ヒプマイARBイベント「邂逅相遇~ヴィンテージの代償~」感想



ARBのイベントについて感想を書くのが久々になってしまった

 

 

というわけでヒプマイARBの新イベント「邂逅相遇~ヴィンテージの代償~」です。

どういう話なのかというと、天国獄の大切なヴィンテージTシャツを破いてしまった波羅夷空却がイベントバイトをしてお金を稼ぐというお話。すると偶然山田一郎も同じバイトに駆り出されており、なんとイベントの司会者は白膠木簓だった…というわけなのだ。

いつも思うんだけど、ヒプマイってディビジョンについての物語であるから各キャラクターの居住地がバラバラなのだ。だから彼らの顔合わせの理由が毎回難しそうである。だけど白膠木簓の芸能人設定って、どこにでも無理なく顔を出せるから非常に自然だし便利そうだなぁ。

 

 

天国獄のバンドT
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天国獄は大学生時代は独り暮らしであるというのがコミカライズで判明しているので、実家住みのころというのは中学生とか高校生時代か。そんなころからコツコツバンドTを集めていた天国獄愛しすぎるだろう。The Smashing Onionsは何か元ネタがあるんだろうなぁ…知ってる方ぜひ教えて下さい

 

ネオ雛人形コンテスト
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一郎・空却・簓が集まったのは「ホワイトデーだよ雛祭り!!ネオ雛人形コンテスト」というイベントです。自作雛人形のコンテストなんだけど、優勝がクトゥルー雛人形で大爆笑してしまった。そんな禍々しいものを雛人形にするな!!ヒプマイ(≒百瀬祐一郎さん?)がたまに見せるこういう文学センスほんとに大好き

 

三人官男
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三人官女をそのまま三人官男にひっくり返すというの、むちゃくちゃヒプマイぽいなーという感じ。そういやヒプノシスマイク、初期は性別をテーマにしたストーリーで出てきた面もあるからか、当初はけっこうフェミニズム的な議論のタネになっていたな…というのを思いだした

 

山田一郎の先輩の会社
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どうでもいいけれど、山田一郎の先輩が働くイベント会社

・本番が明日明後日の段階でスタッフ不足が判明する

・ナゴヤまで来てもらった一郎の宿の手配を手違いでミスる

・イベントの目玉役の演者に手違いで間違ったスケジュールを伝えた(そして来なかった)

って、だいぶ呪われてるからどうにかしたほうがいいと思う。

 

波羅夷灼空最強伝説
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ここ完全に『らんま1/2』でほっこり

 

あじゃぱー
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あじゃぱーとは何か。伴淳三郎さんという役者さんが1951年に発したセリフで、当時の流行ギャグになったとか。そういやエヴァ真希波・マリ・イラストリアスも言ってたなぁ。簓の古典リスペクトを感じる一幕

 

一郎・簓・空却
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ひったくりを撃退してのひとこと。ここすごく3人の性格が出てるなーと思って興味深かった。

主観ベースで判断の早い一郎

未来のことを考える空却

まわりのことを考える簓

って感じ。特に簓はこっそり親の顔色をうかがいながら生きてきた、アダルトチルドレンな生い立ちを知ってるだけになんか切なくなってしまったよ。

白膠木簓のアダルトチルドレンぽさってこっちの深読みしすぎかなー、考えすぎかなーと思ってたんだけど、少年マガジンエッジで鴉月ルイさんの描くコミカライズの最新話、track11で

……ああ

こんな緊迫した状態やと悪い癖が……

と、“場の緊張が高まるのが苦手で、ギャグを言って雰囲気を緩和させたくなる”という描写があったので、やっぱりそういう傾向があると解釈していいんだと思う。f:id:pyonkospica:20220302193324j:image

空却と父が取っ組み合ってる姿を見て、仲良くていいと感想を言う簓…

なんというか簓には幸せになってほしい。

 

 


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さて、イベントも無事終わり、じゃあ天国獄のTシャツはどうなったんだということです。ここ数年市場に出てこない、20万円する貴重なヴィンテージを波羅夷空却は無事に弁償できたのでしょうか?

 

 

この物語、オチが漫画版『大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団』のラストシーンとほぼ一致している、とだけ書いておきます。つまりもんのすごくエモで涙出てくる。ARB史上1、2を争う綺麗なお話だったのではないだろうか。

 

なんだか懐かしくなり指が自然にアマゾンのサイトを滑っていく。

 

そして

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こうなる。

波羅夷空却が天国獄のヴィンテージTシャツを破いたら我が家に大長編ドラえもんが揃ったのであった。