白膠木簓の将来についての一考察

 

 

ヒプマイライブでトリをかざる曲として定番の

『SUMMIT OF  DIVISIONS』に

無形の文化財にはなる予定

という白膠木簓のリリックがある。

そうか、簓は無形の文化財になる予定なのか…

 

じゃあ「無形の文化財」とはいったいなに?

 

ということで調べてみた。

 

結論からいうと「無形の文化財」はいわゆる人間国宝のことでした。

人間国宝(にんげんこくほう)は、日本の文化財保護法第71条第2項に基づき同国の文部科学大臣が指定した重要無形文化財の保持者として各個認定された人物を指す通称である(wikipedia)

 

 

だけど人間国宝になるには条件があります。

人間国宝は芸能と工芸にわかれており、さらに芸能分野は、雅楽能楽文楽、歌舞伎、組踊、音楽、舞踊、演芸の8つの種別に分かれているのです。

つまりこの8種類の芸以外は国宝になれない。今のところ。

 

さて、では簓はどの分野で国宝になるつもりなのだろうか。

1.雅楽

2.能楽

3.文楽

4.歌舞伎

うーん、そういう訓練を受けている描写はありません。

 

じゃあ

5.組踊

6.音楽

7.舞踊

音楽なら音楽原作キャラクターラッププロジェクトにふさわしいかも!…と思ったら、ここでいう音楽とは琵琶や尺八、義太夫節などのことであり、めっちゃエレガントな口八丁、出汁のきいたライムとはまた別の技能の話でした。

 

というわけで残ったのが

8.演芸

です。

あっ、ナニワの漫才師白膠木簓にぴったりな予感。演芸分野での歴代の人間国宝を見てみましょう。

 

・五代目柳家小さん

・三代目桂米朝

・十三代目柳家小三治

 

落語家の名前が並びます。

そう、落語家ならば演芸部門で人間国宝=無形の文化財になれるのです。

いやいや簓は落語家じゃなくてお笑い芸人だよという話なんですが、実はお笑い芸人から落語家になるケースはたまにあり、有名なのは山崎邦正月亭方正、あとは世界のナベアツことジャリズム渡部鐘が桂三度になりました。

 

 

ということで「無形の文化財になる予定」と宣言する簓。そのために恐らくいちばん近道なのは落語家になることだった。白膠木簓、ひょっとしたら将来的に落語家への転身を考えているのかもしれないぞ…という可能性がSUMMIT OF  DIVISIONSの歌詞から浮かび上がったのだった。

 

 

(もちろん、ろくろ回したり漆塗ったり、工芸部門を狙っている可能性も。なんでもありなH歴ならラッパーも無形文化財になれるのかもしれない。)