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アイアドアの謎

 

みなさま、「アイアドア」を知っていますか

みんな大好きヒプノシスマイク、その母体であるキングレコード様がヒプノシスマイク、カリスマに続く第3弾として発表したプロジェクト、それがI.ADOREです。ところでなぜカリスマもアイアドアも公式サイトがうねうねと動く仕様なのだろうか。情報の視認性をレクリエーション化することが最近のコンテンツの流行りなのかもしれない。

 

さて、アイアドアは発表された時に公開されたティザームービーがヒプノシスマイクに少し似ていたことで物議を醸し出しました。内容的にはこんな感じです。

2×××年――。家柄や学歴による優劣のなくなったニホンでは中央政府が撤廃され、国はリーダーを失った。

分断された9つのリージョンでは、人々が新たな指導者を求めるようになる。

その指導者こそ『シックスセンス』……つまり、特殊な力に秀でた『アイドル』であった。

こうして、アイドルが政を執る“アイドル戦国時代”が訪れた。

(KING RECORDSオフィシャルサイトから引用しました。)

確かに似ている。近未来の話であること、既存の政府が解体されたあとの強いリーダーの話であること、しかしながらなぜか少しディストピア風であること、分断され再編成された日本の話であること、アイドルが政治をするという目新しさ。

ちなみにヒプノシスマイクの説明はこうです

H歴... 人の精神に干渉する特殊なマイク

「ヒプノシスマイク」の登場により、戦争は根絶された

このマイクを通したリリックには人の交感神経・副交感神経等に作用し様々な状態にする力があるという

女性党首率いる“言の葉党”が政権を握り

男たちはラップで優劣を決するようになった

(ヒプノシスマイク公式サイトから引用)

 

ヒプノシスマイクが終わりそうだという空気の中での新プロジェクトでもあり、SNSを眺めた限りではあまり歓迎されていなさそうな雰囲気であった。ストーリーがゆっくり年単位で進むのはヒプマイもカリスマも同じなので、これ以上コンテンツが増えるとカリスマに割くリソースが会社的にどんどん減っていくのではないかとカリスマのファンの人々が心配している呟きを少なくない数で見かけた。もちろんヒプノシスマイクのファンも同じような呟きをしていた。

そんな風になかなか困難なスタートをきったアイアドアだったが、個人的には毎週のショートアニメを追い、曲を聞いて普通に追いかけている。無料で追えるのが嬉しい。

 

ところでそんなアイアドアを最初からずっと見ていて、ひとつ不思議に思うことがある。

まずキャラクターが9人いて、キャラクターは

1.詠見野 メクル(CV:三橋かおる)

2.生月 学斗(CV:福西勝也)

3.干二支 合九(CV:宇田川かいと)

4.夜乃 夢知郎(CV:峯田大夢)

5.禍福 招多(CV:橘 龍丸)

6.音明 白黒熊(CV:宮﨑雅也)

7.暦 七子(CV:石井孝英)

8.天ノ川 移(CV:根岸凜太朗)

9 .華原 すうあ(CV:丸岡竜馬) 

となっていた。

そして1番最初に出てきたキービジュアルがこれ

 

IDOLIZE

IDOLIZE

  • KING RECORDS
Amazon

 

9人のキャラクターのサイズが明らかに異なる。なんとなく右上のおでこの目立つ男の子が主人公格なのを感じる。そして金髪の子とピンク髪の子もおそらく主人公格である。とりあえずその3人はコンテンツ的に目立つ位置にいてほしいことが推察できる。

そして一人ひとりキャラクターが紹介される。その発表順はこういう風になっている。

 

(アイビスペイントを入れて泣きながら描きました)

なるほど、123を中心にした9人編成アイドル群像劇なのか⋯と思っていたら、しばらくたって発表されたショートアニメによってコンテンツの全容が明かされ、その予想は全く違っていた。

彼ら9人は3つのグループにわかれて、3グループで別々にアイドル活動を行うようなのだ。

つまり

 

f:id:pyonkospica:20260621143956j:image

こうだったのだ。123が1グループ(R01という)、456で1グループ(R02という)、789で1グループ(R03という)だったのだ。いや、グループごとの露出格差すごいな!?R01優遇されすぎでは???その設定があるならば123の場所に位置するのはR01R02R03の各リーダーにしてもよかったんじゃないか???なぜこのような配置になっているのかとても謎である。

 

実は謎はまだある。

R01の3人はチーム曲を出した。

1.詠見野 メクル

2.生月 学斗

3.干二支 合九

 

ARCANA

ARCANA

  • KING RECORDS

 

これです。ARCANAというタイトルでもわかる通り、タロット少年詠見野メクルことメクル君を中心とした曲です。メクル君以外はモノクロにしてあるという徹底ぶりである。

そして次にR02も曲を出した。

 

GOOD LUCK

GOOD LUCK

  • KING RECORDS
Amazon

 

メンバーは

4.夜乃 夢知郎

5.禍福 招多

6.音明 白黒熊

である。ここであれ?っとなる。これは開運青年、5.禍福 招多を中心にした曲なのだ。

 

最後にR03も曲を出したのだがなぜかAmazonの提供画像には存在していないので画像がない。

R03のメンバーは

7.暦 七子

8.天ノ川 移

9 .華原 すうあ

タイトルは『ほしをのむ』で、タイトルでわかるとおり8.天ノ川 移を中心にした曲である。

 

こういうコンテンツだと、それぞれのグループの先頭に立つキャラクターがリーダーというのが定石かと思っていた。例えば同じ会社のコンテンツで同じく三人一組のチーム制をとっているヒプノシスマイクだと

1.山田一郎

2.山田二郎

3.山田三郎

 

4.碧棺左馬刻

5.入間銃兎

6.毒島メイソン理鶯

 

7.飴村乱数

8.夢野幻太郎

となっている。太文字がリーダーでありチームの顔役的な役割、実質センターを務めているのだ。しかしアイアドアでは初っ端の曲のセンターが

1.詠見野 メクル

2.生月 学斗

3.干二支 合九

 

4.夜乃 夢知郎

5.禍福 招多

6.音明 白黒熊

 

7.暦 七子

8.天ノ川

9 .華原 すうあ

となっており、じゃあもう4.夜乃 夢知郎と5.禍福 招多の順番を入れ替えたら良いのでは?という気持ちになる。いや、今回はあくまで曲の中心となる人物でありR02のリーダーはやはり4.夜乃 夢知郎なのだ⋯ということなのかもしれないが、じゃあ最初の曲はなぜ夜乃 夢知郎曲にしなかったのだろう?という疑問が残る。R01のメクル君はメクル曲をもらっているのに。なにか理由があるのだろうか?

いや、アイアドアにはリーダーとかないんで!というシステムだとしたら、素人考えだがなおさら4.夜乃 夢知郎と5.禍福 招多を入れ替えたらいいのにと思う。これらはもちろんR03においても同じ話である。

ちなみにショートアニメ内ではそれらの理由に今のところ特に言及はない。ただ、今回のセンターとなったキャラクターたちは、強いていえば今回のショートアニメのストーリーの中心となったキャラクターである。中心ではあるがリーダー格ではないということ⋯?

 

 

という風に謎が謎を呼ぶアイアドアであるが、R03の楽曲『ほしをのむ』は数十秒のティザーMVを見た途端にあっこれはいい曲が来ると感じ、全体が配信されたらやはり超良い曲だったのでぜひ聞いてほしい。この曲に関してだけは冗談じゃなくYouTubeのMVとSpotifyを回しまくっている上位ユーザーの自覚があるので今年のSpotifyまとめが今から楽しみである。

https://open.spotify.com/album/5AdqwCokZy79Bp8WEgWJwA?si=hJNnCiBRTqKqX4Sg2QAzEw

もし追ってるオタクの数がアイアドアよりかなり多そうなヒプノシスマイクでこの曲が来たとしたらすぐに見つかり、ヒプノシスマイク界隈で軽くバズり三日三晩祭りが起こったと思う。余談だが、他の2チームと異なり『ほしをのむ』のMVはヒプノシスマイクでおなじみの“ピンクじゃなくても”さんが手掛けており、そういう意味でもヒプの民のハートを狙い打ちである。独特の湿り気と譜割りごとにさりげなく歌唱中のキャラが画面に登場する親切さ、物語性がたまらなく素晴らしいMVとなっている。

 

また、全体曲『IDOLIZE』にはTHE YELLOW MONKEYの『バラ色の日々』が児童合唱団風のアレンジでバックコーラス風に使われているのだけど、最高に盛り上がるラストの部分で流れる

追いかけても追いかけても逃げて行く月のように 指と指の間をすり抜けるバラ色の日々よ

の部分、バラ色の日々を引用したおいしい部分を歌うのは声優ではない。児童合唱団が歌っているのだ。となると、今後ライブがあった場合『バラ色の日々』部がバックコーラスであることや、声色だとか曲の構造的に、『バラ色の日々』をコーレスのごとく歌うのはライブに参加している我々になることが想像にかたくない。アイアドアのライブに来たらバラ色の日々を熱唱して盛り上がるとはこれ半分イエモンのライブみたいだなという気分になることが予想されており、個人的にとても楽しみである。

 

 

ヒプノシスマイク×シモジマコラボに行ってきた/人類の進歩と調和

みなさまこんにちは

 

2026年4月23日、春から初夏にかけてヒプノシスマイクはコラボイベントの予定が盛りだくさんです。ヒプステのカフェ、109、ラフォーレ原宿、ディッパーダン、スイパラなどなどが開催されていたり予定されていたりしています。

そんな中で私が気になったのは

『#シモジマ レトロファンシーコレクション POP UP』

ちょっぴりノスタルジックで、

ハッピーな気分になるアイテムを販売中🛍️

ご来店お待ちしております🥳

どこかで一度は目にしたことがあるストップペイル柄などの可愛い包装の総本山、シモジマ様とヒプノシスマイクが4/23からコラボし、グッズを販売するというびっくりニュース。

展開店舗は全国わずか11店鋪、さらにばっちりと記載されている

※商品は品切れの場合があります

※オンラインショップでの開催予定はございません

という文言。ヒプノシスマイクのコラボグッズは通販があるのがデフォルトなので(ありがたい話です)、通販なしにひっくり返る。これは在庫があまりないタイプの小規模争奪戦系コラボの雰囲気がする。なんなら店鋪在庫もそんなになさそうな予感⋯初日の午前に勝負したほうがいい予感がひしひし⋯

このニュースが入ってきたのが4/16とかなり直近だったため、てか1週間前だな!?いきなりだな!?めちゃくちゃめちゃくちゃ可愛いが平日だし仕事だな〜残念だけど無理だな〜と思っていたら4/23はまさかの個人休になっていた。午後からたまたままったく別の予定があったので休みをとっていたのだ。

4/16から悩む日々が始まる。開催店舗が少なく、グッズ好きのヒプファンが集まり大混乱が予想される。急遽の整理券対応になる可能性があるし午後の予定に戻れるのかもわからない。行っても欲しいものがすべて買えるとは限らない。そもそも気軽に行ける距離ではない。しかしグッズが可愛いし欲しいのは確かである⋯⋯と堂々巡りして、やっと前日に、行くか!と決心が固まった。

ちなみにどうしてもほしいグッズはマグカップで、絶対に絶対に全ディビジョン分がほしいのである。

そして迎えた4月23日当日。10時開店と同時に行けばどうにかなるだろうと心を決め、複雑すぎる経路に心を折られながらも出発。仕事に行くより早く家を出て、通勤通学の人々と一緒に電車に乗った。ちなみに大雨であった。スマホの経路をにらみながら乗り継ぎ乗り換えを繰り返し、大人の遠足気分である。そして店鋪の目的地、最寄り駅に到着!

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太陽の塔おるやん!

そうでした、私の目指した地はファントエスららぽーとEXPOCITY店。最寄り駅は万博記念公園駅という場所で、コラボに目がくらみ何も見えてなかったのですがそこは昔に大阪万博があった場所、万博の記念の公園だったのです。おお、これが「人類の進歩と調和」(Progress and Harmony for Mankind)の地。どちらかというとコラボグッズを買いに行く場所ではなく、太陽の塔を見に行く場所なのだ。

太陽の塔といえば岡本太郎からのタローマン。タローマンも好きで映画も観ていたので大感動でした。そうか、ららぽーとエキスポシティというのは去年に水差し男爵の衣装展示だとかタローマン応援上映や監督来館を頻繁にしていたタローマンの聖地、行きたいけど調べたら地味に遠くて結局行かなかった、あのエキスポシティだったのか。

ファントエスららぽーとEXPOCITY

=EXPO'70

=大阪万博

=太陽の塔

=万博記念公園

万博記念公園の意味がわかり、点と点がようやく線でつながりすっきりしながら、高台の駅から麓に見えるららぽーとまで下り坂を歩いていく。この時点で9時45分くらいであった。ここから店鋪まで5分強くらい歩くとしても開店には間に合ったようである。すると、何やら100人はいそうな長い行列が見える。しまった、シモジマコラボはもう列形成されてるのか、出遅れた⋯と不安になりながら歩いていき、近づいてみると、その列はららぽーとの隣にあるニフレルという水族館の行列で、列の正体はニフレルに遠足にきた小学生の団体であった。今回関西で唯一のコラボ販売開催地は、小学生が遠足に訪れるような、広くのどかな場所だったのである。

ところで今回コラボされたストップペイル柄とはなにかというと、これです。

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格子のデザインと赤が特徴的な、レトロでファンシーな柄。これがヒプノシスマイクバージョンになるのだ。かわいい!!!かわいすぎる!!!

さて、列形成じゃなくてよかった〜とほっとしてどんどん歩いて行く。9時55分、店鋪の前には10人以上が並んでおり、これはどうやら本当のコラボ開店待ちの方たちの様子だった。そして開店と同時にみなさん(私も)目当ての店に向かって歩き出す。初めての場所なので自分的には最短ルートだと思って歩いたが実際はまったくそんなことはなく、私が到着したときにはすでに大勢の有識者たちがカゴをもって商品を選んでいた。といっても入場フリーでありみんなマナーも良いため、緊張感は漂っているが大きな混乱はしていない。とにかくマグカップのために来たので、マグカップを速やかにカゴに入れていく。マグカップはヨコハマがすごい人気で、私が手にとった時点であと残り1つだった。陳列の雰囲気からすると、在庫は各チーム10個とかだったんじゃないだろうか。

やったーマグカップゲットだぜ!ここで緊張の糸が切れ、あとは何を買おうかなと落ち着いた気持ちで眺める。エンベロープケースは大変かわいかったけれど生き方が雑な人間すぎて用途がさっぱり浮かばないためパス。ミニタオルを全ディビジョン分買おうかなと思ってたけれど、実物はどちらかというと観賞用ぽかったので赤のイケブクロだけ記念に購入。ランダムステッカーも記念に6つ購入。アクリルジオラマはかわいいけれどサマトキ様の分がすでに売り切れていて、6チームのリーダーで揃えられないならパスだな〜と考えていたらなんと店員さんがサマトキ様を補充開始。なにかの縁だと思いリーダー分だけ6つ購入。アクリルジオラマは1650円×6なので、1万円が一瞬で消えた計算である。恐ろしい。ボールチェーンのキーホルダーや缶バッジは元から積極的に集めないタイプのオタクなので買わず。缶バッジはすごくかわいかったです。

一度会計したら売り場には戻れないと張り紙をしてあったので最後に売り場を眺め、心を決めてレジへ。この時点でヨコハマのマグカップは売り切れ、イケブクロとシンジュクは売り切れ寸前でした。ナゴヤも残り少なかった。自分がかなり危険な橋を渡っていたのに気づき心臓がバクバクした。2列のレジに並んでいたらまた張り紙が。購入制限がありコンプリート商品は1セット、ブラインドは10個、オープン商品は2個までだそう。オープン商品2個までの解釈がよくわからず、マグカップは6種類×1個だからセーフだよな⋯?でも通らなかったらどうしよう⋯?と引き続き心臓をバクバクさせながら会計。ちゃんとレジを通してもらえてカードを切り、ここでやっとほっとできました。

本当は、来たことのないショッピングモールで昼ごはんを食べたり、万博記念公園を見て回ったりしたかったけれど急いでいたため即帰宅。(後でしらべたら日本でも珍しいケンタッキーフライドチキン食べ放題開催店舗だったらしく、楽しそうすぎて歯噛みした)大雨のなか傘をさし6個のマグカップを持ったオタクはふたたび万博記念公園駅のモノレールに乗ったのであった⋯

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予定がなかったら行きたかった万博記念公園

 

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ラウンドリップマグカップ。ホーローぽいデザインがレトロでかわいい!陶器製です。どこか1つのチームでもかわいいのに全ディビジョンあったら夢のようだ

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ミニタオル。オリジナルのストップペイル自体が赤のデザインなのでイケブクロと親和性ありまくり。柄に小ネタが多くてすごくいいコラボだな〜と感心した。猫がギターを弾いていたり犬がチェスの駒を見ていたり、モチーフ型の飴が瓶に入っていたり、わかってる人がちゃんと考えてコラボ図案を考えてくれたのが伝わる

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アクリルジオラマ!本当は18人分ほしいけれど普通に破産するためリーダー6人だけ。ねずみが2番手と3番手になってるのがめちゃくちゃ洒落ている

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トレーディングスクエアステッカーセット。1袋に1チーム3人いり。6つ買ったら6チーム揃うはず(フラグ)

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実に普通の結果でした

 

たまたま開催初日に仕事がなく、ほしいものをすべて買うことができたのでとても嬉しいのですが、行ってみるとそれらは完全に運だったことがわかった。今回買えなかった人は大勢いるだろうし、通販もあったら本当はいいんだけれどシモジマさんの事情とか世界情勢だとかで難しい部分はあると思う。

世界情勢である。アクリルだってマグカップだってシールだって、作るためには原油が必要で、運ぶのだって原油が必要だ。電車を動かすのもモノレールを動かすのも資源が必要なのだ。太陽の塔をたてるのも。人が働くには、人が暮らすには、オタクがオタクをできるのは、平和な社会と豊富な資源、エネルギーの安定供給があってこそなのだ。なんてことを、高い場所をはしるモノレールに揺られながら、濡れた重たい紙袋を握りしめながら、オタクはひっそりと考えていた。太陽の塔がじっとこちらを見ていた。人類の進歩と調和。雨の遠足であった。

たったひとつの冴えたやりかた 邪答院仄仄考察

 

ヒプノシスマイク、それはひとことで言うと、公式サイトに書かれているように「音楽キャラクターラッププロジェクト」である。(昔は「男性声優キャラクターラップバトルプロジェクト」だった気もするが、ある時点で変更になっている)

私たちは彼ら彼女らの繰り出す音楽と言葉、巧みなラップ歌唱に右往左往、一喜一憂、ハラハラドキドキと楽しませてもらっていた。

 

そんなヒプマイのキャラクターたち、実はヒプノシスアビリティーという力を持っている。

公式ガイドブックから引用すると、

ヒプノシスマイクを使い続け、スキルを向上させた一部の者だけに現れるといわれている特殊な力。個々人でその効果は異なる。

と書かれている。具体的にどういうものなのかを少しだけ引用します。

 

山田一郎/Critical Blow
通常時の数倍もの攻撃力を誇る、会心の一撃を放つ

山田二郎/Rally

ディビジョンメンバーの精神力を借り、強力な攻撃を放つ

山田三郎/Delete

相手の攻撃力を無効化する

イケブクロだけ挙げてみたが、キャラクター性がでていて面白い!

一郎は自分自身のチカラのみを信じるパワー型であり、二郎は攻撃力がメンバーに左右されそうな危なかっしさもありつつ、結束が強ければかなり強そうな、良くも悪くもチームメンバー依存型。三郎は自分ではなく相手側に干渉するというチカラ。

このあたりは、施設を出てもあくまで自分で稼ぎ三兄弟だけで暮らそうとした一郎の姿だとか、陽キャで兄弟大好きで人懐っこいけど無意識的に長らく一郎の影響化にあった二郎だとか、兄ふたりとは毛色が違う(兄たちは選ばないペスカトーレ!)才能を持つ三郎の姿なんかが染み出していて、ヒプノシスアビリティーと彼らのキャラクターの話だけでうまい酒が呑めそうである。

さてこのヒプノシスアビリティー、男たち18人は明かされているのだけど中王の女たち3人については明かされていないのだ。残念。しかし、中王側の人間でただひとりそのチカラが明かされている人物がいる。それは中王刑事局特殊部隊【言浚】の隊長、みんな大好き邪答院仄仄である。

仄仄のチカラはやばい、あいつは問題児だが中王にいなくてはならない人材だ⋯的なことは中王側から折りにふれ語られていた。仄仄さんは確かにずっと強かった。シンジュク3人がかりで挑まねばならないほど強かった。しかしそのチカラの具体性については謎のままだった。そしてついに7連続CDの最後、ドラマトラック『Stay Gold』で仄仄さんのチカラが明かされた。仄仄さんが初めて彼女のチカラを使ったのである。

 

彼女のチカラ、それはなんと「相手の声を奪う」というものだったのだ。

なんということだ。このチカラは最強である。相手の声を奪うことができたらそれだけで勝ち確である。なぜならヒプノシスマイクは、彼ら彼女らの戦いは、音楽とラップ歌唱によって進められている「音楽キャラクターラッププロジェクト」であるのだから。相手の音楽の電源を切ってしまうように、音を、声を止める。それは悪魔的な反則行為であるが、最強のアビリティーだろう。

しかも仄仄さん、物語上でこのチカラを使ったのは最後の最後の1回だけである。使えば勝ち確、男たちどころか総理大臣の乙統女様だって倒せそうなこのチカラを仄仄さんはずーっと使わずにラップバトルしていたのだ。仄仄さんはずっと世界相手に舐めプしていたのである。怖い話である。そして仄仄さんはこのチカラを使い、また物語の外、檻の中に戻っていった。

ところで、映画ヒプノシスマイクことヒプムビのラストナンバー『MIC AS ONE』。本当に感動的で、まさにヒプマイを、ヒプムビの最後を飾るにふさわしい素晴らしい楽曲なんだけれど、この曲は男たち18人と中王の3人が共に歌う曲になっている。ヒプムビで描かれた大団円エンドそのままの多幸感あふれる楽曲である。そのサビを引用すると

誰もが声を奪わない そんな惑星へ行って

誰かのため韻踏みたい そんな故郷へ夢見て

止めどないその夢とも欲ともいえないけど

その言葉が世界を救うと

声と声 壁越えて 分かち合うと

詠い繋いで amplified

となっている。

「誰もが声を奪わない」。それは仄仄さんのチカラと真っ向から対立する概念である。仄仄さんの強さは誰かの声を奪うことにあるのだから。

6ディビジョン+中王の最終的な願いが

誰もが声を奪わない そんな惑星へ行って

誰かのため韻踏みたい そんな故郷へ夢見て

になるのだとしたら、それを完全に否定するスキルをもった仄仄さんはやっぱり物語から退場するしかないのだ。彼女の存在はヒプノシスマイクという物語において、全く祝福されていない。

いや、仄仄さんはチカラを使わなければよいのでは?という意見もある。アビリティーを使わず、普通のラップだけで戦えばいい。それでも彼女は十分強いのだから。だったら仄仄さんだってヒプノシスマイクの世界で主要キャラクターとして仲良くやっていけるだろう。そのカリスマ性と人気で中王の4人目のメンバーにだってなれるかもしれない⋯

でも、これも変な話である。主要キャラクターの中で仄仄さんだけ彼女本来のチカラを発揮できないなんて変である。一郎が、二郎が、三郎が、彼らのヒプノシスアビリティーをもって力いっぱい戦っている横で仄仄さんだけアビリティーを封じられている。誰もが声を奪わない惑星で、彼女の声が奪われている。

結局、元から仄仄さんの居場所はあの世界のどこにもなかったのだろう。仄仄さんはそのアビリティーが発現した時から、いずれは物語から退場するしかない運命を背負ってしまったのだ。彼女は「音楽キャラクターラッププロジェクト」のゴールテープを切るキャラクターにはなり得なかった。だからヒプムビには彼女の姿はなく、その存在の匂わせすらなかったのかもしれない。というのは穿ちすぎなんだろうけど。

 

ところで、私は物語には余白があると嬉しいタイプである。なので、那由多の話や幻太郎兄の話や、よつつじくんの今後の話、乱数の元となったのは誰なのか?という謎の話は、もう語られ終わったんだな〜と受け止めているんだけど(でもヒプムビ円盤のドラマトラックで語られる気はする)、それはそれとして中王の3人、乙統女さま無花果さん合歓さんのヒプノシスアビリティーは何なのかというのは気になるので、明かされたら嬉しい。それは、チカラを明かされると同時に退場することになってしまった仄仄さんへの、鎮魂歌となるはずだから。

 

 

2025年に発表されたヒプノシスマイクの個人的に好きなリリック語り

みなさまこんにちは

年末年始に連休がある(嬉しい)ということで、2025年のヒプノシスマイクの、主にリリックについての振り返りをやってみたいと思います。

2025年、それはまさかのヒプムビ大旋風の年でした。ヒプムビがあそこまでバズると予想していたヒプの民はいたのでしょうか。私はムビチケを7枚買ったのですが、これはもしかして使い切れないんじゃないか?と思っていました。

しかし蓋を開けてみると大バズリです。興行収入25億達成、いまも上映館が存在しているロングラン。(東浦という愛知県の映画館がずっと上映しているらしい。一度観に行ってみたい)なんなら私の近所の映画館は5月で1回上映が終わったけれど9月に再上映して客席を常に埋めていました。ていうか私も埋めました。結局ムビチケ7枚じゃ全然足りなかったよ!

ムビがどれくらいバズったかというと、ヒプマイのちびぐるみの価格高騰によく表れています。ちびぐるみはちょうどムビ前に市場に出回りましたが、当時ヒプマイ自体の人気がかなり低調だったこともあり中古市場では数千円もしない価格で取り引きされていました。それがあれよあれよと上昇し、最近まで余裕の1万円超えで取り引きがなされていたようです。すごい。なお、ちびぐるみは最近再販が決定したのでバブルはこれで終了となることでしょう。

さて、ヒプムビについてはねっとりと感想を書いてあるので、インターネットでオタクの文章を読むのが好きな方はどうぞ。

https://pyonkospica.hatenablog.com/entry/2025/03/10/185558

また、エンディング曲『MIC AS ONE』という最高の楽曲についてもじっとりと感想を書いてあります。

https://pyonkospica.hatenablog.com/entry/2025/06/16/200659

 

というわけで個人的に好きなリリックを、今年(2025年)に発表された楽曲縛りで紹介していこうと思います。Twitterでも同じ内容をやっているのですが、どうしても短文や画像にしないといけない縛りがあるのでこういう話は本来はブログの方が向いていると思う。

 

イケブクロ

災害級の

あのマイマイ

少し不思議な Sci-Fi

(『MIC AS ONE』より)

山田一郎のリリックです。試写会で聞いた時にドラの者として悲鳴をあげそうになったのはいまも新鮮な記憶です。

まずSci-FiというのはSFのことです。そして、「すこし・ふしぎ」というのは偉大なる藤子・F・不二雄大先生による有名なSF解釈です。ヒプノシスマイク・ディビジョンラップバトル編、最後の最後(たぶん)で明確に匂わされた藤子・F・不二雄テイストに滂沱の涙が流れてしまう。なぜここで藤子不二雄神が出てくるのかというと、山田一郎とジャイアンは声優さんが同じだから、なんですね。

これまでヒプマイはあんまりドラえもん山田一郎の繋がりを前には出してこなかった。

山田一郎のソロデビュー曲のタイトルが『俺が一郎』なのはジャイアンのソロ曲が『おれはジャイアンさまだ!』なのをリスペクトしているのかな?とか

・イケブクロvsオオサカ曲『Joy for Struggle』の

絶妙なトリオや

ほんわかぱっぱ

の、「ほんわかぱっぱ」は吉本新喜劇のジングルと同時に『ぼくドラえもん』の「ホンワカパッパ」でもあるのかな?というくらいか。

・また、ARB山田一郎ハロウィンジャイアンコスプレの話があったけれど、ARBは限りなく原作に近い存在でありながら本編ではないのでギリギリセーフなんだと思う。

そんな流れでの「少し不思議な Sci-Fi 風」ですからね、これはもう純度100%の直球藤子不二雄イズムです。ついに王様の耳はロバの耳!と叫んだのです。ああ、ヒプマイ、やりたいことをやりきったんだな⋯という感想で胸が一杯である。

 

ヨコハマ

くすねたコインの裏表

社会相手に

イナイ・イナイ・バア

(『MIC AS ONE』より)

またMIC AS ONEより、左馬刻様の歌詞。H歴と現代は違うという前提があるとしても、左馬刻様って反社会的勢力という職業的に、表舞台には出てこれないお方なんですよね。将来、たとえば合歓さんが政治家になったとしても、兄が反社会的勢力であるという事はいつか対抗勢力に突かれるポイントとなります。もちろん合歓さんは政治家にならなくても、普通に結婚とかする場合でも、親族が反社会的勢力の一員だというのは将来的にハードモードな展開になり得ます。H歴はどうなっているのかはわかりませんが、現代社会というのはわりとそういうものなのです。碧棺兄妹って実はヒプマイ中で一二を争う大変な立場にいる人たちだといっても過言ではないはず。だから左馬刻様は混乱した世界が安定したこの先は、合歓さんのために今よりさらにうまく立ち回らないといけなくて、出てきたり隠れたり、まさに彼は火貂組にいる限りは社会に向かって一生イナイイナイバアをしないといけないのです。(ところで左馬刻様はファイナルバトル前に組に暇乞いをして認められたけれど、その暇乞いがどこまでのレベルの話なのかが未知なのも解釈が分かれる部分だと思う。一時的なものなのか恒久的なものなのか?)

このリリックはそういう難しい未来と、それにまつわる決心を短くコミカルにさっぱりと表現したんだと思っていて、とても左馬刻様らしいなぁとしみじみしている。

 

シブヤ

Stick To My Mic全篇!

『Stick To My Mic』、これはどこも沼すぎてリリックを選べないので全篇。(そんなのありか?)

この楽曲には2017年から2025年までのシブヤ(とシンジュク)の歴史と因縁が詰まっている。全員分の格言元の偉人やその言葉が組み込まれているのがすごく楽しい(下図)。

シンジュクが

どんな色もillな灰で帰す

牙の再来だ

と、寂雷のMCネームイルドックを織り込んでいるかと思えば、シブヤは

意地悪だね

可哀想

と乱数のMCネームイージーアールを盛り込むという最高展開。他にもいろいろあるはず。テキストを読み込むタイプのオタクと相性が抜群で、リリックを紐解くだけで涙と時間が溶けていくこと必至の曲です。

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シンジュク

そのBig沼 

(『HYPSTER』より)

シンジュクもStick To My Micにしようかと悩んだけれど、2025年最後の衝撃リリックのこちらで。我らがヒプマイのファンクラブの名前「ヒップスター」と韻を踏むために選ばれた言葉が、「Big沼」というユーモラスで非常に今風の単語だったのがすごく面白いし、それを発言したのが意外なあの人だという事実もすごく面白い。Big沼という字面も謎に面白い。2025年の年の瀬にキャッキャッと大はしゃぎしている。あまりに良すぎてTwitterの位置情報をすぐさま「Big沼」に変更したのは秘密。

 

オオサカ

進んどるようでムーンウォーク

昔話うるさいっちゅうの!

今が楽しないんかあほんだら

(『Out of Harmony』より)

これまで対左馬刻リリックとしては『Reason to FIGHT』のラムダパート、

もう怖い顔しちゃって 何その態度

プリプリしてるね毎度毎度

 取られたくなきゃ守んないと

が最強だった。妹を洗脳した乱数が、被害者左馬刻に向かって煽りまくるという最低最悪最強の攻撃力だと考えていたが、白膠木簓も左馬刻攻撃界隈に参戦したらいきなりトップを取った感。これを言ったら相手にダメージが入るだろうなって言葉を的確に選ぶセンスと実際言ってしまう胆力はさすが一流芸人。簓氏、左馬刻様が過去にとらわれやすい性質だってわかって狙ってるよね!?白膠木簓、いざ敵に回ったら怖すぎんか⋯

 

ちなみに次点はこちら『笑門来福』の盧笙パート

ワロテル場合と違う!ってか

たまには泣いてしまう! ってか

腹立つ事ばっかり!もう

頭がパンクしちゃう! ってか?

汎用性が高くて、皆の気持ちを代弁するすごく上手いリリックだなーと思う。ヒプの民100回くらい日常で「たまには泣いてしまう!」「頭がパンクしちゃう!」って脳内再生してそう

 

ナゴヤ

超えてきた

トウカイ道

(『Last Man Standing』より)

これは短いフレーズなんだけど、西側からの遠征民はそれな〜!!と共感の嵐では。映画館でこのリリックを見る度に、東海道新幹線とその駅、駅弁の購入と乗車前のスタバで注文中のワクワク感、外国人観光客のクソデカスーツケース、キャリーの一生続くガラガラガラガラ音、新幹線のホームと流れる車窓がブワッと浮かんで旅情がはんぱない気分になる。それと同時に、ナゴヤという場所と東都の物理的な遠さ、さらには東京一極集中の現実世界の問題のことまで思考を巡らせたくなる名リリック。これまでナゴヤ関係の歌詞で使われてなかったのが不思議なくらいナゴヤチームの在り方をどんぴしゃに表現し要約した、素晴らしい言葉だと思う。

 

中王区

真実も嘘も愛し過ぎたか?

この性格変えないから

明日明後日もアイラインは鋭角

(『MIC AS ONE』より)

まず、無花果さんが嘘を嘘だと知りながら自覚的に中王に所属していたという告白が最高。これは本当に最高。それでなくちゃ無花果さんも乙統女様もキャラクターとして報われない。彼女たちは自分たちがやってることが正しいだけじゃないって知ってても突き進んだんだよね?どこまで行けるか己を試したかったんだよね?そこが中王の一番のキモで、素晴らしい部分で熱く泣けるポイントだと思うので、インビジブルマナー様ありがとうございますの感謝しかない。無花果さん、可愛いもの好きなのがバレたり器用にクッキー焼いたりクローンラムダと同居することになったりして当初よりキャラ付けが複雑になっていったので、無花果さんをかっこよく描くのはだんだん難易度が上がっていると思う。

実妹の棗への愛や合歓さんへの情、クローンラムダたちに居場所として自宅を提供してあげた事実などを鑑みると無花果さんは情が深い愛の人でもあるので、真実も嘘も愛し過ぎてるのはさもありなん。私の中で左馬刻様と無花果さんは同じタイプの人である。そんな無花果さんが自分は情が深いってわかってるのも最高だし、かといって自分の性分は変えられないしな!このまま行くしかないな!って考えてるのも良すぎる。魔女は反省なんかしないのである。

 

 

ということで2025年はこれで終わりです。ストーリー的にはファイナルバトルも終わり、2026年のヒプノシスマイクは一体どうなることでしょう。個人的には2ndで終了しているコミカライズをファイナルバトルまで完結させてもらえたら嬉しいなーとずっと思っているのだけれどこれはもう無理そう。コミカライズCDでしか聞けない曲がまだあるので、それらを収録したアルバムは今年出る気がする。じゃないと名曲「夜光虫」がサブスクで聞けない高難易度曲になってしまうので五体投地でお願いします。

ディビジョンラップバトルについてはファイナルだから本当に終わるんだろうけど、新たな別の興行バトルの可能性も、理鶯が『NO WAR』で「争いはエンタメやshowじゃない」って静かにNOを突きつけているのでもう開催しにくい気がする。バトルをスポーツ的フェス的な方向に再定義すればワンチャンいけそうだけれど。個人的には幕間的に、優勝チームはカニ食べ放題とかのゆるい理由でバトルする彼らの姿が見たいです。フェスも地味に好きだったのでファイナルバトル記念にもう1回開催してくれませんか山田一郎。そして2026年もラップってたのC!世話になるぜヒプノシスマイク!という年になりますように。

UMAJO MEETS HYPNOSISMIC -D.R.B-に行ってきた

2025年11月から12月にかけて、JRA日本中央競馬会ヒプノシスマイクのコラボイベントが開催されました。その名も「UMAJO MEETS HYPNOSISMIC -D.R.B- 週末のバイブスアゲてこうぜ!」

11月は東京競馬場、12月は阪神競馬場でコラボ。

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私が行くなら阪神競馬場なのだけれど、阪神競馬場は普通に遠い。距離的にはそうでもなくても精神的に遠い。当初、現地には行かずにグッズ通販で終わるつもりだったのですが、ちょうど仕事の都合がついたこと、なぜか忘年会(しかも幹事だった)の日付けがずれて空白の日が出現したこと、また12/20は十年に一度の高温日で晴れ予報だったという好条件が偶然揃ったことから12/20土曜日に急遽参加しました。寒いのが苦手。

 

阪神競馬場兵庫県の仁川という場所にあります。9時オープンで10時前に到着。(すでに遅刻している)

G1の日は外したけれど朝から人、多い!

仁川駅は9割男性で1割女性かなーという印象で、普段ヒプノシスマイクのイベントでは女性を見慣れてるので少しドキドキした。本当にこのような、おっちゃん兄ちゃん盛りだくさんなところでヒプノシスマイクのコラボが行われているのだろうか⋯?と不安になりながら競馬場まで歩く。

グッズ購入には競馬場イベントアプリというものが必要だと知りダウンロード、午前の枠が取れた。とてもラッキーなことに、ヒプノシスマイクバージョンのビギナーズセミナーも午後枠が空いていたので申し込む。

しかしその後は勉強不足により、どのような動きをすればよいのかまったくわからずフラフラとさまよっていた。グッズを買う場所すら把握していない。たしかスタンプラリーがあるはずだけど場内にそういったインフォメーションはとくにない。完全に自業自得である。台紙すらない絶望感の中で迷子になっていると偶然パネル発見。ありがとうシンジュク麻天狼。スタンプラリーの台紙も貰えた。台紙さえ手に入れたら後は大丈夫、なぜなら台紙に今回のコラボに必要な全ての地図と概要が描いてあったのだ!

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地図を見ながらエッホエッホとパネルをめぐりスタンプを押してもらう。楽しい。スタンプはディビジョンごとに6色に分かれていたけれど、色の組み合わせが微妙にはずしてあった。シブヤとナゴヤだけ合っている。

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(スタンプを押してくれる方が博報堂の札を下げていたので、UMAJOプロジェクトは博報堂系なんだろうなーと推察。ヒプマイをコラボに採用してくれてありがとう)

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左馬ベビーカステラを左馬刻さまと食べたり

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かすうどんを食べたりしてグッズ購入時間を待つ。

ところでイギリス王室所有のアスコット競馬場という場所をご存知ですか?事前に食事処を調べた時に、ここ阪神競馬場にもASCOTという店があるのを知り、これはぜひ貴族の社交の一環として乙統女さまをお連れしなければと思ったのだけれど阪神競馬場のASCOTは指定席ゾーンにあるため入るのを諦めてしまった。指定席は取れなかったし貴族への道は遠い。ごめんね乙統女さま

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せめてアスコット気分をと、アスコットダンスという馬の馬券を買ったけれど大ハズレであった。

 

さて、グッズも購入しビギナーズセミナーも受けた。セミナーを受講するとヒプマイコラボの紙袋にヒプマイチケットホルダーまでもらえてほくほくである。セミナー参加は予約が数分で終わる激戦だという話をXで見かけたので最初からあきらめていたが、阪神も後半となると少しセミナー枠に余裕が出てきたのかもしれない。気がつくと場内には同じ紙袋を持ったヘッズがたくさんいる。みんなたぶんちゃんと朝から来ていたから、駅で出会わなかったんだな。

 

今回の個人的メインイベントの一つは11レースの枠色マスキングテープチャレンジである。本日の11レースで1位になったジョッキーの帽子の色がランダムに貰えるカードの色と一致したら非売品のコラボマスキングテープが貰えるという非常にバクチ性の高い催しである。なので11レース(15時半)までは絶対にこの場にいる必要がある。どうやって時間をつぶす?スマホ?グルメ?いや、もっとこの場でしかできないことがあるような?さて、ここはどこ?

 

そう、ここは競馬場。となればやるしかない。

勝馬投票券の購入、つまり競馬を⋯!

というわけで

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が ん ば れ !

ビギナーズセミナーの講師のお姉さんも一押しの、スマッピーというシステムがすごく簡単で良かった。スマホで選んで券売機にかざすだけで馬券が買えるのだ。とにかく長くドキドキ感を味わえるように浅く安く買ってみた。

・「ゴーイングムーン」、十四くんのMC NAME(14th Moon)でもあり、天国獄さんの格言「月に手を伸ばせ たとえ届かなくても」It is my belief that reaching out to the moon is my goal. Even if it does not arrive.でもあり、こんなん絶対勝つやろと思って興奮して自分なりに高めに買ったが、結果はかすりもしなかった。

・「ジュウリョクピエロ」も、伊坂幸太郎やんけ!(『重力ピエロ』という小説がある)と大興奮して買ったが、もちろんかすりもしなかった。

 

・そして「ソウテン」。

雲外蒼天!?『HUNTING CHARM』(ヨコハマに同名のリリックあり)やな!「雲の向こうは、いつも青空」There is always light behind the clouds.(碧棺合歓の格言)やな!とロマン枠で買ったらこれは大当たり。ソウテン、12番人気の40.4倍だったのが見事2着になった。

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結果発表

当たった券にラインを引いてみた。

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地味〜に勝てており、2800円購入し1860円払い戻し。ゴーイングムーンの値段をもっと控えていたら良かった⋯ていうか11レースはソウテンとヤブサメを2着3着で当てたためこれをワイドか3連複にしていたら一攫千金だったのでは⋯?と、早速ビギナーズセミナーで学んだ知識を駆使して後悔しています。

 

というかマルチケース全種買ってる時点で家計の採算とれてないからね!

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このウマ耳の絵柄ほんとにかわいいですね⋯

 

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その他にも、日本酒のイベントをやっていたので飲んだくれたり(阪神競馬場には「ホルモン人」という肉吸いとホルモンの名店があるのに帰ってから気づいてくやしくて転げ回っている。絶対リベンジする)

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ウマを見たり

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ウマを見たり

(パドック側の巨大モニターってなんでレースを流さないんでしょうね?最初、このモニターでも中継があると思っていて待ってたら普通に1レースが終わっていた)

初めての競馬場、初めての投票、初めての経験だらけだったけどとても楽しかったです。競馬場、すごく広いし綺麗だし飲食店もあるし、近所にあったらギャンブル性の高い公園みたいな使い方ができて楽しいだろうな⋯とうらやましくなりました。ギャンブル性の高い公園ってなんだ?

まさに

ウマにときめく、とっておきの週末

を体験することができました。いつも新しい世界に連れて行ってくれるヒプノシスマイクありがとう、ありがとうJRA日本中央競馬会さま!

 

ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 11th LIVE ≪Final D.R.B≫MAD TRIGGER CREW & どついたれ本舗 感想

 

みなさまこんにちは

2025年9月21日日曜日、ヒプマイ11thライブ(ヨコハマ&オオサカ2日目)に行ってきました。

ヒプノシスマイクのナンバリング付きライブ、11回目は2ディビジョン合同ライブとなっています。そんなの全部行きたいよねえ!?と思うのはやまやまなのですが、休みの都合や休みの都合、そして休みの都合などによりすべて参加することは叶わず。そもそも全部当たるんかいなという話でもあります。

ヒプムビの超ヒット、ランニングホームランにより、新しいヒプノシスマイクのファンがおそらくたくさん生まれているために、今回のライブも激戦となったと思われます。そもそもキャパシティが今回は1日4000人らしいので(シブヤシンジュク会場は10000人)、10thライブで2万人×2日間がやってきたヒプノシスマイクとしては結構小さめの会場だったのもSNSで阿鼻叫喚が生まれた理由だったのかもしれません。

 

私のヒプノシスマイク名義はひとことで言うと「最速で確実に当たるが席の場所は全く保証しないし、なんならほぼ天井より」です。これまでで一番の良席は8thの前から10番目だったかな?後はもう小指のような大きさの声優さんが前の人の肩からチラチラ見えるのを必死で食らいつくというスタイルでした。

しかし今回、ヒプライブ初の奇跡がおきました。受け取ったチケットにA3列と書かれていたのです。どうやら前から3列目だと知って倒れそうになり、いそいで美容院を予約。そして現地に到着すると⋯

なんと、1列目と2列目は撤去され、3列目が最前となっていました。プレッシャー(何の?)で再び倒れそうになりましたがなんとか座席に到着。めちゃくちゃよく見えるやんけ!!!

そりゃそうだ。前に人はいないし目の前がステージ=声優さん。一生分の運を使った気がします。というか、確率的にもう今後は最前席はこないので、今回が私のヒプのライブのピーク点だと言うのは間違った話でもないのです。あとは下がる一方だよ⋯

全然関係ないですが、行きしなに昼ご飯でも買おうと新幹線の駅をぶらぶらしていたら、超貴重行列必至百貨店での予約案件な有名スイーツ「出町ふたばの豆餅」がなぜかたまたま入った駅弁屋に入荷したという呼び込みをしておりそれも超絶ラッキーであった。生きてるとたまにいいことありますね⋯

 

セットリスト

ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-+

Hoodstar +

シノギ (Dead Pools)

HUNTING CHARM

Scarface

笑オオサカ!~What a OSAKA!

なにわ☆パラダイ酒

縁-ENISHI-

ヒプノシスマイク-Division Battle Anthem-+

Out of Harmony

Choice Is Yours

笑門来福

Yokohama Walker 

あ > オオサカdreamin'night 

SUMMIT OF DIVISIONS

Hypnotic Summer

Next Stage

MIC AS ONE

https://open.spotify.com/playlist/1blYJLYNazwLyXEfE0nsDs?si=DRY5KerzQ2etirIezq_x6w&pi=6afm3iK4T5u9s

 

 

個人的なイメージですが、ヨコハマとオオサカは、ともに節制の効いたチームだと思っていて、やはりヨコハマのリーダーが演出家や俳優など多彩な才能を見せる舞台人であることと、オオサカのリーダーがバランス感覚の魔神であることが関係していると思う。もちろん天谷奴さんの声優さんが自分の世界観をしっかり持ったタイプのベテランなことや、ヨコハマの二番手三番手は声優以外の顔も持っていること、オオサカの二番手は声優として着実にキャリアを重ねている方だと言うのも関係している。全員わりとクールな大人の仕事人であるというのが共通点かもしれない。なので、そんなヨコハマオオサカのライブが楽しくないわけはなく、エンターテイナーのプロフェッショナルが集まった、長い素敵な映画を見ていたような幸せな気分でいた。しかも歌もめちゃくちゃうまいんだわ6人とも。

 

特にあらためていいな、と思ったのが

シノギ

ハマにーハマれー⋯と淡々とした曲の印象だったけど理鶯声優さんが上手くてアクセントとしてすごくよかった。こんなにかっこいい曲だったんだ⋯とびっくり。タバコを吸う演出や水を飲む演出も舞台のようで、完成された物語として観ていた。ていうか今回の理鶯声優さん全体的に歌がめっちゃくちゃ良かったですよね?仕上がりがキレっキレで本当に素敵な歌声だった。

HUNTING CHARM、Scarfaceのヨコハマ三部作?と続くセットリストが、クールでかっこよく、でも少し熱いヨコハマの世界観を表現していてとにかく眼福耳福だった。

・縁

エニシもいい曲だなー。「会うは別れの始め」がテーマでもあるので本来はちょっと寂しい曲でもあるのを、オオサカの知性と力技でハッピーエンドに持ち込むのがとにかくエモ。(そもそも笑いというのが知的な営みなので、オオサカは知性のチームだとおもっている。)

・Choice Is Yours

今回のライブの白眉はこの時だったんじゃないかと。サマトキ声優さんが拳を振り上げ、おーおおおおー♪と歌え〜!と会場を誘導してくれたのが前列にいるとすごくよくわかった。とにかく拳をあげろ!声を出せ!MTCと一緒に行こうぜ!というあの一体感は何だったのだろうか。あの瞬間確実に会場がうねり、一つになっていた。ジョン・レノンがイマジンでやろうとしたことをヨコハマはあの瞬間に蒲田で達成していたのだと思う。

 

楽しかったこと

たしか10thでリオーズブートキャンプの係だったダンサーさん(Protecterさん?)を10th以来でお見かけできてとても嬉しかった。とても目を引くコミカルな動きをされていて半ズボンなのでつい目で追ってしまう。うまく身体を動かすことや人の前でパフォーマンスをすることが苦手なので、ダンスってすごいなーと、運動って良いんだろうなーヒプマイのライブに行くたびにしみじみ思う。

 

面白い寸劇がたくさんあって本当に楽しかった。私が好きなのはヒプマムビ興行収入22億円→俺の3食分(天谷奴声優さん)→こんどご飯連れてってください(サマトキ声優さん)→なに食ってんねんタワマンか!(簓声優さん)という流れ。最後に、タワマンて饅頭じゃないぞ!タワ饅か!という話になっていて即興だろうに上手すぎてオチもついてびっくりした。

 

・人肉王座に座るサマトキ様

・間近で見るとみなさん衣装がかわいい!ファニーなTシャツとジーンズのサマトキ声優さん、テカテカ黒手袋の銃兎声優さん、EW02そっくりの理鶯声優さん、全身キラキラオレンジの簓声優さん、タイトなベルトがすっきりした盧笙声優さん、白いファーが素敵な天谷奴声優さん(ファーをぬいでカーディガン様の服を着ているのもすごく綺麗だった)。銃兎声優さんが膝下までのえらい長いブーツはいてるな〜と思ってたから最後に自分でツッコんでいたことに大笑いしたが、よく考えたら現地で普段演者さんの足元とか見えないんだよね、だってあんまり見えないんだから。前方にいてくっきりはっきり見えて、靴についてのネタに笑える贅沢さに震えた。

・すきあらば出てくる千鳥格子のハンドタオル

・「メロい」「可愛い」からのぶっ殺すぞを浴びれる

・理鶯声優さんの銃刀法違反疑惑ネタ

・東西眼鏡交換

・イレぶーんをかたくなにやらない理鶯声優さんとジャンケンに負けたからやらされた天谷奴声優さん(さんざんゴネて最後の退場の時にやったのがとても綺麗な終わり方で良かったですね⋯)。DJU-ICHIさんはいつも空気を読むのがうまくてリアクションに安定感がある

・ぶつかって人格が入れ替わったサマトキと簓。サマトキ声優さんのコミカルで軽やかな動きが可愛らしくて素直に笑ってしまった

などなど見どころがたくさんで笑いの絶えない2時間弱だった。

最後、マイクアズワンの時にアルミ色の紙吹雪が射出され、それが長い間ずっと舞い続けていたのが夢のようにきれいでまるで天国のようだった。普通にオレンジの1枚がフワフワと腕に乗ったので捕まえた。ライブ後に自分の椅子をみると青やオレンジのアルミ吹雪が永遠に溶けない雪のように数枚積もっていたので記念に持ってかえってきた。

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昨日のライブ後に学校の周りに滞在しすぎだと苦情が来たらしく、絶対に速やかに帰るようにとアナウンスがされていたが、そういう内容のアナウンスは4thライブから参加していて初めて聞いたので少しびっくり。片柳アリーナはヒプマイやカリスマなどのキングレコードコンテンツのライブでも使われることが多く、そもそもが学校施設なので、そこら辺のマナーは守らないと貸してくれなくなるかもしれないし、そもそも近隣に迷惑をかけるのはよくないし、なかなか悩ましい問題だなぁと考えさせられた。蒲田といえば「蒲田行進曲」(駅のメロディも蒲田行進曲で感激した)。虹の都 光の港 キネマの天地、と歌われる場所で、キネマではないけれどヒプノシスマイクのライブが行われるのはすごくありがたく尊いことである⋯厳密な話をすると蒲田にあったのは松竹なのでヒプムビの東宝は関係ないのだけれど⋯

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ライブが終わってからも物販をしていたので、記念にランダムのリフレクターを1つ買ったら銃兎が出てにっこり。ヨコハマオオサカライブらしいお土産になった。

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遠征に来たら必ず崎陽軒シウマイ弁当を買うのだけれど、初めて買ったとき(7thライブ?)は800円代だったのが1070円になっており驚きを隠せない。遠征でインフレーションを学んでいる場合ではない。

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今回のライブは正式名称が「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 11th LIVE ≪Final D.R.B≫MAD TRIGGER CREW & どついたれ本舗」であり、Final D.R.Bだと明言されている。ディビジョンラップバトルが終わったら別の章が始まるのかもしれないし、始まらないのかもしれない。しかし、こんなに楽しく皆に望まれているコンテンツをこれでおしまいにしてしまうのは本当にもったいない話だと、ライブに参加してつくづく実感した。だから、どうか、世話になるぜヒプノシスマイク、の世界が続くことを願ってやまない。

MIC AS ONE 感想

 

2025年6月11日は映画ヒプノシスマイクのアルバム『MIC AS ONE』の発売日でした。

全員集合絵柄の特典いいな〜と思って今回はじめてタワレコで注文したら、フラゲ日に届きませんでした。フラゲしたいなら安定の楽天かアマゾンだということがわかった。

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今回も長々と感想を書いていきたいと思います。

というかですね、ヒプムビ、MIC AS ONE発売までに秘匿されていた内容が多すぎてやっと全てを語れるようになったか⋯!という感じです。2月の上映開始からいままで、わりと重要なことが隠されていた。

例えばオープニングに『ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem- +』が 使用されていることや、エンディング曲『MIC AS ONE』 が存在し、なんとinvisible manners様が描き下ろしていること、同じくinvisible manners様が決戦曲『Claim Victory』を6パターン描き下ろしていることは少なくとも4月中旬になるまで公式アカウントで触れられていなかったし、『MIC AS ONE』『Claim Victory』に加えて『Last Man Standing』『Out of Harmony』『Stick To My Mic』のリリックが正式に公開されたのも6月11日。

映画を観て歌詞を知って、あっ!と思っても4ヶ月間それをクリアに呟けない状況にあったのです。王様の耳はロバの耳状態であった。

 

Last Man Standing

イケブクロvsナゴヤの曲。タイトルがLMSでLarge/Medium/Smallみたいでかわいい。山田三兄弟の年齢のようにも見えるし、ナゴヤ3人の身長の話のようにも見える。コーラのサイズの話みたいでもある。全然関係ないけれど、Last Man Standingという言葉を知ってから、職場って結局Last Man Standingだよなぁ、飛び抜けて優秀じゃなくても出世しなくても最後まで立ってたらそれだけで勝ちなんだろうなぁと思うようになったので個人的に汎用性の高い概念として思い入れが深い。(もちろんイケブクロとナゴヤはもっとソリッドかつ真面目な意味合いで使っています)

十四くんが

3,2,1 子ヤギの三兄弟

と言ったら二郎が

ヤギの兄弟だ?つまりは GOAT

てっぺんの Flowsに 着いてきな DAWGS

と返すのがクール。GOATは動物の「ヤギ」を指す名詞であり、スラングとして使われる「Greatest Of All Time(史上最高)」の略語でもある。ちなみにDAWGSは犬である。

 

Out of Harmony

ヨコハマvsオオサカ。地獄の花いちもんめみたいな曲調。Last Man Standingがスポーツ的な展開だったのに対し、こちらは特に左馬刻さまの湿度が非常に高い楽曲になっている。

特に左馬刻さまのリリック

お前が砕いたダイアローグ笑いごとじゃ済まないだろう?かつての相棒が踏みにじった信頼をハマの仲間がまたくれたんだ

に対する簓のリリック

進んどるようでムーンウォーク昔話うるさいっちゅうの!今が楽しないんかあほんだらほな あん時みたいに遊んだらぁ

ここが白眉です。なんという切迫した哀しいやりとりなんだ。このやり取りを聞き、ヨコハマ優勝ルートを見たら左馬刻さまに対する激重感情で激重怪ブログ記事を書いてしまったくらいの事件でした。

ヒプムビ 感想 - pyonkospicaの日記

うまく前に進めない左馬刻さまに対し、昔話うるさい!今が楽しないんか?と答える簓の気持ちもすごくわかる。簓はしんどい出来事をそれはそれとして処理し、楽しいことを探して日々の笑いに昇華して生きてきたんだろうな⋯と。

 

(MTC)地獄へ共にいける仲間と!
(どついたれ本舗)天下取りいける仲間と!

リリック的にもMTCが「地獄へ共にいける仲間」であり、どついたれ本舗が「天下取りいける仲間」で、一緒に底まで落ちて不幸になってもかまわないチームと、一緒に頂上を目指し幸せになりたいチームであるという全く正反対のベクトルをお互いが志向しているのも本当に良くてですね⋯

 

Stick To My Mic

来ましたシブヤvsシンジュクStick To My Mic。もう小ネタの宝庫すぎて拾い切れる気がしない⋯

まず前提としてヒプノシスマイクの主要キャラクター21人はそれぞれに歴史的人物の格言を背負っています。もしかすると映画から入ってこられた方はそれをご存じないかもしれない。ヒプノシスマイク公式サイトで簡単に見れるので調べてみてください。

そして、Stick To My Micには彼らシブヤ&シンジュクチームが背負う格言の人物からの引用/オマージュが含まれています。

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幻太郎の灯すページは違うのかもしれない、幻太郎だけ2つ引用してあることになるから。でもあえて「灯」という言葉を使ったのは意味があるのかもしれないので上げています。そして、実は幻太郎のチャールズ・チャップリンは初期〜中期幻太郎の格言であり、今は

正直者であることは、沢山の友人を得ることはできないかもしれないが、常に正しい友人を得ることができる。

ジョン・レノンに変更されています。

だとしたら、作詞を担当した弥之助さんなら必ずジョン・レノン成分も入れるだろうと探したのですかジョン・レノン要素はわかりませんでした。ヒプムビ、制作が4年前からだという話なので、その頃は幻太郎がジョン・レノンになる話がまだ確定していなかったのかもしれません。

勝手に思ってるだけですが、乱数の「何もかもが違ったが間違えたとこだけは似てるな」は『アンナ・カレーニナ』の冒頭「幸福な家庭はすべて互いに似通ったものであり、不幸な家庭はどこもその不幸のおもむきが異なっているものである」に似た概念だなぁと。

つまり、最初にカレーニナの名詞を出してぐいぐい来た寂雷に対して、乱数は、“お前も俺も間違え方のおもむきは異なっているが間違った人だという属性は同じだな”とトルストイの小説『アンナ・カレーニナ』の冒頭を匂わせて返歌した、ということなんだと思っている。

 

Claim Victory

6パターンもあって嬉しいClaim Victory。

個人的に合歓さんの

頭冷やせと言っても聞かない キミは干からびたウーパールーパー 

というリリックがめちゃくちゃ面白いなと思っていて、これに3番手の6人がどう返事したのか気になって集めてみた。

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(毎度おなじみガビガビの表)

さらなる若さで科学的に対抗する三郎が最高だし、律儀にウーパールーパーと韻を踏んで2倍にして返す理鶯に大喜び。かと思ったら帝統もウーパールーパーで韻を踏んでいるのもラップ野郎って感じでアツいし、独歩が中央線と掛けて返してるのもサラリーマン独歩にしかできない技で上手い。天谷奴さんが昭和の語彙で煙に巻いてるのも、獄がものすごく正攻法で若者を諭してるのも大人のやり方って感じでたまらない。

ところで、Claim Victoryのクエスチョンマーク「?」の登場頻度も数えてみたらなかなかおもしろかった。

独歩 4回(最多)

俺タゲられ過ぎ?

意味不明どうよ?

ぴえん奨励?

弱いのが割り食う伝統芸?

 

十四 2回

誰がアダムで誰がイヴ?

甘い言葉を誰が聞く?

銃兎 1回

三権分立知らないのか?

理鶯 1回

覚悟は決めたつもりか?

 

0回

一郎・二郎・三郎

左馬刻

乱数・幻太郎・帝統

寂雷・一二三

簓・盧笙・零

空却・獄

乙統女・無花果・合歓

独歩は文末のクエスチョンマーク「?」の使用頻度がかなり高いことがわかった。自問自答的な性格もあるのかもしれないし、営業職という職業柄、ラップバトルでも対話形式のコミュニケーションを好むのかもしれない。

 

6パターン通してみると、リリックのこの部分は特にこのキャラクターがぴったり上手いことを言っていて、リリックのあの部分はあのキャラクターが最高かも、と思うことがあるので、6ディビジョン分をつぎはぎにコラージュして1曲にして「My Claim Victory」的な曲を作ってみたいような気がする。

 

MIC AS ONE

もしかしたらヒプノシスマイクディビジョンラップバトル編最後の楽曲なのかもしれないMIC AS ONE。私が最初に聞いたのは2月10日の試写会でした。その時からどうしても言いたかったのが山田一郎の歌詞。

少し不思議な Sci-Fi

なくても平気じゃね? 再配布

これ完全に藤子・F・不二雄〜!!!

まずSci-FiというのはSFのことで、すこし・ふしぎというのは藤子・F・不二雄大先生による有名なSF解釈。なので山田一郎パートは非常に藤子イズムにあふれたリリックなのである。では、なぜ山田一郎が藤子・F・不二雄をリスペクトした歌を歌っているのかというと、山田一郎の声優さんはジャイアンの声優さんと同一人物だから。

しかしヒプノシスマイク、これまでそんなにジャイアン山田一郎を絡めることはなかった。山田一郎のファーストソロ曲「俺が一郎」が、ジャイアンの持ち歌「おれはジャイアンさまだ!」のタイトルオマージュかな?というくらい(あとARBというゲームで一度だけジャイアンを意識したイベントシナリオがあった。)

それで最後の最後、ここにきての直球の藤子・F・不二雄です。山田一郎と藤子・F・不二雄の物語が、ファーストソロ曲の「俺が一郎」で始まり、「すこしふしぎなSci-Fi風」で締めるの、本当に美しすぎんか!?!?

しかしヒプノシスマイク、過去にも似たようなケース、声優さんの他作品を匂わせたケースがひとつだけあったと記憶している。それはヒプノシスマイク -Division Rap Battle-+の天谷奴零パートで、

融和を説く

You はお得情報に

ゆうに慄く

龍が如くで韻を踏んだのだ(天谷奴零の声優さんは龍が如く桐生一馬役)。山田一郎と天谷奴零、この二人は因縁深い親子なわけで、こういう部分でも山田の業を感じざるを得ない。

 

あとは理鶯パートもじーんとした。理鶯ってこれまで全体曲ではわりと淡々としたパートを毎回担当していたので、今回メロディアスな部分を歌い上げていて本当にびっくりしている。

そして一二三。ものすごく辛い体験は、その体験ごと記憶をなくして忘れてしまうというのが一番幸せなことだと思うので、「何怖れたか忘れた!」とひふみが言えたのはひふみにとって最高のハッピーエンドなのだと思う。まさかわずか数行の言葉でこんなに優しい結末が描かれるなんて思わなかった。思えばシンジュク編の始まりは一二三の女性恐怖症を軸にした物語だったので、コンテンツ内でこんなに幸せな決着がついて本当に良かったね一二三⋯という気持ちでいっぱい。

そして独歩は、

そりゃでけえ戸建で

家族持ちはそりゃ偉え(エラい!)

でも人生それだけじゃねえ(じゃねえ!)

自己肯定感の育てゲー

でかい戸建てはともかく、家族をもつのもうっすら別の世界だと思ってる雰囲気があるのはなぜなんだろうか。まだ29歳/男性/有名ディビジョンラッパー/だからやろうと思えば簡単に結婚できそうな気がするんだけど。

 

中王パートも泣ける。

決して出来ない嘘くさい贖罪

いつか支払う独裁の負債

乙統女様のリリックから感じる確実な未来の不幸の匂い、

真実も嘘も愛し過ぎたか?

この性格変えないから

明日明後日もアイラインは鋭角

乙統女様の信者かと思いきや、清濁も酸いも甘いも自覚した覚悟の人になった無花果さん。invisible manners様はどこまで泣かせるんや

 

おまけ

MIC AS ONEで全員がマイクなしで歌っていたことに動揺した話

ヒプノシスマイク、それは、あの厄介で魅惑的なマイクについての物語。18人の男たちと3人の女たち、その外にいる何人何百人何万人以上の人々を興奮の渦に巻き込んだ、すべての中心にあるマイク。

しかし2022年の楽曲『CROSS A LINE』には

マイクを通せない いまだ不完全な理想

という歌詞があった。また同じく2022年には山田一郎が

ヒプノシスマイクを使わないフリースタイルバトルをやってみたい」

と発言した。どうやらこの頃から物語内に“ヒプノシスマイクを使わない”というテーマが浮かび上がっている。ヒプノシスマイクの脱ヒプノシスマイク化である。

さらに2023年、天谷奴零が全ヒプノシスマイクを機能停止し、フェスが開かれる。フェス路線は一見急カーブに見えるけど、今思うと2022年から脱ヒプノシスマイク化への流れはあった。ヒプは意外にフェアに伏線を張るジャンルなのだ。

そして2024年にはイケブクロ編最新話で「ドラマ内でヒプノシスマイクが使用されずに話が解決する」という金字塔が建ってしまった。

じわじわと災害級のあのマイク、ヒプノシスマイクが物語から旅立とうとしている。

近年の脱ヒプノシスマイク化の流れ、これはたぶん自分の言葉はマイクを通さず伝える、言うならば「卒ヒプノシスマイクエンド」への予備動作なのだ。さて、卒ヒプノシスマイクエンドとは何ぞや?

おそらく「ヒプノシスマイク」が終わる時、それは、自分の声というのは最後にはヒプノシスのないただの肉声で伝えなければいけないんだ…ということに全員が気づくときである。結局、マイクのないそのままの声、そのままの言葉、そのままの自分で相手と、世界と対峙しないといけないのだ。

 

ドラえもん」の最終回が「さようならドラえもん」であるように、幸せな子ども時代の最終回はサンタクロースの真実を知ることであるように、ヒプノシスマイクの最終回はヒプノシスマイクとの別れになるはずなのである。マジックアイテムありきで始まった物語というものは、最後にはマジックアイテム無しで世界と向き合わないといけない。卒ヒプノシスマイクである。「ヒプノシスマイク」とはヒプノシスマイクとの別れをもって完結する、少しほろ苦い成長物語なのである。

 

 ⋯と、いうようことをずっと考えていたし、ずっと信じていた。ブログにも度々書いた。もちろんオタクの戯言である。

だからヒプムビのED『MIC AS ONE』で、本当に全員がマイクを持たずに歌っていた時には頭がくらくらした。全員手ぶら。盧笙は元から手ぶら。「ヒプノシスマイク」という名を冠した物語で、マイクすら使わない歌唱が本当に成立してしまった。21人の卒ヒプノシスマイク化が果たされてしまったのだ。スクリーンを眺めながら、もうこれで本当にヒプノシスマイクという物語は終わるのだと思った。

でもですね、最後の最後に山田一郎はあのマイクを取り出してくれました。良かった、本当に良かった。山田一郎があのマイクを握るかぎりヒプノシスマイクは終わらない、と信じて。それでは皆さんご一緒に

 

世話になるぜヒプノシスマイク!