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白膠木簓小論 合鍵

 

みなさまこんにちは

2024年2月26日から始まったヒプマイARBの最新シナリオ「BQ Cinema Star 前編~シャークVS死霊VS極道!!!~」を読んだら妄言が止まらなくなったので、興味のある方はお付き合いください。

白膠木簓は映画出演のオファーをするために伊弉冉一二三の家に行き、そこで初めて一二三と独歩は同居しているという事実を知ります。そこでまず出たのがこのセリフ
f:id:pyonkospica:20240226213847j:image

「……ケンカとかして、チームの士気が下がったりせぇへん?」

 

いきなりなんというネガティブな発想なのか。しかしこれには理由があって、

・簓は幼少期にケンカの絶えない家庭で育った

(そして母親は家を出ていった)

・簓と左馬刻のコンビは洗脳により解散している

・簓と盧笙のコンビは一度解散している

という過去があるのです。若い頃の簓の人間関係、解散オチばかり。

だから簓は他人とずっと一緒に居続けることにどうにもポジティブなイメージを持ちにくいし、もし誰かと住んだらケンカになるのではないかという可能性をついつい考えてしまうのだと思う。(ケンカをした結果、チームの士気が下がることまで一瞬で考えているあたり、リーダーとして立派だなぁとも思う)

 

Twitterでこのシーンについて呟くと、この一二三と簓はよく似たポーズをしているとリプライを下さった方がいました。確かに、かたや子猫ちゃんを笑顔にする超人気ホスト、かたやお茶の間を笑顔にする一流お笑い芸人。チームメイトと同居する男とチームメイトの部屋の合鍵を作りまくる男。どちらも高収入のマンション住まい。一二三は明るく社交的でありながら女性恐怖症があり、簓は明るく社交的でありながらプライベートではなぜか芸人仲間にあまり誘われないという寂しい裏面もあり、2人は少し似ているような気がする。

 

簓は一二三に質問しました。

「……ケンカとかして、チームの士気が下がったりせぇへん?」

簓の知っている人間関係はさよならだらけ。夫婦ケンカの絶えなかった母は家を出ていって戻ってきませんでした。左馬刻とはなぜかケンカになりコンビは解消されました。盧笙とのコンビは解散になってしまいました。簓と仲の良い人々はなぜだかどんどん消えていくのです。だからもしかして、せっかく組んだどついたれ本舗も、盧笙から(または天谷奴から)いつかまた解散を告げられてしまうのかもしれないのです。簓にとってケンカは人間関係のテロメアデウス・エクス・マキナ、避けられない終わり。

しかし一二三の答えはこれf:id:pyonkospica:20240227000351j:image
そもそも「ケンカなんてほとんどしない」「あったとしても長引くこともない」というまぶしすぎる内容でした。大事な人間関係はケンカで終わり、長引きまくり尾を引く簓は内心びっくりしたことだろう。

ところで「同居すること」と「合鍵で侵入すること」は何が違うのかというと、合鍵の方には自分の帰る家があるんですよね。だからケンカをして空気がわるくなったらいつでもさっと自分の家に帰れる。ピリピリと険悪な雰囲気が苦手で、大切な人間関係ほどケンカ別れになる簓には合鍵を持って自由に出入りするスタイルは精神的にもぴったり合っているのだろう。今さらながら、合鍵というシステムには、簓の大胆さ、ためらい、強さ、弱さ、理性、等々、白膠木簓の白膠木簓らしさのようなものが詰まっていたんだなぁ、と感じ入ってしまう。いや、合鍵を大量に複製することが理性的かといわれたらそれはまああれなんだけど。

 

チームメイトの部屋の合鍵を作りまくる男・白膠木簓とチームメイトと同居する男・伊弉冉一二三。少し似ている2人だけれど、その間には深くて長い河があるんだろうな。

 

 

 

※勝手な妄想ですが、時系列的にこのイベントの後に舞台DHvsBBが続いたら美しいだろうなぁと思います。簓は盧笙と殴り合いをしてお互いの気持ちを知り、ケンカをしても人間関係は復活できるんだということを学んでいたらいい。そしてそこから「六色が交わる時、『』が始まる」に続くと簓は左馬刻とも和解することができるので、白膠木簓の人生補完ルートになるのであった。

ヒプアニ2期 感想

 

ヒプアニ2期です!

1期でも局所的に旋風を巻き起こしたあのどえらいアニメが帰ってきた!

ということで感想を書いていきます。

金曜24時が基本の放映時間となっています。地方によって差があるのでABEMAで観るのが手っ取り早い。

1期の感想文はこちら


毎週更新ヒプアニ感想 - pyonkospicaの日記

 

#01 Revenge is a dish best served cold.

ABEMAで先行配信があったので1000円払って観たら強盗の五斗山さんがまた出てきてびっくりした。というか、18人をオリジナルアニメで好きに動かすのは難しいからオリジナルキャラで話を動かすスタイルにしたんだろうか。違法マイクを身体中に巻いて目出し帽を被った五斗山さんが登場すると話のリアリティラインがゆらぐのを感じる。さらに五斗山さんというキャラ自体、登場するだけでどうにもギャグ寄りになってしまう宿命があるように思うけど、今回洗脳されて目を血走らせながらバスターブロスを襲うという妙にシリアスな役割をしていたのでどういう情緒で観ればいいのかよくわからなかった。けど五斗山さん人気あるんですよね、たぶん。

乱数がわりと謎のキャラクターになっていて、アニメ初見の人は違法グッズ屋さんだとかお金大好きキャラみたいに思うんじゃなかろうか。

エンディングはめちゃくちゃ可愛いです。ヒプマイの、「コンテンツの要所要所でものすごいいい仕事をする人がいる」という法則が発動している。

 

#02 Side with the weak and crush the strong.

ヨコハマ回。左馬刻様がイライラしていたのはヤニ切れのせいだった…というオチの話。風呂井戸宙二という渡世のヤクザ(伝説の強者だと思われているが実はカラオケ好きのただの木端ヤクザ)が火貂組に滞在しているのですが、初見の風呂井戸のことを

・どこかでみたことがある、窃盗犯を疑った銃兎

・ただならぬ殺気をまとった男と評した理鶯

・タダメシ食らいのロートルヤクザと判断した左馬刻

結果、左馬刻が大正解だったのはハマのリーダーの面目躍如だなぁと感じました。左馬刻様はなんだかんだ勘がいいしリーダー適性が高いのである。ということなんだろう。

銃兎はヤニ切れで攻撃性が増した左馬刻のことも何か変な催眠にかかっているに違いないと案ずるシーンがあり、風呂井戸の正体も外したのでシナリオ上では二連敗の様相を呈し、考えすぎキャラみたいに描かれていた。理鶯は殺気センサーが敏感すぎて虚勢をはる風呂井戸にも反応してしまった、ということだろう。シンプルな生き様の左馬刻様が一番見る目があった…という『はだかの王さま』みたいな回でした。また、劇中歌『ジンギ』はめちゃくちゃ良かった特にイントロから裏に続く弦。早くフルで聴きたい

ところでヒプノシスマイクの生みの親の1人である百瀬裕一郎さんは今回アニメに参加しないのか?と調べたら、ちょうど今秋から『冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた』というアニメの脚本をされているようでした。ライバルじゃん!

 

#03 Happiness depends upon ourselves.

ゴヤ回です。「赤味噌ブラザーズとBATが戦う」「イケブクロヨコハマシブヤシンジュクが集まり今後の作戦を練る」「ベリアル紹介」「明と悟紹介」「人探し(キジタニ)」「人探し(サルハシ)」「ナゴヤとイケブクロ出会う」「寂雷と獄出会う」「ベリアル戦」と、はちゃめちゃに密度が濃くてよくこれ30分でやったなと脱帽しました。前回、風呂井戸のハッタリと左馬刻のヤニ切れで30分やった回との落差がすごい。(今思うと風呂井戸回はそれはそれでゆるくて良かったと思う)

・地道にコツコツ人探しをする空却

・意地悪された相手に手を差し伸べる十四

・学生の相談も受け付ける頼りになる大人の獄

と、アニメらしくナゴヤがほんの少しよそゆきに描かれているのも面白く、前回ヤニ切れで車をボコボコにしていた左馬刻様は一体なんだったんだろうかと不思議な気持ちになる。

獄はもっとネタに振ったキャラになる予感がしていたけど我慢ならんモンもふざけてなくて意外であった。(「未決済の書類」と「理不尽に人のものを奪う奴」、曲中では「青いバナナ」と「甘え」)

獄はEDのリリックもとても良くて、

俺の言葉は俺よりも素直だったな

口を閉ざせど心は黙らなかった

と素敵にエモな独白をしている。

 

ストロベリーのくだりでファンシーないちごを背景に描かれた波羅夷却がめちゃくちゃ可愛くて変な扉が開きそうになった。あと、アマンダを誘拐されたというのにその犯人と友達になろうとする十四くん本当にすごい。十四くんがアマンダと喋るシーンって今回初めて描かれたような気がするけど以前にもあったのかな?

「空却さんも獄さんもさっさと帰っちゃったすね」

無言のアマンダ

「そうなんすよ、ふたりとも最近忙しいみたいっす」

と、十四くんには間違いなくアマンダの声が聴こえている描写がされていて、とてもとても切なくてほんのり哀しくて良かった。

 

#04 There is little success where there is little laughter.

オオサカ回。躑躅森盧笙の作画の美麗さにびびった。どこを切っても麗しい。盧笙って描きやすいのかな?

簓と盧笙がかつて漫才コンビだったこと、シマシマの服を着た盧笙が雨の中で解散を伝えたこと、等の過去エピソードがしっかりと描かれながら本筋が進んでおり、こんな初見に親切な話作りができるのかヒプアニ…とびっくりする。キャラ紹介を赤毛坊主、ぬいぐるみ少年、リーゼント野郎、以上!で話をグイグイ進めたナゴヤ回との差がすごい。

 

今回のゲストキャラは雄鶏屋我虎羅さん。勝手に思ってるんだけど、もしかして雄鶏屋さんって実は読書とか映画とか好きなタイプなんじゃないかな。「恥の多い人生やった」というセリフは太宰治の「恥の多い生涯を送ってきました」ぽいし、オオサカ人である雄鶏屋がキメ顔で「どついたるねん」というのなら、それは「どついたれ本舗」という名を持つチームへのアンサーであると同時に、赤井英和の自伝(阪本順治の映画)タイトル『どついたるねん』からの引用だとしても全然おかしくない。

たぶん誰かが、もしかして盧笙が、雄鶏屋が文系漫才師であることを察したんじゃないかなーと。(盧笙は雄鶏屋が人を笑わせる志向のある人間だと早々に気づいているシーンがあり、この回では鋭い人物として描かれている)(いや別に簓でもいいんだけど。天谷奴かもしれないし)

だからどついたれ本舗の劇中歌『New world』に

あんたならどう生きるの?

というリリックが選ばれたのではないかと。「あんたならどう生きるの?はオオサカ翻訳すると『君たちはどう生きるか』なので、文化系ならうおおおおと大興奮だし刺さりまくることだろうよ…策士だなどついたれ本舗…

ちょっと面白かったのが、天谷奴さんが、ものものしいフルフェイスの防護服?を着ながらパソコン入力をする人々のすぐ横でいつもの格好でくつろいでおり、あの場所は清潔区域なのか汚染区域なのかがわりと謎であった。おいちゃん管理者なら防護服脱がせてあげて。

 

#05 As soon as you trust yourself, you will know how to live.

シンジュク回。ナゴヤ店に出張に来た一二三があっさりナンバーワンになってしまい、憤慨したホストたちが集団で店をボイコット。困った一二三をなんやかんや助けるためにホストになるヒプメンたち…という大サービス回。ホストになったのは一郎、寂雷、独歩、十四、獄。空却もスタンバイしたのだが来店時の挨拶をヘイラッシャイ!にしたら即退場になってしまい皿洗いに回った。この空却がアウトになる流れが1分もなかっただろうにすごくスピーディで面白くて大笑いしたので未視聴の方は一度観てほしい。

ホストになった男たちがキメ顔で花を背負っているシーンがあり、普段花言葉にはあんまり萌えないタイプなのだが(花言葉は意図してたり偶然だったり、そもそも言葉自体も定まってない気がするのであまり根拠にはしづらいと思っている)、Twitterで制作スタッフの方が“今回は花と花言葉にこだわったのでひまな人は調べてね”的なつぶやきをされていたので暇人としては俄然張り切る。根拠があるとわかったら張り切るんだから我ながら現金である。

おそらく

四十物十四

トルコキキョウ紫

「希望」

 

天国獄

クレマチス

「精神の美」「旅人の喜び」「策略」

 

山田一

ガーベラ赤

「限りなき挑戦」「前向き」

 

神宮寺寂雷

ユリ白

「純潔」「無垢」「威厳」

 

伊弉冉一二三

バラ黄

「友情」

 

ナンバーワン

バラ紫

「誇り」「気品」「尊敬」

 

だと思う。難しいのが十四くんで、最初はラナンキュラスかと思ったけど

・葉の形が明らかに違う

・紫の花だけどつぼみが白い

ラナンキュラスは花芯が見えない

なのでトルコキキョウだと判断した。

 

ナンバーワンくんの花が「紫」のバラでその花言葉が「誇り」「気品」「尊敬」なのがとても良いと思う。彼もれっきとしたナゴヤの一員であるということや、ナゴヤ店のトップなことに誇りを持っていたのに、一二三の登場でトップを失いヤケになってしまったが本当は気品のあるホストなんだ…というバックグラウンドがグッと伝わって来た。

 

#06 Friendship is a single soul dwelling in three bodies

シブヤ回。フリングポッセにそっくりなフリングポッセのファンが登場し乱数がイライラする。この偽ポッセのリーダー「ラブタ」はオオサカの人なため関西弁を喋るんだけど、それがもう近年まれに見るものすごい偽関西弁ですごかった。特に関西人には、ラブタのウザさが5倍くらい増幅して伝わったと思われる。

ただ、ラブタ自体は本来ただの乱数の熱烈ファンで、洗脳された時を除くと、1度嘘をついた以外は特に悪い人間でもない。なのに“なんか鬱陶しいから”“ニセモノの自分を思い出すから”という理由で乱数に邪険にされていて少し気の毒になった。もっとツッコむと、乱数の可愛いキャラクター自体が舞城華灯にインスパイアされたものだよね。

あのキャラクターは

華灯→乱数→ラブタ

と受け継がれたものであるので、乱数がラブタをうざったく思うのもあまり道理が通った話ではない。乱数のやつあたりで自傷である。

 

乱数が自分のニセモノ性やコピー性に向き合う超重要シリアス回でありながら、

偽フリングポッセの

乱数(ラムダ)→愛太(ラブタ)

幻太郎(ゲンタロウ)→健太郎(ケンタロウ)

帝統(ダイス)→ダイスケ

という名付けの巧みさや、ダイスケの名前を聞いた瞬間に「俺に毛が生えたようなもんだ」と返した帝統の頭の回転の速さに大興奮回でもある。

会っていきなり抱きつかれる、腕をつかまれる、可愛いお店を教える等の、普段自分がやっている仕草をいざラブタにやられると心底うざそうにする飴村乱数が非常に興味深いし、もう消滅したかと思った乱数の喫煙設定も生きていてダークな飴村乱数を堪能できるナイス回だった。18人そろうとどうしても優男キャラになる幻太郎だけど、ヒプアニの幻太郎は体つきが非常にがっしりしているので妙にときめいてしまう。

 

#07 Hell is empty and all the devils are here.

18人が揃い、爆弾解除のために3チームに別れて謎を解きテーマパーク内を駆け巡る回。テーマパークのモデルはたぶんUSJなのかと思うが、予告で見た時は志摩スペイン村ぽくて謎に興奮した。

まずはイケブクロとナゴヤが組んで3ルートのうち1つを目指す。

【個人的な7話の見どころ】

・爆破によってかけていた眼鏡がどこかに行ったが、慌てずにスーツのポケットから剥き出しの新しい眼鏡を取り出す銃兎

・ガラスが刺さり破れた羽織の換えを持っている幻太郎の準備の良さ。というかその羽織、何枚も替えがあるんだね…オバケのQ太郎みたい

・天才教育の新進気鋭美形集団(設定盛りすぎ!)

・「これはサメじゃないシャチだ!シャチは攻撃するとき横一列に並ぶ!」「そういえば水球は7人!」と豆知識を披露する三郎

爆弾解除スイッチ探しに奔走する18人を見てふと思ったんだけど、ヒプアニだけじゃなくヒプマイ本体も含めた話なのだが、ヒプマイって大事なシーンをボタンとか爆破とかスイッチ早押し競争にゆだねる傾向がある気がする。一郎と左馬刻のアレとか。もしかしたらヒプマイ本編のラストバトルも、全員で協力してスイッチを探して罠を解除しボタンを押す話になるのかもしれないな…比喩ではなく…

 

#08 Each of us bears his own Hell.

一方その頃ヨコハマとオオサカの6人は謎解きしないと出られない部屋にとじこめられていた。アンダーグラウンドディビジョンラップバトルとはテーマパークでの謎解きのことだったのだ?

ちょうどこの日(2023年11月24日)に更新されたARBのイベントシナリオが、

“盧笙は遊園地でめちゃくちゃ謎解きに行きたい”的なストーリーだったのですごくうまく連動していた。百瀬祐一郎さんは今期は別アニメの脚本を担当しているのでヒプアニには関わってなさそうだけど、ARB方面からエールを送っているみたいに感じられて嬉しい。(個人の妄想でありまったくの偶然な可能性もあります)

ヒプアニ内のテーマパークの舞台ってUSJなんだろうなってうっすら思ってたんだけど、巨大ぶんぶく茶釜タヌキやファンシー巨大ウサギに巨大カメ、巨大キツネがのしのし闊歩する世界観的にもしかして生駒山上遊園地なんじゃないかって気がしてきた。ウサギは荷物を背負っていたのでカチカチ山モチーフ(タヌキもいるし)のような気もするが、カメとセットで「ウサギとカメ」なのかもしれない。キツネはワイングラスを持っていたからおそらく酸っぱいブドウモチーフのキャラなんだろうと思う。

ヒプアニ名物よくわからないキャラデザのモブラッパー(犬の被り物・猫みたいなピエロみたいなの・北斗の拳的なヒャッハーの人たち)が偽合歓と偽少佐と偽生徒のホログラムを使いヨコハマオオサカチームをおびき出すが、騙されたのは盧笙だけで左馬刻も理鶯もニセモノだと判断したよ…というオチ。ヒプアニの左馬刻様は他媒体よりキレやすさがアップしているけど理知的な面も強化されていておもしろいなーと思う。

あと、謎解きを放棄して座り込んだ(ように見えるが内心では迷路の攻略法を1人で考えていた)左馬刻様の横に一緒に座り込んだ簓にオッとなった。左馬刻と簓ってどちらも機能不全家庭に育った傷ついた子どもで、外に出さないけど内心は真面目なこと考えてたりして、わかり合う部分があるんだよね…

 

#09 The North Wind and the Sun.

シブヤとシンジュクが西遊記のコスプレをする話。(?)

いつも思うんだけど、ヒプアニの英語タイトルってシナリオと内容がいまいちわかりにくい…「The North Wind and the Sun.」でまさか「シブヤとシンジュクが仮装して西遊記やる話」だとは思わないじゃん。「ポッセと麻天狼のヒプノシス西遊記~乱数はめっちゃ変な声になるしセーラー服着るし、ひふみと独歩ずっと馬のままだったけど大丈夫か?FIGHTER’S ROAD~」みたいな感じでした。そう考えると最近のライトノベルのタイトルが長いのも、視認性がよくなるという面ではアリなのか???

 

飴村乱数→孫悟空

夢野幻太郎→沙悟浄

有栖川帝統→猪八戒

神宮寺寂雷→三蔵法師

伊弉冉一二三→三蔵法師の馬(前脚)

観音坂独歩→三蔵法師の馬(後ろ脚)

というコスプレをしている。一二三と独歩が常に馬のハリボテの中にいたという伝説の回であった。

 

「ヘリウムを吸って声が変になる乱数」というシーンがあるんだけど、乱数の平時の声もわりと上ずってて高いため、あんまり違和感のない仕上がりになっていてもったいなかったように思う。もっと明らかに声が変わるキャラで観てみたかったな。

神宮寺寂雷は、「暴力に明け暮れ少年院から闇社会の王になったが妹の死によって改心し医者を目指す」が偽史で「医学生時代に衛生兵として紛争地へ行きながら殺し屋を請け負っていたが贖罪のために多くの人々を救うことを目標としており酒癖が悪く酔うとべらんめぇ口調で暴れだす天才医師」が正史なんだからやっぱりすげーなヒプマイ…と震える。

また、ひふみと独歩が入った馬に寂雷が乗ることで主題歌のリリック「韻潜ませた木馬トロイアの上に跨りロデオさ ロッキン・バトルロイヤル」が地味に達成されたのがめちゃくちゃおもしろいし、よりによって達成したのが獄と因縁のある寂雷だと言うのがさらにおもしろさに拍車をかけていた。

どうでもいい話なんだけど、あれだけ大々的に告知していた「アンダーグラウンド・ディビジョン・ラップバトル」の実態が今のところ「夜のテーマパークを貸し切って花火を打ち上げ、アトラクションや謎解きやコスプレをさせられる(ちょっとラップもする)」なのでえらい華々しいアンダーグラウンドで笑ってしまう。

 

#10 Every new beginning comes from some other beginning's end.

えらい話になってきた。開闢門は不良少年・行き場のない少年の更生施設としてビギニングゲートを作り、明と悟と健司(TBH)はそこの社員であったと。お片付け検定やお料理検定を学び未来を語る明と悟を中王区の棕櫚(1話でやっつけられた人)が難癖をつけて連れていき、死体袋に詰めて返してよこしたのであった…

なんという悲しい話なんだ。これを聞くと開闢門と明と悟と健司への気の毒な想いがつのる…

フロイドとか夢見るだるまの話を丸々1話使ってやるよりも、ビギニングゲートまわりの過去をちょくちょくやったほうがこのアニメの収益的に良かったのではないかと素人ながら思ってしまった。それくらいオタクの心をつかむポテンシャルのあるチームだと思ったよビギニングゲート…

ところでH歴の東大(仮)が輩出した人材、

・ひふみと独歩を興味深くスカウトした寂雷(35)

・チームメイトは10代2人な獄(35)

・明と悟を更生させたかった&亡き後にAI化した開闢門(35)

なのでたぶん若者ふたりを見守りたいおじさん養成機関も兼ねてるんだと思う。この3人が同期で知り合いというのもすごい話にだ。

 

ここにきてオープニングテーマの意味がなんとなくわかってきた。

寂雷が劇中で言ったように“人は2度死ぬ”ので、開闢門が明と悟のことを忘れたら2人は本当に死んでしまう。開闢門はそれが悲しくて彼らを蘇らせた

=RISE FROM DEAD

でもその考えはやっぱり歪んでいて、みんな死から立ち上がり、明も悟も健司も開闢門も自由にならなければならない

=RISE FROM DEAD you'll be free

ということで、RISE FROM DEADには二重の意味が持たされていた、ということなんだろう。

 

いや、それにしても悲しい話だなヒプアニ2期。前半との落差がありすぎて視聴者びっくりだよ…

 

 

#11 There are no goodbyes for us. Wherever you are, you will always be in my heart.

18人は国家安全治安法の名目で中王区に拘束され3つのヘリに番手ごとに乗せられ、ついでに中王区の口車にもうまく乗せられキアロとスクーロと開闢門の制圧に向かうのだった。今話では3番手のチームがキアロのサーバーを壊しキアロを消滅させる。消えるキアロがスクーロのところに向かい自分のデータを譲るシーンは涙なくしては見れなくて、18人許すまじ…!となりかける。いや、18人のほうが正義で主人公側なんだけどね。

ところでこれ棕櫚が明と悟を亡き者にしたのを実は乙統女様は知ってて、なんなら過去のビギニングゲート逮捕を命じたのも乙統女様で、全部知らんぷりして18人と開闢門をぶつけて対消滅狙ってる(もちろん天谷奴はその狙いに気づいてる)だとしたらすごい怖い話ですね。

「酔った獄を回収しにくる寂雷」という面白いものが見れた。寂雷、ラッパーたちに開闢門のことを説明する時に、彼は貧困の中から這い上がり…的なことを言っていて、いや貧困って!知人を説明するならもっと言い方あるでしょ!とハラハラしていたら、アニメの後半で開闢門に「お前ほんとうに嫌な奴だな」と面と向かって言われていたのが面白かった。アニメ1期の時も寂雷の言動には、ん?と思うことがありそれも文章に残してあるんだけど(一番上に1期感想のリンク貼ってあります)、アニメの寂雷は“ちょっと失礼なところのある人”という解釈でいいんだと思う。

理鶯にカンガルーみたいにされてスカイダイビングする三郎、毒島小隊になり明らかにイキイキとしている(しかもみんなそれがバレてにつっこまれてる)理鶯、動体視力がすごい帝統、蹴られた上に想像上の一二三と寂雷を生み出した独歩、切れ者の天谷奴、泥酔して眠る獄…とみんな可愛く愉快な見せ場が用意されていて、キアロとスクーロの話もしみじみ悲しく、このクオリティでできるんだヒプアニ…とびっくりした。先週からいきなり面白くなっている。

 

#12 Tears come from the heart and not from the brain.

2番手はシンジュクへ向かいます。待ち受けるのはキアロと融合したスクーロ。ピンクと緑の髪が肩までのオールバック気味になり、ゆめかわ海原雄山みたいな様相を呈している。

夢野幻太郎が「ワラワは走るのは嫌でおじゃる〜 着物を汚しとうはない〜」と小粋なボケをかましたら「裸で走ればええやろ」と躑躅森盧笙に切られ、場がヒエッ冷えになったことで何かを察したのか、次のシーンでは「シンジュクは伊弉冉さんの地元ですものね…」とボケキャラを完全封印し、いたわりと友愛の人になっていて少し笑ってしまった。ひふみと幻太郎って服をディスった一件から不仲みたいなイメージが地味にあるんだけど、実際はARBで協力して山を歩いたり本を贈ったりしており別に仲が悪いわけではないのだ。

このタイミングでエンディング曲『Next Stage』が配信されたんだけど、自分のチーム(オオサカ)は初戦敗退するわ乱数は死にかけるわオタクはCDを積みまくるわ、時系列的には血で血を洗う2ndディビジョンラップバトルの後に出てきた躑躅森盧笙のリリックの第一声が「ラップってエエなぁ素直になれる」なの本当にすごいし只者ではないと思った。たくましすぎる。

 

#13 Where there's hope, there's life.It fills us with fresh courage and makes us strong again.

最終回です。中王区の門は暴徒たちによって突破された。ビギニングゲート跡地では、開闢門が当時の若者が働く映像をホログラムにして流し続けていた…(開闢門かわいそう)。しかし開闢門は治安維持のため倒されなければならないのであった。開闢門は手術では切除不能な脳腫瘍を患っており自暴自棄にもなっている…

でまあ、最終的には18人が開闢門をボコり、開闢門の治療は寂雷が引き受けることになり、一時は共同戦線を張っていた18人もまたいがみあうのであった。

お約束の冗談パートでもあるんだけど、ラストバトル後に即座に「ブクロに住んでるならしっかり見張っとけ、そうしねえからこんなことになったんだろうが!」と山田一郎を詰めた左馬刻様って基本的に因果をはっきりさせたい理性の人だし、組織人の適性がめちゃ高そうで笑ってしまった。再発防止策を考えるスピードが早すぎる。

 

というわけでヒプアニ2期も終わってしまいました。毎週あれこれ感想を書くの楽しかったので寂しいです。最後まで気になったのは開闢門まわりの話が救いがなさすぎたこと…

・アキラとサトルをシュロに殺され

・復讐は阻止され

・脳腫瘍

って気の毒すぎた開闢門。たぶん脳腫瘍のため通常の判断力思考力ができなくなってしまい、クーデターを起こしてしまった…ってことなんだろうけど。元々はシュロが全部悪いのに当のシュロは第一話で倒されてから意識不明のままなのでいまいちカタルシスがなくしょんぼりです。開闢門の右腕TBHが最終話に出てこないのもびっくりした。あと、2期の話って別にヒプマイじゃなくても成立する話のような気がしましたが気のせいかな。キャラクタがヒプマイじゃなくても、それこそ今流行りのゲゲゲの鬼太郎でもいいしドラえもんでも同じ話ができたような気がする。

3期もあったらいいなーと思うんだけどどうなんだろう。もし3期があるのなら、これずっと悲願なんだけれどARBのイベントシナリオをそのままアニメ化したのが観てみたい!あと、ヒプマイの原作者的存在の百瀬裕一郎さんが、ヒプアニ2期と全く同じタイミングで別アニメ『冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた』のシリーズ構成と脚本をされていたためか2期は全くノータッチだったのが残念。なんかいろいろ大変そうだなヒプノシスマイク…

 

ヒプノシスマイク ガイドブック+ 感想

 

2020年ぶりにヒプノシスマイクのガイドブックが発売されました。アニメイト店頭で買ったらイケブクロのポストカードが貰えた。

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ヒプマイはストーリーの進みが遅いという噂もあるけれど、個人的にはそんなに言うほどでもないと思っている。だって3年前のガイドブックでは、東方天乙統女が有栖川帝統を産み育てたことや天谷奴零が軍の科学者山田零だったことが確定したレベルだったわけです。そこから3年で中王区は失墜するわヒプノシスマイクはオフノシスマイクになるわ山田那由多は生きてるわ天谷奴は一郎にボコられるわ、もうシナリオフル回転。

CDつき5390円は安い値段ではないし、キャラクターのプロフィールにあっと驚くような情報はないけれど(天谷奴の血液型が確定したくらいかな?)かなり面白いです。なぜなら99ページからのMEDIA&DISCOGRAPHYの欄がめちゃくちゃ役に立つから。全CDジャケットと全ドラマトラック、全曲全作詞作曲者が載ってるのものすごく助かる!!!

ツイッターでドラマトラックについて呟きたくなった時に、あれ?そういえばあのドラマトラックって正式には何ていうタイトルだったかな…どのCDに入ってたやつだっけな…という作業をしょっちゅうしているのでとても嬉しい。欲を出すならば、発表年月日もあると最高の資料集になっただろうな(強欲)

そして、なぜ今年の4月にいきなり中王区の単独CDがポツンと出たのかの謎も解けた。ガイドブック中にある発売順ナンバリングが

22.どついたれ本舗-No double dipping-

23.Bad Ass Temple-戒定慧-

24 .中王区-Verbal Justice-

という順番になっていたのだ。22と23が発売されたのが9月だったので連続しているイメージがなかったけれど、長い目で見るとソロCDの発売シーズンだったんですね。なので順番的に中王区のCDが出るのは必定だったわけです納得。

あと、EWシリーズもキャラ毎に網羅されており、カラーはランダムな様に見えて毎回厳密にデザインされてたんだということがよくわかる。銃兎は黒青赤の縛りがあるんだな、とか理鶯はアースカラーでまとめてあるんだな、とか幻太郎は紺のグラデーション内なんだな、とか天谷奴は徹底してゴールド担当なんだな、とか。すごく面白い。

私は中王区も好きなので、間に挟まれたプロパガンダ的な中王区の章もあわれで儚くて涙を禁じ得なかった。でも無花果さんがスイーツと雑貨が好きでジェットコースターとカレーが苦手なのはちょっと類型的キャラクターすぎるような。元女子アナとしての公式プロフィールをそのまま出してるのかな?

乙統女様が炭水化物大好きなのは大笑いしてさらに乙統女様のこと好きになりました。炭水化物はいいものだ。

 

今回は三曲入りのCDが付属しています。

『絆+』はオオサカとナゴヤのトラックが最高。オオサカのお囃子もソウルフルなナゴヤも聴き応えありすぎ。サブスクまだかな

オレンジレンジが提供した『Hypnotic Summer』も楽しい。

ヒプノシスマイク要らない小細工

というリリックがあったので、ヒプノシスマイクが要らない!?すわオフノシスマイクから連なる脱ヒプノシスマイク宣言再びか!と心臓が止まるかと思ったけれど、これは「ヒプノシスマイク」 「要らない小細工」って区切るんですよねきっと。

(ヒプノシスマイク物語、最終的には脱ヒプノシスマイク=大切な言葉はマイクを通さず自分の力で伝えよう的な大オチになるんじゃなかろうかと思っているので、脱マイク的なストーリーになると終わりの予感がして勝手に怯えている)

今回は『WINK』が一番好き。ガイドブック買って良かった…ヒプマイ最高…とあらためて思った。シナぷしゅの映画曲を作った方たちが提供してくれましたが、これライブで歌ったら映えるだろうなー泣けるだろうなーと何回もリピートしている。中王区に流れてる通奏低音って喪失の物語だと思っているので、

瞬きしてるその合間に

パッと消えるそこにあったのに

という歌詞がほんとにもうドンピシャで悲しくてたまらない。

乙統女様の(馬鹿耳なので無花果かもしれない)

結局乗りそびれたタイムマシーン

とかさあ、もう…!もう…!タイムマシーン乗れたらどうするつもりなんですか、どうしたいんですか乙統女様。どこからやり直すんですかウェーンってオイオイ泣きそうになった。

で、そこからの

願いが叶ったその時はまた

ここで集まってTea time

でまたオイオイ泣く。ここのパートは乙統女様と無花果さんが歌ってるんだけど、こんなのもう「俺戦争から還ったら結婚するんだ」的な死亡フラグにしか思えない。非人道的なことをやりすぎた中王区のトップ二人がティータイムする時なんて、あるとしても処刑の前日とかになるんじゃないですか…ウェーン

 

最後に2つだけ気になったのは山田一郎の目の色が違う箇所があるのと、超重要舞台スタッフの方のお名前が誤植されていること。改名されたのかとも思ったけど、そのような雰囲気もないから不思議。ヒプステが大成功で終わったこのタイミングでよりによってそこ!?と一読者ながら今後の対応を想像して胃に穴が開きそうになった。

ヒプノシスマイクThe Block Party 感想

 

 

ヒプマイの初EP、ブロックパーティ発売ですよ!

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楽天ディビジョンで注文したからオリジナル配送パックでやってきた

 

思えば2023年4月、9thライブで山田一郎の声優さんが“オフヒプノシスマイクEP発売”と宣言して幾星霜。EPとはなんぞや、オフヒプノシスマイクとはなんぞや、2種類とはどういうことや、とヒプ男ヒプ女の頭をハテナで埋め尽くした問題作であります。

 

というわけでいつものように感想です

ところで今回、彼らはHOMIEsとHOODsに分かれています。

H歴の

HYPNOSISMICの

Hypnosis Microphoneが停止した世界で

HOMIEsと

HOODsがフェスをする、というH尽くしの企画ですね。

H歴のH自体が元来

Hiphop

Hear

Heaven

Hierarchyの頭文字でもあるので、中王区の「H」に代わる新しい俺たちの「H」を提起する…みたいな感じだろうか。

ちなみにホーミーズとフッズのメンバーはこんな感じです

【-HOMIEs-】平均年齢23.1歳

山田一郎・山田二郎 ・毒島メイソン理鶯・夢野幻太郎・有栖川帝統・観音坂独歩・白膠木簓・躑躅森盧笙・波羅夷空却

 

【-HOODs-】平均年齢28.3歳

山田三郎・碧棺左馬刻・入間銃兎・飴村乱数・神宮寺寂雷・伊弉冉一二三・天谷奴零・四十物十四・天国獄

フッズのほうが少しアダルティな面子になってるようです。

 

楽曲感想【HOMIEs】

Rivals!

作詞作曲 ビッケブランカ

有栖川帝統&観音坂独歩

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本編では1stバトル前に幻太郎の服装の件でモメたペア。ARBではわりと絡みがあり、独歩は帝統を「無慈悲で酷いことを言う馬鹿餓鬼」だと評しているというまあそんな関係。

結論からいうとこの二人の曲はむちゃくちゃ美声でした…!特に独歩の声優さんの歌のうまさがたまらん。ビッケブランカという方を今回初めて知ったのですが、楽曲の調理、素材の生かし方がうますぎる…!

 

每度!生きたろかい!~OSAKA Big Up~

作詞 大西ユカリ銀シャリ

作曲 新宮虎児

白膠木簓&躑躅森盧笙

大西ユカリ来ちゃったよこれ、何気に今回一番びっくりしたのが大西ユカリの参戦でした。新世界のソウルシンガーがまさかヒプマイにやってくるなんて関西勢ビビり散らかしてます。

この曲、試聴では漫才部分がメインになっており、正直不思議な歌だなぁと思ってたんですが、フルで聴いたらめちゃくちゃいい曲じゃないですかこれ。

細かいことはトンボリへ ネオンと光れ

幸せ?それとも不幸せ?

さあ、知らんけど OSAKA

カタルシスに涙出そうになった。

その前に盧笙が

さて皆さん!不自由・不満足と向き合いましょう!

というんですが、個人の不自由不満足に向き合いつつ、精いっぱいかつぼちぼちがんばる、最後は「知らんけど」と言いながら酒でも飲んで寝る…というオオサカディビジョンの生き方の本質みたいなのを突いているようで凄いなぁと感動した。

また、今回は本職の銀シャリ様々が漫才のリリックを考えているということもあり漫才パートが普通に面白い。さすが、漫才のプロ。お好み焼きのくだりとか本当にうまいからみんな聴いてほしい。

 

そして、作中のネタだというのは百も承知なんだけど

あったかいご飯と味噌汁、ほんでちょっとの笑いがあれば十分幸せ

と、「ちょっとの笑い」を志向した盧笙は現実では芸人を諦め教師になり

あったかい炊き込みご飯と豚汁、ほんで大爆笑が、あれば十分幸せや

と貪欲に「大爆笑」を求めた簓は現実で一流芸人になったという符号の一致も、なんだかほろ苦い。

 

Get busy

作詞作曲 WANIMA

波羅夷空却& 山田二郎

これはサッカーの曲なようなダンスの曲のようなエッチな曲なような。みなさんどう思いますか。私はエッチな曲だと思っています。

 

夢の彼方

作詞作曲 Eve

夢野 幻太郎

幻太郎のソロ曲の打率の高さは何なんだろうか。『蕚』も素晴らしく良かったけど、『夢の彼方』もなんというポップでメロディアスでエモの固まりのようなトラックなんだろうか。

私がこれを聴いてまず思ったのは、もしかして夢野幻太郎の本名って夢野かなただったりするのかな、でした。この先幻太郎の本名は明かされることはなかった…と思いきや実は曲目で堂々とバラしていたパターンだと面白いなぁと。もし幻太郎が「夢野かなた」なのだとしたら兄は「夢野はるか」だと嬉しい。海原はるか・かなた大師匠みたいで。

 

Move Your Body Till You Die!

作詞 前山田健一DJKOO

作曲 前山田健一

毒島メイソン理鶯 with HOMIES

リオーズブートキャンプ曲。この曲で確信してるんですが、これ来年ホーミーズとフッズに分かれてライブありますよね?リオーズブートキャンプ、声優参加型の出し物として手が込みすぎているし上演前提な雰囲気がするんだよな…

 

つまり、「みんなー、ブートキャンプかチョリリ〜ス!のどちらかに参加するよ〜」となった際に

ブートキャンプを選んだのは

・一郎

・二郎

・帝統

・幻太郎

・独歩

・簓

・盧笙

・空却

で、

チョリリ〜ス!を選んだのは

・三郎

・左馬刻

・銃兎

・乱数

・寂雷

・天谷奴

・十四

・獄

となる。

さっきキャラの平均年齢を計算したらフッズの方が高めだったけれど、ざっと見た感じ声優さんもフッズの方が年齢層が高いのでホーミーズがブートキャンプするのは妥当な線なのかなぁと思いました。

 

HIPHOPPIA

作詞 好良瓶太郎

作曲 MURO・SUI

山田一

確かに山田一郎、IWGPだとかでもサイファーしてたし2ndバトルのジャケットもサイファーシーンだし、リリックにラップ作品からの引用が多かったりヒプアニで喫茶店でリリック考えてたりもしたけれど、いつの間にかものすごーく度を超えてラップ好きなキャラになってきているなぁ…

 

おままごと

作詞作曲 薔薇園アヴ

邪答院仄仄

仄仄さんの声優さんて歌上手いな!

もう少しお年を召されたら『水星の魔女』のプロスペラマーキュリー路線なんて似合うだろうな〜

 

 

楽曲感想【HOODs】

白と黒

作詞作曲 志磨遼平

天谷奴零&入間銃兎

ホーミーズで大西ユカリが来たのにびびったけど、フッズではドレスコーズこと志磨遼平が来たのが一番びびった。毛皮のマリーズ時代のエッセイを読んだことがあったので身近に感じていたのである。

志磨遼平さんって文筆家でもあるんですよね、だからかわからないけどこの曲はキャラクターの解像度高すぎですんげえです。時間も3分半と短く、これぞ百戦錬磨海千山千職業人の熟練の仕事って感じ。

天谷奴零という詐欺師と入間銃兎という警察官のキャラクターを渡されたら、普通もっと漫才チックなやりとりになったりもっとわかりやすくキャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン的な歌詞になりそうなものなんだけど、「この二人は手段を選ばないところが少し似ている」という面を切り出し、もしかして同じ方向を向いているのかもしれないぞ…というメッセージを乗せる。これはこの二人で一曲書いて下さいと言われた時の最適解だと思う。

 

悪魔の華

作詞作曲 HAKUEI

アルゴξ楽団 (四十物十四)

みんな大好き悪魔の華の音源化です!

星が綺麗だね でも少し目を閉じて…

という歌詞があるんだけど、たしか十四くんて星が好きなんですよ。

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今年2023年はヒップホップ生誕50周年でもあり、プラネタリウム生誕100周年でもあるそう。さらに悪魔の華が音源化された年でもあるし、今年は四十物十四くんの年だなぁとほっこりする。

天谷奴零、オフノシスマイクにしたことで帝統と独歩を組み合わせてキャッチーな曲を歌わせ、簓と盧笙に再び漫才をさせ、幻の曲『悪魔の華』を音源化し自分は銃兎とムーディーな昭和歌謡を歌いあげ…って、みんなを笑顔にする単に音楽好きのいい人なのではないかとも思う。

 

Viva la liberty

作詞 TOPHAMHAT-KYO

作曲 TeddyLoid・TOPHAMHAT-KYO

飴村 乱数&山田 三郎

耳馴染みがよくてかわいい!

Viva la 系、唐突にまとめると

『Viva la liberty』

→飴村乱数と山田三郎のユニット曲

Viva la revolution

Dragon Ashの曲名・アルバム名

『Viva La Vida』

Coldplayの楽曲

『VIVA LA LIBERATION』

→天堂天彦のブレイク曲別名ボボンガリンガ

となります。

 

Closer

作詞作曲 小出祐介

神宮寺寂雷 & 天国獄

この曲聴いて思ったんだけど、寂雷は殺し屋として何人か殺めた事実は消えないし、亡くなった獄のお兄さんも決してかえってくることはないですよね。この二人は絶対に戻らない過去について苦しんでいるわけで、普段は酔っ払って暴れたり黒歴史を暴露されておもしろおじさんとしてギャグ的な華を添えてくれているんだけど、実はものすごく救いがない闇の中にいる、悩み多くしんどい人たちだったな…ということをふと思い出させてくれました。ARBでも本編でも、寂雷と獄はおもしろおじさんとしてキャラが立ちすぎている(それはそれでとても偉業だと思います)ので、寂雷と獄の辛さを正面から捉え、とことん暗い面を描いたこの曲は本当に貴重で稀有な楽曲だと感じました。

 

ポジティブ my life

作詞 宮田俊哉

作曲 月蝕會議

伊弉冉 一二三 with HOODs

ラストの歌詞がすごい。

見つけた!お前がラスボス

仲間になろうぜ(P・T・My Life)

誰も傷付けず全クリしちゃおー!!

ポジティブ my life (your life)

いやもう、ひふみの心は綺麗過ぎるだろう。ラスボスが仄仄さんだったらどうすんだこれ、ていうか仄仄さんのことなんだろうけど。でもひふみが=ヒプマイのオチがこの路線だと悪役が悪役として全うできなくなり、途端に仄仄さんの存在がチープになる危険性があるので、悪い仄仄さんや中王区(中王区はすでにそっち側に堕ちかけているような)が好きな自分としてはドキドキしている。

 

燐火

作詞作曲 石崎ひゅーい

碧棺左馬刻

個人的に左馬刻様のソロ曲も好みの曲が多い。『Gangsta‘s Paradise』もいい曲だったな…

この曲とか二郎空却の『Get busy』なんかは、本当は提供の方本人用の曲だったんじゃないだろうかと思ってしまうような完成度の高いのが来たからびっくりする。燐火、少し前ならドラマの主題歌になったりCMに使われそうなキャッチーかつ男臭さのある仕上がりがたまらんし、

墓場まで行く

の「行く」で歌が終わり無音になる箇所なんてもうギャァァァァですよ。ギミックが気持ち良すぎる。

燐火というのはヒトダマのことなんだけど、燐(リン)の火だからたぶん燐寸(マッチ)の火のことでもあるんだと思っている。左馬刻様もわざわざ曲中で

タバコに火をつける

って言ってるし。左馬刻様の人生はヒトダマやタバコの火、数多くの燐火とともにあるんだろうな。燐の火って青いので、ヨコハマの左馬刻様にぴったりですね

 

Bounce Back !

作詞作曲 m.c.A.T

帳残星&帳残閻

この企画はやばい。大物声優大塚明夫中尾隆聖アサインしてあるものすごい雑魚モブキャラに歌を歌わせてしまおう!というすごいノリの企画を『Bomb A Head!』というトラックの説得力と歌唱力の二点のみでねじ伏せている。

 

 

ということで全14曲の感想になります。メタい話になりますが、山田一郎が「フェスをやるってのはどうだ?」とぽろっと言ったら

石崎ひゅーい

Eve

大西ユカリ

好良瓶太郎

銀シャリ

月蝕會議

小出祐介(from Base Ball Bear)

志磨遼平

DJ KOO

TeddyLoid

TOPHAMHAT-KYO (FAKE TYPE.)

HAKUEI

春野

ビッケブランカ

前山田健一

宮田俊哉

MURO

WANIMA

という豪華メンバーが集まったというのがすごいし、偶然かたまたまか山田二郎を波羅夷空却の元へ、山田三郎を飴村乱数の元へというように、比較的友好的な他ディビジョンのリーダーの所へ弟たちを出向させて武者修行させている形になっているのもすごい。山田一郎のやり手ぶりには興奮しかない。

 

ドラマトラックThe Block Party感想

今回ストーリー進みすぎでしょ!

・山田母の名前と死の真相

・何故一郎は鯖の味噌煮が好きなのか

・なぜ山田一郎はイケブクロに住んでるのか

といった山田関連の謎がほぼクリアになってしまった。もうあとやることないよヒプノシスマイク。

そういえば山田母こと那由多の名前、普遍的な数字の単位だということもあるけれど、2020年の『SUMMIT OF DIVISIONS』ですでに

アルファ ベータ ガンマからデルタ

ちょっと端折ってシブヤから乱数

元気100%いや那由多

と、飴村乱数が言及している。

 

夢野幻太郎有能伝説も盛りだくさん

・夢野幻太郎は中王区告発文を暗記していた

・夢野幻太郎の兄を粛清したのは言浚である

・夢野幻太郎は山田零と山田一郎の関係を知っている

・夢野幻太郎はよつつじ君が真正ヒプノシスマイクで昏睡したのを知ったが誰がやったのかは知らない

・夢野幻太郎はマイク工場捜索組と行動する

・夢野幻太郎はパソコン普通に得意

と今回は完全に夢野のターンだった。これまでフリングポッセの仲間とシブヤでキャッキャしてたイメージだったから、一郎寂雷と肩を並べ完全に中心人物になっていた幻太郎大丈夫かなってハラハラした。もちろん、幻太郎は兄が中王のマイクによって昏睡させられているので実はど真ん中の被害者でありメインを張るにふさわしいキャラクターなんだけど、いままで嘘をついたりふざけてばかりだったから、急にキリッとしだして大変驚いてしまった…

 

今回みんなものすごく真剣にフェス準備したり悪漢倒したりマイク探しに行ってたので、「記憶が無くなるまで酒を飲み、寂雷のピアノに合わせて食器を箸でたたいてドラムプレイをした天国獄」の下りがあーこれこれこういうのでいいんだよとほっとする。

 

山田三郎がフェスの総合演出をしようとして飴村乱数に諭されるやりとりがとても良かった。お金さえ積めば自分だっていい演出がができる、と言う三郎に対し、クリエイターはコネや縁で動くからコネや縁のある自分のほうが適任だ(意訳)と反論する乱数。確かに現実の大人の世界でもコネだとか縁のような要素は大切であり、いくら賢く優秀でもまだ実際に社会に出てない三郎にはそこがわかっていないというのがきれいに描かれたシーンだった。それを言ってるのが生まれたて(でもないけど)のクローンという特殊な出自で、まさにコネと縁のさばき方で生きてきたような乱数であるということも含めてうまい話だし、その後のフェスでこの二人はちゃっかりユニットを組んで仲良くなっているというオチも素敵だった。

 

左馬刻様が言うには、どうもこのフェスは自分で好きな歌を決められるシステムらしい。ということは今回「ヒプノシスマイクを失っても山田一郎は1人でラップをする」と同じ欲望の強度で

・簓と盧笙が再び漫才をする

・銃兎と天谷奴が組み昭和風味歌唱をする

・帝統と独歩がAction PLZ♪する

・三郎と乱数がスワイプする

・寂雷と獄が雨の中で歌う

・左馬刻様がバッドエンド論を語る

・二郎と空却がイメトレする

・悪魔の華の音源化

・幻太郎が夢の彼方について歌う

・ひふみがチョリリ〜スする

・理鶯がブートキャンプを指揮する

等が行われたことになり、それはそれで戦慄の結果である。

 

DJポリスみたいな入間銃兎最高でしたね!入間氏、今回は最初から最後まで1人だけ普通に警察の仕事しててお疲れ様でした。

 

 

 

最後に、見ないふりしたいところですが今回いちばんショックだったこと。これたぶんヒプノシスマイクってそのうち終わるし、風呂敷をきれいにたたみ始めてますよね?「真正ヒプノシスマイクの使い手を探すため」という天谷奴零のディビジョンラップバトルの真の目的も喋っちゃったし。

ヒプマイって何に似てるかというと高橋留美子の『うる星やつら』だとか『らんま1/2』の世界観に似てるなあとぼんやり想っていて、ARBがハチャメチャなコンテストを多発するところなんかは「ミス友引コンテスト」的なノリっぽいと感じている。高橋留美子の凄いところって、終わらない日常モノマンガに見えてキッチリいい感じの余韻を残し完結させる手腕、だと思う。たしかヒプマイの原案の方って高橋留美子が好きだって御本人のTwitterかなにかで言われてた気がするし、ヒプマイも終わらない世界モノのように見えるけど、いつかは綺麗に終わらせたいのかなぁと勝手に想像してしまう。

というかヒプマイ、フェス路線は一見急カーブに見えるけど、去年『CROSS A LINE』で「マイクを通せないいまだ不完全な理想」と歌ったり「ヒプノシスマイクを使わないフリースタイルバトルをやってみたい」と一郎が発言したり、今思うと脱ヒプノシスマイクへの予備動作はあったし、意外にフェアに伏線を張るジャンルでもあったりするし。

そして最後、3rdバトルをやろうとノリノリの碧棺合歓(ところで合歓ちゃん左馬刻が思ってるより遥かにしたたかだし中王区適性高いと思う。3rd バトルをやれば国民がまた纏まるんじゃないかって発想が完全に中王の統治側の人間になってる)

や、勘解由小路無花果さんを横目に「私は政界から退きます」と言ってしまった東方天乙統女様、政治が好きすぎてお見合い中に早口で政治の話をした後に実際に言葉の力で世界を革命した信念の人である東方天乙統女様が、政治家引退宣言をしてしまった。ヒプノシスマイク、東方天乙統女のクーデターから始まった物語なのにこの先どうなってしまうのか…

しかし、天谷奴零を倒したのが山田一郎の「力」だったのに対し。東方天乙統女を倒したのが有栖川帝統の「言葉」だったのは、言の葉党党首にぴったりの悲しく美しい、最高のラストシーンなのかもしれない。

 

寂雷と乱数と国民の健康と鏡について

 

ヒプノシスマイクの話です。

 

ふと思ったんだけど、神宮寺寂雷ってお医者さんじゃないですか。お医者さんとはなにか、と調べたら医師法という法律で定義されていました。以下に引用します。

 

第一章 総則

第一条 医師は、医療及び保健指導を掌ることによつて公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。

 

つまりお医者さんとは「国民の健康な生活」のために動いてくれる人々のようです。

それで思ったんだけど、医師という職業、”国民の健康な生活を確保するもの“である寂雷にとって、”よつつじ君の健康を損った”という飴村乱数の行為は職業柄どうしても許せない行為なのではないかと思うんですよ。もう生理的に無理なんだと思う。だから医師としての寂雷は乱数のことを手放しで許すことができない。

クロスアライン和解の後に乱数を助けることにしたけれど、口の効き方がどうの年相応がどうのと、乱数には当たりがきつい。一方ミックスアップで寂雷は山田三郎とボードゲームをしていたけれど、三郎が寂雷と獄を「おまえら」と呼んだり「神宮寺寂雷は友達いなかっただろ」なんて言っても寂雷は笑って会話しているので、やはり寂雷は乱数だけに口うるさいように見える。

 

 

しかし、よく考えると以前は寂雷も乱数と似たようなことをしていたのです。寂雷の前職はテロリスト専門の殺し屋だったんだから、相手の健康を損ないまくる。損なうどころではない。

 

さらに、家族同然だったよつつじ君を乱数に傷つけられた時に寂雷は改めて知ったのではないだろうか。自分が損なった人々にも家族がいたのだ、と。自分が殺めた人は誰かにとっては大切な存在だったんだ、と。

寂雷は乱数がよつつじ君にした行為によって、自分の罪の重さに再び向き合うことになってしまった。

 

もちろん乱数だって好きで洗脳の手引きなんかをやっていたわけではないし、寂雷だって好きで殺し屋イルドックだったわけではない。どちらも苦渋の中での選択でしかないんだろう。

だけれど、寂雷と乱数は、どちらも誰かを損なうことを仕事としていた。実はふたりはわりと似ているのです。そして、寂雷はそれに無意識下で気づいているから、寂雷にとって乱数は良くも悪くも特別な存在なのだ。

 

だから寂雷の覗く鏡には、乱数の姿が映っているんじゃないかなぁと思うわけです。
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忙しい人のためのヒプノシスマイク

 

 

橋本治の偉業のひとつに『桃尻語訳枕草子』という作品があります。枕草子を20世紀後半の女子高生言葉に翻訳したというものです。たとえば

「春はあけぼの」が

「春ってあけぼのよ!」

と訳されている。

これは何がすごいって、清少納言を女子高生にしたという発想もさることながら、それと同時にものすごく手堅く正しい訳になっているというのがマジすごい。(余談ですが、普通は枕草子の現代語訳だと「春はあけぼの」を「春はあけぼのがいい」と書いてあるんだけれど、原典は「春はあけぼのこそよけれ」ではなく「春はあけぼの」なんですよね。だから「春はあけぼのがいい」だと微妙に過剰な訳であり「春ってあけぼのよ!」のほうが原典に忠実なのだ)

 

ところで私はもう何年もヒプノシスマイク群の曲を聴いて歌詞を読んで生きているんだけど、ある日韻や言葉遊びでふんだんに修飾された最高にゴージャスでウイットに富んだリリックを眺めていたら、私は彼らの言っていることを汲み取れているのだろうか?というか彼らってつまりはどういうことを言っているのだろうか?とふと気になった。いったん韻を解除しリリックを逆にすごくミニマムにして、そしてできるだけ彼らの意図を組んで芯のところだけ取り出してみたい…!できたら140字くらいに…!めざすはツイッター語訳ヒプノシスマイク…!

 

そういうわけで考えたのがこちら

 

忙しい人のためのSHOWDOWN

イケブクロVSシンジュク

独歩「俺は観音坂独歩です」

三郎「ボソボソ喋ってますね」

ひふみ「悩める十代の助けになりたいです」

二郎「そのやりかたは古いです」

寂雷「君たちは勇ましいですね」

一郎「そうっすね新しい時代作ります」

 

シブヤVSシンジュク

帝統「貧乏性かっこわるい」

独歩「お金と魂は別物なんだよ」

幻太郎「死ね謝れ」

ひふみ「勝利の女神来ちゃった。ところで幻太郎君は何を隠しているの?」

乱数「ジジイには失望しています」

寂雷「飴村くん…私は…君を…」

 

イケブクロVSシブヤ

三郎「がんばればどうにかなります」

帝統「そんなのひっくり返します」

二郎「兄弟の絆で頑張るぞ」

幻太郎「君たちは洗脳されないように気をつけてね」

一郎「ラノベもいいけどバトルもね」

乱数「永遠に語り継げFling Posse♡」

 

『SHOWDOWN』は三つ巴になっており、バトル形式の曲なので主張を抽出しやすい。こういうのを考えるのむちゃくちゃ面白いですね…

 

忙しい人の -ヒプノシスマイDivision Rap Battle-+

 

全員「選手宣誓!我々はヒプノシスマイクででけえ悶着に決着をつけることを誓います!」

 

一郎「俺はイケブクロ代表」

二郎「兄ちゃんすごい。俺すごい」

三郎「サブローザ参上」

左馬刻「俺は左馬刻さまだ」

銃兎「国がバックについてます」

理鶯「調理するぞ」

乱数「オネーさんの寝顔みてるよ」

幻太郎「真偽珍奇佇恭順人間万事塞翁馬」

帝統「舐めプだけど俺がジョーカーだぜ」

寂雷「私に抗うのは愚かですよ」

一二三「ラップもホストも似たようなものかな」

独歩「キレたら何するかわからない…」

空却「破壊者だぞ」

十四「自己紹介してたら尺なくなったっす」

獄「クソ不味い珈琲はマジ無し」

簓「なんか人生物足らんねんな」

盧笙「先生やで」

零「龍が如く

 

全員「選手宣誓!我々は唸る俺のヒプノシスマイクで歴史を刻み未来を導くことを誓います!」

 

この曲は自己紹介形式になっているのでわりとわかりやすい。そして記念すべき12人のデビュー曲でもある。『ヒプノシスマイク』というコンテンツの始まりが選手宣誓なの、カラッと明るい雰囲気に合っていてとても素敵です。

 

忙しい人の -ヒプノシスマイクDivision Battle Anthem+ -

 

一郎「墓石にライム刻んどくわ」

左馬刻「左馬刻様だが」

空却「ナゴヤだがや」

簓「Chantがちゃうとかちゃうんちゃう?あんちゃん姉ちゃんちゃんと解ってるんちゃう?」

乱数「倒すね」

寂雷「竜胆の花言葉?“正義”です」

全員「ペンは剣よりヒプノシスマイク!」

二郎「なんかもう何もかもブッ壊す」

銃兎「でっち上げの罪用意しますが何か?」

十四「自分には価値がないなんて嘘ですよね…?」

盧笙「知は力なり。最後には勝とうな」

幻太郎「小生の言葉は脳髄に効きますよ」

ひふみ「月収12345600円でーす」

三郎「10万年前から全部解ってたよ」

理鶯「我横濱軍人也敵対勢力殲滅ス」

獄「コーヒー飲めなかったぜやれやれ」

零「おいちゃんBig pimpin'♡」

帝統「にゃー」

独歩「ブッコロスゾオイ!!」

 

全員「唸る俺のヒプノシスマイク!ペンは剣よりヒプノシスマイク!」

 

簓のパート、原詩では

神がかりなこの上方話芸

意味ありげで意味ない Garbag 

それがええんちゃう?  いけずなあんちゃん

出待ちのお姉ちゃん 解ってるちゃんと

笑いはオオサカ市民の聖歌(Chant)

フロウは浪花のベートーベン

 真っ当な答弁じゃ笑えへん

 ほんま「じゃん」とか寒いわ関東弁

となっている。

「笑いという戦い方が間違ってるなんてそんなわけないだろう?オオサカのお兄さんもお姉さんもちゃんと解ってるよね?」というオオサカの誇りと姿勢について言ってるんだろうなーと解釈した。

 

 

ところで個人的な印象だけどこのヒプノシスマイクという物語は本来そんなに長いおはなしではないように思う。おそらくヒプマイの当初の骨子は

1.TDDという伝説のチームがいた

→今はバラバラになっている

→男の敵中王区を倒すために再集結した

→男たちは中王区を倒し日本に平和がおとずれた

というわかりやすい縦糸に

2.フリングポッセの3人の正体の謎(クローン・ニセの幻太郎・総理の息子)

という横糸をからめたシンプルなストーリーだったのではないだろうか。しかし思いの外バズったのでだんだん肉付けが始まったのだと思っている。

天下のキングレコードは、女性だけで構成された中王区を男たちが倒すという前提にどう落としどころを付け、八方まるめたストーリーとして解決するのか…という点にもメタい注目が集まっていることだろう。

 

おまけ

中王区崩壊後にアナウンサーとして復帰したが、ついつい昔の癖が出てしまう無花果さん

「まぶしい日差しが降り注いだ東都。今日は各地で25度を超える夏日を記録し、真夏のような暑さでした。街は上着を片手に持つ人や半そで姿の下郎共が行き交い、初夏を思わせるような景色となりました。」

ヒプノシスマイク9thライブ《ZERO OUT》感想

 

2023年4月16日(日)

ヒプノシスマイク9thライブDay2に行ってきました
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6ディビジョンバージョンのTシャツを着ていく予定で1ヶ月前からいい感じの上着とともにハンガーにかけていたんですが、当日になってそれは4ディビジョンバージョンのTシャツだったことが判明(アホ)

朝から家探ししたけれど6ディビTシャツは見つからず新幹線の時間も迫ってきたので泣く泣く4ディビTシャツで行きました。オオサカナゴヤの参加を許さない過激派みたいになってしまった…

というモヤモヤをいつまでも引きずっても仕方ないと無理やり気持ちを切り替え(こうやすって文章にしブログに残す時点でものすごく引きずっている)、車内で6ディビTシャツを注文しつつゆりかもめにのり有明に向かう。ゆりかもめって初めて乗りましたがジェットコースターの平面がずっと続く感じでわりとガタンゴトンしますね!車窓からフジテレビが見えておーっとなる

有明についたらリングライトの受け取りです。今回のライブ、いつものヒプマイライブにしては全体的に誘導が少しわかりにくかったことないですか。有明アリーナの構造が複雑だからそうなのか人員的なものなのか

リングライト受け取り

・キッチンカーチケット購入

・キッチンカードリンク受け取り

・グッズ購入

・入場者

という5パターンの消費者がそれぞれどこに行けばいいのかさっぱりわからなかった。リングライト受け取りは事前にツイッターわかりやすい現地案内がないらしいという情報がちらほらあったので1日目の先人の御業を調べて行きましたが、これ何も知らなかったら半泣きで詰んでたと思う

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中王区撮影コーナーがあった。見る限り一番行列ができているのは合歓さんのパネルでした

 

つつがなく受け取りが終わりベンチに座ってぼーっとする。パラパラ雨やカミナリが鳴るが幸いにも曇りだった(Day1は雨だったらしい…)ので、川沿いで大勢のヒプマイファンがそこそこでバスタオルを掲げて写真を撮ったりお話をしている。

他のベンチではキッチンカーでもらったクリアカードを無言で掲げている人たちが散見され、闇市が開かれているアリアケタウンアリアケスタイル。

有明アリーナのまわりを自分もふくめた万単位のヒプ女ヒプ男が渦巻いてて「ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし」みたいになっていとをかしであったf:id:pyonkospica:20230417075909j:image

 

セットリスト

01.ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- + 

02.Survival of the Illest + 

03.ヒプノシスマイク -Glory or Dust- 

04.縁 -ENISHI- 

05.Scarface 

06. シンクロ・シティ 

07.でらすげぇ宴 

08.とりま Get on the floor 

09.IKEBUKURO WEST BLOCK PARTY 

10.LESSON 

11.Private Time 

12.BB's City 

13.ワライカエセ! 

14.夜光虫 

15.Femme Fatale 

16.Just do it 

17.No Pain, Not to be Strong 

18.Verbal Justice 

 

ゲストライブ Awich

Queendom

NWO

Remember

Revenge

WHORU?

GILA GILA

 

19.UNITED EMCEEZ -Enter the HEXAGON- 

20.絆 + / Division All Stars

21.ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem- + 

22.CROSS A LINE 

 

席は後方です。3階だけど実質4階。演者より天井のほうが近いよ!しかも長方形の短い辺に位置する区域だから基本演者の背中か横顔しか見えないよ!(毎回最速で当たるわりに最低保証ラインの席がご用意される徳の低い系アカウントである)

でも有明アリーナ、段差があって見やすくてとてもよかった!4th大阪城ホール、7thぴあアリーナと比べたら最高の見やすさです。これからライブは有明アリーナ固定でもいいくらい。

 

今回Day1とセットリストがわりとかわってて良かったです…!グローリーオアダスト大好きなのでテンションむちゃくちゃあがりました。Lesson、音源で聴いたら地味目な曲なんだけど現地で聴いたらとてもよかった!本当はメットライフドーム(コロナで中止になった幻の5thライブ)でやる予定だったというこぼれ話が聞けて嬉しかったです。

なんと発売前の盧笙と零曲『ワライカエセ! 』と十四獄曲『夜光虫 』も聴けた。ワライカエセ!はドッキリについての曲かな?スケジュールが全然合わないので盧笙声優さんを車で送り車の中で練習したという、天谷奴声優さんのプロ意識が溢れる小話が聞けました。

『夜光虫』!!!これがものすごくいい曲で今回はこれを聴きにきたんじゃないかと思ったくらい。たぶんnokkoの『人魚』オマージュだと思うんだけど、ポロンポロンとした綺麗なメロディに合わせリンライの夜光虫の中で歌をうたいあげる十四くんがもうひたすらかわいくて健気でディズニーのお姫様のようでなんという素敵な曲なんだと。これコミカライズCD曲なのでサブスクに入るの早くても1年後じゃないですか!?夜光虫ロスがやばいです。

そして中王区パート。正直『Just do it 』『No Pain, Not to be Strong 』『Verbal Justice 』は音源そこまでハマらないなーと思っていたが現地で聴いたらむっちゃくちゃ良かった。これは声優さんのパワーが凄くて格好良くて、声優さんの演じる乙統女様も無花果さんも強くて真っ直ぐで最高なんですよ!!!

ドラパではゆらゆら揺れてしおしおになりかけてた無花果さんもライブでは強い人のままでいてくれてた。無花果さん、実はかわいいものが好きみたいなパンダクッキー路線は修正してひたすら強い高圧的な人路線で行ったほうが似合うだろうなと思ってしまった…

『CROSS A LINE 』の時には声優さんとダンサーさんが輪になって歌うんだけど、ダンサーのダンスをガチで真似しようとがんばる声優さんが何人かいて、上空からみるとみんなでヒプノシスマイク音頭をやってるみたいに見えて楽しかったです。

今回はオレンジとピンクのリングライトをつけてたんだけど、最後のお別れタイム?の時に簓の声優さんがこちらを向いて手を振っていたのでもちろんこちらも全力で振るんですが、演者側からだとリングライトが見えないのでは?と慌てて手の甲を向けたら声優さんもくるっと手の甲を向けてくれた気がするんだけど幻覚だったかもしれない。

あとやっぱりDJゆーいちさん!DJブースから顔と肘出してのびーっとしてる姿がなんともいえずかわいくておフロに入ってる人みたいで萌えた。(もしかしてこれがオフノシスマイクか…?)

 

そんなこんなで楽しかった中で驚いたことがひとつ。それはライブでの声の出し方を完全に忘れていたことです。喉が詰まってまったく自然に声が出ない。いや、自分4thではもっとワーっとなってたよね?と不思議な気持ちになる。この事象、私だけではなくたぶんあちこちで多発してる気がするのでコロナ禍の観客行動への影響とかいうタイトルでもう誰かまとめてる気がするが…

 

8月に新譜も2種類?出るという告知がありました。ところでみなさんEPって何か知ってましたか?私は知らなかったんだけれどどうやら会場もよく分からなかったようで、発表の瞬間みんな頭がなぜだハテナばかりだになっていて一瞬放送事故のようになり、会場は一郎の声優さんも巻き込んだ大事故になっていました正直すみませんでした

 

ところで今回の9thライブ、

タイトルが《ZERO OUT》だったんですが結局ゼロアウトとはなんなのか。

ZERO OUT

・ゼロにする

・消去する

・削除する

・解放する

・初期化する

という風な意味ですがこれたぶん3rdバトル開催宣言は初期化されたよって意味だったのかな?

いやー、3rdバトルにやきもきしましたが天谷奴おいちゃんにしてやられましたね…ヒプマイってたのC!

 

〈余談〉

新橋駅の地下に貼ってあったパンチのきいたポスター

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ヒプマイも以前駅コラボやってたんですけど、ヒプってこういう着替ってしないんですよね。ミニキャラはかろうじてするけど等身の高い絵は絶対出ない。駅員になったりローソンのユニフォーム着たりピザの店員になる下郎共の姿がいつか見てみたいです。中王区が解体される前に下郎共にこういう興行の手伝い命じてください乙統女様