ヒプステの話・ヒプマイとサンリオコラボの話・左馬刻と簓とダブルトラブルの話・中間発表の話

 

 

最近(2021年後半)にヒプマイについて考えたことをつらつらと記します。

 

ヒプステの話

やっとヒプステを1~4まで観ました。2.5次元舞台ははじめてだし他に観たこともないんですが、ヒプステはむちゃくちゃシナリオがいいですよね?私の把握ではテーマが

1:山田一郎と旧友カズの再会と別れ

2:アサクサと麻天狼を引き裂く乱数

3:宗教と友情

4:全員集合ライブ

だと思ってて、1~3は特にヒプノシスマイクの闇の面をあえて描いていると感じました。

カズはマイクを持っておかしくなり、アサクサはマイクによって洗脳され、糸の会の弾襄さまは乙統女のマイクによるクーデターで官僚組織から排斥された。

マイクがなければカズもアサクサも弾襄さまもそれなりに普通の人として生きていたはずで、カズは単なるドレッドヘアの会社員なわけで、それがヒプノシスマイクで無茶苦茶になってしまった。普通の人の普通の生活を狂わせるアイテム、そんな「ヒプノシスマイク」というものの暗黒面をちらっと見せてくれた最高のシナリオだったと思います。

そして、1も3も裏で手を引いていたのは天谷奴零だったことがほのめかされているので、チャーミングなおじさんである天谷奴も本当はやっぱり怖い人物なのです。

ところで、飴村乱数はSHOWDOWNで「ジジイに届くのもう一光年」と言ってますが、これは「届かない」と言ってるわけでなく、むしろ一光年(約9兆5000億km)すれば確実に「届く」と飴村乱数は信じているので、これはすごく遠回りなラブレターなんだ…などと信仰する気でしたがヒプステ2を見てこりゃあかんわだいぶこじれてるわと鞘をおさめました。

 

成長の話

むかしむかし山田二郎は一郎のことを「兄ちゃん」と呼んでいたけれど、三年越しで一郎を「兄貴」と呼ぶようになりました。すごいキャラ変です。

たぶんヒプノシスマイクの人々には成長要素が組みこまれているのだろう。今後十四くんの泣き虫はなおったりするし、寂雷が自分の独善性に悩んだり、天谷奴零が懺悔する時が来るような気がする。そんな時に天国獄さんは何にも変わっていなくて、むしろ俺の嫌いなものが3つに増えていたりしてほしい。

 

TOMOSHIBI

神宮寺寂雷は飴村乱数だけでなく全ての人を救いたいと心から思っているようなんだけど、それはもう金魚すくいのレベルではなくて煌々と漁火を焚く底引き網漁船というか地曳き網というか。寂雷の趣味が釣りだというのもあいまって救うんだか殺すんだか訳がわからない次元になっている。そういや寂雷も殺し屋だったり医師だったり、救うんだか殺すんだかの狭間にいるような人ですね。

 

寂雷と獄の話

ヒプマイも4周年というわけで、スタート時35歳だった神宮寺寂雷や天国獄もどこか別の時空では39歳になっているのかもしれないです。
ところで2010年の国勢調査によると、35歳で独身だった男性が40歳の時に結婚している確率は約3%(約7%という見解もある)だそうで、

神宮寺寂雷39歳と天国獄39歳はいまだ独身の確率が高いのであった。(しかし医師と弁護士という超強い職業なので案外美女にあっさりつかまっている気もする)

 

ヒプマイ×サンリオ

ヒプマイとサンリオがコラボしてグッズがいろいろ出たのであった。

アニメイトというところに行ったら買うつもりじゃなかったワイヤーキーホルダーがとても綺麗でほいほい買ってしまった

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メタルキーホルダーを3つ買ったらf:id:pyonkospica:20211016000821j:image

かわいいいいいい

キラキラした金色としっかりした作り、ほんわかした表情にサンリオキャラのコスプレ…

しかながらこのグッズ、ランダムなので家に帰るまで中身が全くわからないし誰のキーホルダーなのかも不明なのだ。

もう次の瞬間880円×18人の計算をしていました。こんなの全部ほしいにきまっている15840円。

もちろんこうなった。箱買い。
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この天国獄が猫耳になっているのが一番好きで、もちろん猫耳もすごいんだけどあんよが猫の足型になっていたり、パンツがピンク色なのが芸術点たかすぎで最高。f:id:pyonkospica:20211016081728j:image

寂雷や乱数や盧笙もすごくかわいいいい

結局全員かわいい。出費のおかげで10月いっぱいドトールにも行けず社食にも行けなくなったけどかわいいから仕方ない。

 

『Double Trouble』とエッジ1巻の話

エッジのコミカライズ1巻には左馬刻と簓のデュエット曲『Double Trouble』がついてきます。茅蜩(ひぐらし)組というのが登場して気づいたんですが、ヒプマイ世界のベンチャー組織(婉曲的表現)って2つに分類されるのかもしれない

 

1.虫の名前が由来

沙蚕(ごかい)組

斑猫(はんみょう)組

秋茜(あきあかね)組

茅蜩(ひぐらし)組

 

2.妖怪の名前が由来

猩々組

狂骨組

 

そんな中で「火貂組」は名前がただの動物由来。テンです。(竹取物語の火鼠かとも考えたけど違う気がする)

火貂組は虫の名前でも妖怪の名前でもなく、薬物もやらず祭りやハロウィンにいそしんでるってことも合わさって、あの世界の極道ではかなり珍しく奇異な存在なんだろうということが名付けからなんとなくうかがえる。

 

『Double Trouble』はジャジーなピアノの効いた曲調と、「俺の話を聞け 5分と言わず」という歌詞からたぶんクレイジーケンバンドの名曲『タイガー&ドラゴン』のオマージュ。

 

ドラマ『タイガー&ドラゴン』のタイガーは「子供の頃に両親が借金を苦に自殺し笑いを忘れたヤクザ」なので、家族との縁の薄いようすが左馬刻であり簓のようでもあり…ていうか左馬刻も簓も機能不全家族の元で育った傷ついた子どもなので、よく考えたらこの二人はもともと育ちが似ているんだわ。

左馬刻の座右の銘

公平なものなど存在しない

簓の座右の銘

俺の人生を変えられるのは俺だけや

誰も俺の為にそんな事やってくれへん

と、人生に深い諦観を刻みこんでいるのも同じ。

Double Troubleとは「ダブル」「トラ」ブルだからタイガー&タイガーで、(簓はMC「トラ」ジックコメディでもある)二人の根っこはタイガーであり結局似たものどうしなのかもなぁというちょっとしんみりした気分になりました。

 

時系列でいうと

Aibou Back Again

→簓が左馬刻に俺を信じろという話

aikata back again

→盧笙が簓の隣に戻る話

 

Aikata(s) Back Again

→盧笙が簓に俺を信じろという話

です。昔の簓は左馬刻に信頼関係の大切さを説きました。しかし実は簓こそずっと人間不信気味であり、その数年後にこんどは簓自身が盧笙から信頼関係の大切さを説かれてしまう…といった因果応報というか歴史は繰り返すというか、そんな流れだったことが判明。白膠木簓というキャラクターを理解するためのミッシングリンクの欠けたパーツのような結構重要なストーリーなので必聴。

 

中間発表の話

気の早い話だけどシブヤが優勝では。まぁStellaからシブヤのターンが続いている実感があったので順当な結果じゃないでしょうか。永遠に語り継げFling posse

…といいたいところだけれど、VR戦がどうなるかは実はまだわからない。初戦でオオサカはVRだけで94000票いれたという前例もあるので、ここから先は世論しだい。イケブクロ・シブヤ・シンジュクの中で勝つ空気をつかんだディビジョンはどこでも優勝の可能性があります。

 

しかしヒプノシスマイク、真面目に作られているだけにだんだんストーリーもファンの気分もシリアスに寄っていく傾向があるから、一度、中王区主催チキチキシャッフルバトルだとか中王区主催チキチキカラオケカバー大会みたいなお遊びシーズンを挟んでみんなで騒いでみたらどうか。古今東西ヒップホップカバーCD本気でほしいです。

身銭を切って投票するという殺伐ジャンルでもあるので、ここらでちょっとガス抜きするのもいい気がする。あんまり根を詰めるとファンの精神が持たないからなぁ…