2025年1月18日と1月19日、ヒプノシスマイクの中王区ファンミーティングからのオオサカファンミーティングに行ってきました。
1日目 チュウオウディビジョン

土地勘が全くない人間が中王区のファンミが発表された瞬間にホテルをとったら八王子になったんだけどこれは大正解だった。その後ハチオウジディビジョンが発表されたのだ。聖地巡礼的な意味合いで楽しめたし、ハチオウジという土地のもつニュアンスも少しわかった気がする。駅を出たらいきなり難波の裏に放り出されるイメージです。私のホテルは風俗店の近所にありました。
いかつい登り坂を含め約1.5キロメートルの道のりを会場目指して黙々と歩く中王党員たち。行きも帰りも全然道がわからない初見殺しの日野煉瓦ホールだが、党員はとにかくみんなチラッとピンクの小物を身につけているのでピンクの人の後についていけばたどり着くシステムになっている。ハーメルンに誘われた子どものようなレミングのような心細い気持ちでいっぱいであった。日野煉瓦ホールはなんと日野市役所の隣にあるのだが、日野市役所はもう少し駅前に移転してもいいのではないだろうか。住民からは場所についての不満は出ないのだろうか。
会場のトイレの標識がえっ?となるようなまぶしいピンクで、中王カラーぽくてびっくり。最初見たときに今日のために張り替えてあるのかと思った。じゃあ男性の標識は水色なのかというとそうではなく、普通の落ち着いた青色だった。
チュウオウディビジョンは途中参加+女性チームなので、ヒプノシスマイクのファンの中にはあまりチュウオウに興味を持ってない人もいるのは想像に難くない。しかし今日はチュウオウファンミなので、おそらく参加者は全員がチュウオウにかなり好意的な人ばかり。ヒプノシスマイクもいつまでこの規模感で続くかわからないしチュウオウは最初で最後の単独イベントになる可能性もゼロではないと思ったので是が非でも参加したかったのだ。
私は声優さんとキャラクターを切り離して見るタイプで、声優さんにも詳しくないので今回はいろいろな意味でびっくりした。
碧棺合歓役の声優さん
合歓の声優さんが猿とかゴリラの真似をやり始めた時に本当にびっくりした。めちゃくちゃ上手いし、本気なのである。素人がゴリラの真似をしようとして恥じらいを捨てきれずウッホウッホやってるのとは格が違うガチっぷり。一発芸で披露したら場が盛り上がるやつ。どこかの内定くらいとれそう。すごいなー芸達者な方だなーとびっくりした。無花果さんの物真似もすっごくお上手で感動した。合歓さんってヒプノシスマイクでは報告役を担当することも多いし、
・冷静な演技
・妹キャラとしての可愛らしさ
みたいな、わりとシンプルなものを求められているんだろうけど、合歓声優さんはもっとトリッキーなキャラクターを演じることも普通にできそうだなーと勝手に感じた。
勘解由小路無花果役の声優さん
無花果さんはそんなに個人的に刺さるキャラではなかったんだけれどファンミに行って声優さんのことを大好きになって帰ってきた。無花果声優さんは、とにかく頭の回転が速くて理知的。一つ一つの質問にポンポンと小気味よく回答してくれるんだけれど、それがちゃんと言葉を選んでフィルターをかけてあるのが伝わった。チュウオウは女性チームなので、質問や話題も“女性とは”みたいな内容になりがちなんだけれど実はこれは昨今の情勢を考えると危険な話題でもある。たぶんこれからの時代は性別でくくったトークが許される雰囲気ではないだろうし、ファンミの内容は配信されてるし映像記録にも残るだろう。そこらへんをしっかり自覚されていたのか、主語が「女性」だった話題の時は全例「人間」ときっちり言い換えていたのがお見事だった。また、ヒプノシスマイク最初の曲であるディビジョンラップバトルにチュウオウが参加したことについても無花果声優さんは思うところがある雰囲気だったが、そこは役と切り離しておられるようだった。そういう話を聞いて、コンテンツに対する目配せと心配りが巧みな方だなーと感動。
東方天乙統女の声優さん
乙統女声優さんが乙統女様を演じていない時というのを初めて見たのでひっくり返ってしまった。キャラと真逆じゃねーか!声の綺麗なふわふわ天然お姉さんだよ。私は声優さんに詳しくないので乙統女様の普段の声優さんとしての他のお仕事を存じ上げないのだけれど、この方を乙統女様役でアサインした人すげーな!と興奮した。乙統女様のドスの利いた声と肝の据わりっぷりが最高に好きなんだけれど、乙統女声優さんはファンミ内で普段のふわふわとドス声をコロコロチェンジするからもうこちらの情緒がジェットコースターのようになる。声優さんは小ボケ大ボケの連発なんだけれど乙統女様モードになったら最強無敵の所作と霊圧を出すからすごい。乙統女様がゆっくりお辞儀をするたびに場内に感動が広がっていく。女優さんというのはこういう人のことを言うんだろうなーと感激した。
中王区はソロ曲を3人×2つ、ファムファタールとバーバルジャスティス、ウインクの計9曲とディビジョンラップバトルの中王パートを歌ってもらえて大満足。中王で出してる曲全曲歌ったよね!?ウインク大好きなので今回聞けるとは思わずすごく嬉しかった。みなさん本当に歌が上手くて、演出もレーザーや光が綺麗でライブとしても最高だった…
2日目 オオサカディビジョン
チュウオウディビジョンは東京の日野という場所で開催され(路線図を見たら日野はちゃんと中央線だった。芸が細かい)、なんと次の日は浜松でオオサカディビジョンのファンミが開催される。一番最初に日程と場所が発表された際にこれ遠征に最高やな!と思ったのを覚えている。この日程はたぶん声優さんのスケジュールや施設のスケジュールで決まったんだろうけれど、ヒプマイのストーリーにおいて中王とオオサカは食い合わせが良い組み合わせなので上手いこと組んだな~と思う。他の4チームってあんまり中王と手放しで仲良くできないと思うんだよ。イケブクロは一郎が壁壊をとなえているし、ヨコハマは合歓を洗脳で連れ去られた過去がある。シブヤの乱数はこき使われたし幻太郎兄は昏睡。シンジュクには一二三とホノボノの因縁があり、なかなか4ディビジョンは中王を推しにくい雰囲気があるのではないか。しかしオオサカとナゴヤは実は中王と因縁がない。むしろオオサカはディビジョンラップバトルのおかげで簓と盧笙が再会できたから良かったのでは?という面もある。天谷奴さんなんて乙統女様の共犯者みたいなもんだったから、オオサカと中王はもともとそんなに敵対関係にないのだ。中王ファンミからそのままオオサカファンミに行った人はそれなりに多いのではないだろうか。
浜松に降りた瞬間にびっくりするくらいオレンジの色があふれていて面白かった。バッグ、ぬいぐるみ、服、ファンミに集まったヒプ男ヒプ女がとにかくオレンジの物を身につけている。そしてチェックや千鳥格子の上着やスカートを着ていてほっこりとかわいい。浜松の人たちも何事かと思ったんじゃないか。アクトシティがあるからイベント時はこんな感じで慣れているのか。今年の流行色はオレンジなのかと錯覚するくらいの賑わいっぷりであった。
ファンミ自体もとても楽しかった。トーク中もそういう話になっていたけれど、声優さんたちがあんまりピリピリしてないのが伝わってくる。良い意味でしっかり力が抜けているチームだなーというか。(結局組織のパフォーマンスとかって人間関係で出力が左右されたりしますよね)
最新ソロ3曲、笑オオサカ、縁、あゝオオサカドリーミンナイト、あとは全体曲のメドレーを歌われていた。盧笙の「On My Way」がすごく素敵で、現地で映像と演出効果込みで観て、なぜ盧笙のイメージカラーが水色なのかがくっきりわかった気がした。あれは未来へ続く美しい空の色だったんだなー。どついたれ本舗のオレンジは夕焼けの色なのかもしれないな。本当に素晴らしかった。
もちろん簓の声優さんはハチャメチャに歌が上手いし(ヒプマイの功績の一つは簓の声優さんを見出してメインの一人に据えたことだと思う)、天谷奴声優さんの美声と筋肉の色気にくらくらした。盧笙の声優さんの肌襦袢みたいな衣装は現地だと配信の100倍キラッキラしていて冗談抜きで輝いていた。
いちばん笑ったのは、みんなオオサカのファンですよね?みたいな会話の時に会場のあちこちで他のディビジョンのライトが光り出した場面。3DCGの時に配られた、色を変えられるライトを持っていて臨機応変にボケたお客さんは最高だったし、すかさずコラ!と突っ込んだ声優さんも上手かった。さすが笑いの国オオサカの民だなぁと爆笑した。
おまけの話
なんだかんだで年に1回はヒプマイライブで関東地方に行ってるけれど必ず崎陽軒のシウマイ弁当を買うのがルーティンとなっている。ビールにめちゃくちゃ合う
浜松は餃子が有名らしく、メイワンという駅チカ施設で食べてきた。これは「五味八珍」さん。餃子のチェーン店で気軽に一人でふらっと餃子が食べれるなんて幸せすぎるぞ浜松
静岡といえば「さわやか」に行かねばなるまい。ファンミ後に一泊して朝の9時半から遠鉄店の予約を取りに並び10時に発券開始。実際入店したのは12時でした。ハンバーグもおいしいのだけどパンとオニオングラタンスープもおいしい。店内の9割はファンミ後のオオサカの女たちであった。
プリンセットというのがあったので注文。Xで検索したところによると、この日はオオサカの民がみなプリンを求めたため遠鉄店のさわやかプリンは昼で完売したそうな…
まめころりんって小さいからポーチに入るしサッと出してサッと仕舞えるから良すぎる。発売してくれてありがとう
ファンミーティングの途中でディビジョンラップバトルが最終回になると発表され、そんなことだったら全ディビジョン現地に行ったらよかったと地団駄を踏んでいる。いつまでもあると思うな親とヒプノシスマイク。この先どうなるんでしょうねヒプノシスマイク。元来インドアで出不精で旅行も苦手だった人間を日本各地へ連れ出してくれて本当にありがとうヒプノシスマイク。末永く続くことを祈っています。