パラライリュウくんのチカチーロが地下通路になった件について

 

みなさま、Paradox Liveをご存じでしょうか

 

近未来。飽和状態となったHIP HOPカルチャーから新たなムーブメント“幻影ライブ”か誕生

それぞれの音楽ジャンルで絶大な人気を誇る4つのチームに伝説のクラブ“CLUB paradox”から謎の大会『Paradox Live』への案内が届く

 

という導入になっております。

(公式サイトから抜粋・引用しました)

 

で、このParadox Liveことパラライ、展開の仕方が「曲+ドラマパート」という音楽原作的な方式であり、ベースにHIPHOPがあることでヒプマイことヒプノシスマイクと比較されることもあるようです。語感もちょっと似てる。

 

ヒプマイとパラライは両方楽しんだもの勝ち、を信条としているのでせっせとパラライについて勉強していたのですが、先日おもしろいことが起きました。

 

なにが起きたかというと、パラライのチームの1つで『気高き孤高の実力派4人組ユニット』The cat’s whiskersの『MUSTER OF MUSIC』という曲の歌詞が修正されたのです。

当初は

ごちゃまぜのピース

組み立てる忠実

欲望のパズル まるでチカチーロ

ついて来れるかい?

手にするまで手段は選ばない

という歌詞が

ごちゃまぜのピース

組み立てる忠実

欲望のパズル まるで地下通路

ついて来れるかい?

手にするまで手段は選ばない

となり、チカチーロ地下通路に変更となりました。

チカチーロ、とは52人を殺害したウクライナ生まれの凶悪犯罪者の名で、youtubeのMVも該当部分を変更して再公開、CDの歌詞カードでは当初から地下通路という歌詞になっているようです。(でも歌声はなぜか変更せずチカチーロと歌っているのだ)

 

なぜその部分の歌詞が変更になったのか、詳しいことは発表されていません。

チカチーロという名がコンプライアンス的にアウトだったのではないか、とインターネットはざわめいていた模様です。

どうしてここでコンプライアンスという言葉が出てくるかというと、その謎はこのパートを歌っているリュウくんというキャラクターにあります

摩訶不思議スーパーハイパー系ラッパー

年齢 (公称)800歳だよ~

血液型 ドロドロ

誕生日 4月1日にしたよ

公式プロフィールから引用しましたが、なかなかのトリッキーなセンスだな

実は彼のMC NAMEはコンプラ大魔王というのです。どうやらリュウくんはコンプライアンスと縁の深いキャラクターの模様

 

しかし、ここからはまったく私の想像なのですが

・チカチーロが地下通路になっても歌詞の違和感がほぼない

・歌声はチカチーロのままである

 

ということから、チカチーロがコンプライアンスに触れてしまい泣く泣く歌詞の変更を余儀なくされた・・・というよりは、この歌詞の差し替えは既定路線だと思うんです。当初から歌詞は変更される予定で、いわばコンプラ芸です。

チカチーロがガチで駄目だったらやっぱり歌を録音し直すでしょ。あと『MUSTER OF MUSIC』の公開が12月、地下通路に変更があったのが年明けて2月、と結構間が開いてるのもよくわからん。その間別にチカチーロって語が炎上したという事実もない。

 

 

この一連の流れは、話題作り・・・かもしれない、かもしれないけども。そういう演出で視聴者の感情をいたずらに動かすのはどうなんだ、っていう意見はありつつも。

ただ、そういう歌詞の差し替えみたいのを今後出す新曲ごとに毎回毎回続けたならば、いつかコンプラ芸はリュウくん定番の芸風として確立していくはずです。

なのでリュウくんには次の曲、そのまた次の曲におきましても積極的に歌詞の差し替えを行い、粛々とコンプライアンス遵守ムーブをがんばってほしいと本気で願っています。

継続は力なり、という言葉が似合うキャラクターではなさそうですが、彼はどうやらスプリットタンの拡張中みたいなので、案外地道なことを我慢できるタイプなのかもしれないし・・・

 

そして、今後パラライが息の長いコンテンツになり、リュウくんの歌詞差し替えコンプライアンス芸が板についた頃には大向こうのように「よっ!コンプラ大魔王!」と掛け声を張りたい。

 

最終的にはリュウくんの歌詞は9割くらい発表時と差し替えになってしまったら最高にクールで愉快だな。作詞の方は大変だけども、ものすごく暴力的な歌詞と牧歌的な歌詞のふたつが楽しめてしまう。リュウくんにもコンプライアンス批評的キャラクターとしての未来が待っている・・・のかもしれません。

 

そういうおふざけや実験的なことをどんどんしていってヒプマイとの差別化をはかり、ひいては独自路線の楽しいコンテンツとなる、または今後そうなり得る、っていうのが若いカウンターとしてのパラライの強みであり、有利な面ですよね。今後の展開を楽しみにしています。