開示されるってことだなぁと捉え、感想記事でひとりひとりどうなったか検討したのだった。


ヒプマイARB「ヒプマイクエスト前編 ログインし者たち」感想 - pyonkospicaの日記

 

今回はファイナルキングダムクエストという別のゲームが舞台です。でも制作者は同じで、神宮寺寂雷の知り合いだそうだ。

このゲームは自分で職業を決められるので、前回、自分はドラゴンだと深層心理で規定した悲しきモンスター飴村乱数ちゃんは無事に魔法少女として生をうけることができました。よかったなぁ
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えっやったことないゲームを軽く触ってファイナルキングダムクエスト芸人に出るんですか。芸能界こわっ。

なんかねぇ、白膠木簓って反社会的勢力の左馬刻とつるんだ過去があるし、ほいほいとファイナルキングダムクエスト芸人になっちゃうし、叩けばむちゃくちゃ埃が出るタイプの人なんだと思う。でもそういう後ろ暗い雰囲気いいよね


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毎回見とれてしまう神宮寺寂雷の家。ていねいな暮らし風の内装でもあり、単に親の代から放置してるだけのようでもあり、むちゃくちゃ素敵


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左馬刻・寂雷・簓の即席漫才コンビメディカルYAKUZA本舗。身も蓋もなさすぎて最高~!


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四十物十四くんに対する雑な扱いに笑ってしまう。大好き。この二人ってジャイアンのび太にもちょっと似ているような感じかな?

いじめられっ子(それも死者が出たガチなやつ)をいじるという神をも恐れぬ御技ができるのは創造神ならではだろう。そこにしびれるあこがれる。

 


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洗脳によって引き裂かれたNaughty BustersとMad Comic Dialogueがどのように再会するのか・・・というのはヒプノシスマイクにおける重大事案だったはずなんだけど、まさかの出会って5秒であっさり和解でした。まぁ、ゲーム内の話なのでといえばそうなんですが、なんか実際に会ってもこの人たちってさくっと仲直りしそうな感じですね。もともとが気の合う仲間だったからかなぁ。

 

個人的に一番興奮したのがここで、もう2年以上も前に入間銃兎の一人称は、一歩間違えれば“本官”だったのではないか?という文章を書いたらなんと2年越しで夢が叶ったというf:id:pyonkospica:20210527204952j:image

公式が今後どう扱うのか気になるヒプマイの設定ベスト10 - pyonkospicaの日記

 

さてさて、【大道芸人】というジョブだった白膠木簓は進化して【賢者】になりました。(白膠木簓の衣装かわいすぎる)
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こういう、【遊び人】が【賢者】になるというパラダイムシフトはドラクエ3が由来なんだけど、実はヒプマイの原案の百瀬祐一郎さんが書いた物語「オール・ジョブ・ザ・ワールド」のオチもこれと同じなんですね。世界を自分のジョブで生き抜こう、という価値観も共通しているし、ヒプクエはオール・ジョブ・ザ・ワールドのセルフオマージュなんだろう。オール・ジョブ・ザ・ワールド、ヒプマイとほとんど同じセリフが出てきたり似たキャラクターが出てくるのでヒプマイ者は一読かと思います。以前紹介記事を書いているのでよかったらどうぞ


オール・ジョブ・ザ・ワールド 感想 - pyonkospicaの日記

 


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ヒプクエ1のオチは、伊弉冉一二三のチートスキルに呆れたサブローザが中古屋にゲームを売り払うというものでしたが、今回のゲームも大事なところでバグるというなかなかのクソゲーでした。神宮寺寂雷の知り合いのゲーム開発者はなかなかポンコツ。描かれていないけれど山田三郎は今作も中古屋に売りに行ったことだろう。人はクソゲーをつかんで人生を知るのだ。しょせんゲームはゲームに過ぎず諸行無常、やっぱり現実が最高なのだという人間賛歌的なメッセージはヒプノシスマイク本編にも流れているようないないような。