2025年に発表されたヒプノシスマイクの個人的に好きなリリック語り

みなさまこんにちは

年末年始に連休がある(嬉しい)ということで、2025年のヒプノシスマイクの、主にリリックについての振り返りをやってみたいと思います。

2025年、それはまさかのヒプムビ大旋風の年でした。ヒプムビがあそこまでバズると予想していたヒプの民はいたのでしょうか。私はムビチケを7枚買ったのですが、これはもしかして使い切れないんじゃないか?と思っていました。

しかし蓋を開けてみると大バズリです。興行収入25億達成、いまも上映館が存在しているロングラン。(東浦という愛知県の映画館がずっと上映しているらしい。一度観に行ってみたい)なんなら私の近所の映画館は5月で1回上映が終わったけれど9月に再上映して客席を常に埋めていました。ていうか私も埋めました。結局ムビチケ7枚じゃ全然足りなかったよ!

ムビがどれくらいバズったかというと、ヒプマイのちびぐるみの価格高騰によく表れています。ちびぐるみはちょうどムビ前に市場に出回りましたが、当時ヒプマイ自体の人気がかなり低調だったこともあり中古市場では数千円もしない価格で取り引きされていました。それがあれよあれよと上昇し、最近まで余裕の1万円超えで取り引きがなされていたようです。すごい。なお、ちびぐるみは最近再販が決定したのでバブルはこれで終了となることでしょう。

さて、ヒプムビについてはねっとりと感想を書いてあるので、インターネットでオタクの文章を読むのが好きな方はどうぞ。

https://pyonkospica.hatenablog.com/entry/2025/03/10/185558

また、エンディング曲『MIC AS ONE』という最高の楽曲についてもじっとりと感想を書いてあります。

https://pyonkospica.hatenablog.com/entry/2025/06/16/200659

 

というわけで個人的に好きなリリックを、今年(2025年)に発表された楽曲縛りで紹介していこうと思います。Twitterでも同じ内容をやっているのですが、どうしても短文や画像にしないといけない縛りがあるのでこういう話は本来はブログの方が向いていると思う。

 

イケブクロ

災害級の

あのマイマイ

少し不思議な Sci-Fi

(『MIC AS ONE』より)

山田一郎のリリックです。試写会で聞いた時にドラの者として悲鳴をあげそうになったのはいまも新鮮な記憶です。

まずSci-FiというのはSFのことです。そして、「すこし・ふしぎ」というのは偉大なる藤子・F・不二雄大先生による有名なSF解釈です。ヒプノシスマイク・ディビジョンラップバトル編、最後の最後(たぶん)で明確に匂わされた藤子・F・不二雄テイストに滂沱の涙が流れてしまう。なぜここで藤子不二雄神が出てくるのかというと、山田一郎とジャイアンは声優さんが同じだから、なんですね。

これまでヒプマイはあんまりドラえもん山田一郎の繋がりを前には出してこなかった。

山田一郎のソロデビュー曲のタイトルが『俺が一郎』なのはジャイアンのソロ曲が『おれはジャイアンさまだ!』なのをリスペクトしているのかな?とか

・イケブクロvsオオサカ曲『Joy for Struggle』の

絶妙なトリオや

ほんわかぱっぱ

の、「ほんわかぱっぱ」は吉本新喜劇のジングルと同時に『ぼくドラえもん』の「ホンワカパッパ」でもあるのかな?というくらいか。

・また、ARB山田一郎ハロウィンジャイアンコスプレの話があったけれど、ARBは限りなく原作に近い存在でありながら本編ではないのでギリギリセーフなんだと思う。

そんな流れでの「少し不思議な Sci-Fi 風」ですからね、これはもう純度100%の直球藤子不二雄イズムです。ついに王様の耳はロバの耳!と叫んだのです。ああ、ヒプマイ、やりたいことをやりきったんだな⋯という感想で胸が一杯である。

 

ヨコハマ

くすねたコインの裏表

社会相手に

イナイ・イナイ・バア

(『MIC AS ONE』より)

またMIC AS ONEより、左馬刻様の歌詞。H歴と現代は違うという前提があるとしても、左馬刻様って反社会的勢力という職業的に、表舞台には出てこれないお方なんですよね。将来、たとえば合歓さんが政治家になったとしても、兄が反社会的勢力であるという事はいつか対抗勢力に突かれるポイントとなります。もちろん合歓さんは政治家にならなくても、普通に結婚とかする場合でも、親族が反社会的勢力の一員だというのは将来的にハードモードな展開になり得ます。H歴はどうなっているのかはわかりませんが、現代社会というのはわりとそういうものなのです。碧棺兄妹って実はヒプマイ中で一二を争う大変な立場にいる人たちだといっても過言ではないはず。だから左馬刻様は混乱した世界が安定したこの先は、合歓さんのために今よりさらにうまく立ち回らないといけなくて、出てきたり隠れたり、まさに彼は火貂組にいる限りは社会に向かって一生イナイイナイバアをしないといけないのです。(ところで左馬刻様はファイナルバトル前に組に暇乞いをして認められたけれど、その暇乞いがどこまでのレベルの話なのかが未知なのも解釈が分かれる部分だと思う。一時的なものなのか恒久的なものなのか?)

このリリックはそういう難しい未来と、それにまつわる決心を短くコミカルにさっぱりと表現したんだと思っていて、とても左馬刻様らしいなぁとしみじみしている。

 

シブヤ

Stick To My Mic全篇!

『Stick To My Mic』、これはどこも沼すぎてリリックを選べないので全篇。(そんなのありか?)

この楽曲には2017年から2025年までのシブヤ(とシンジュク)の歴史と因縁が詰まっている。全員分の格言元の偉人やその言葉が組み込まれているのがすごく楽しい(下図)。

シンジュクが

どんな色もillな灰で帰す

牙の再来だ

と、寂雷のMCネームイルドックを織り込んでいるかと思えば、シブヤは

意地悪だね

可哀想

と乱数のMCネームイージーアールを盛り込むという最高展開。他にもいろいろあるはず。テキストを読み込むタイプのオタクと相性が抜群で、リリックを紐解くだけで涙と時間が溶けていくこと必至の曲です。

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シンジュク

そのBig沼 

(『HYPSTER』より)

シンジュクもStick To My Micにしようかと悩んだけれど、2025年最後の衝撃リリックのこちらで。我らがヒプマイのファンクラブの名前「ヒップスター」と韻を踏むために選ばれた言葉が、「Big沼」というユーモラスで非常に今風の単語だったのがすごく面白いし、それを発言したのが意外なあの人だという事実もすごく面白い。Big沼という字面も謎に面白い。2025年の年の瀬にキャッキャッと大はしゃぎしている。あまりに良すぎてTwitterの位置情報をすぐさま「Big沼」に変更したのは秘密。

 

オオサカ

進んどるようでムーンウォーク

昔話うるさいっちゅうの!

今が楽しないんかあほんだら

(『Out of Harmony』より)

これまで対左馬刻リリックとしては『Reason to FIGHT』のラムダパート、

もう怖い顔しちゃって 何その態度

プリプリしてるね毎度毎度

 取られたくなきゃ守んないと

が最強だった。妹を洗脳した乱数が、被害者左馬刻に向かって煽りまくるという最低最悪最強の攻撃力だと考えていたが、白膠木簓も左馬刻攻撃界隈に参戦したらいきなりトップを取った感。これを言ったら相手にダメージが入るだろうなって言葉を的確に選ぶセンスと実際言ってしまう胆力はさすが一流芸人。簓氏、左馬刻様が過去にとらわれやすい性質だってわかって狙ってるよね!?白膠木簓、いざ敵に回ったら怖すぎんか⋯

 

ちなみに次点はこちら『笑門来福』の盧笙パート

ワロテル場合と違う!ってか

たまには泣いてしまう! ってか

腹立つ事ばっかり!もう

頭がパンクしちゃう! ってか?

汎用性が高くて、皆の気持ちを代弁するすごく上手いリリックだなーと思う。ヒプの民100回くらい日常で「たまには泣いてしまう!」「頭がパンクしちゃう!」って脳内再生してそう

 

ナゴヤ

超えてきた

トウカイ道

(『Last Man Standing』より)

これは短いフレーズなんだけど、西側からの遠征民はそれな〜!!と共感の嵐では。映画館でこのリリックを見る度に、東海道新幹線とその駅、駅弁の購入と乗車前のスタバで注文中のワクワク感、外国人観光客のクソデカスーツケース、キャリーの一生続くガラガラガラガラ音、新幹線のホームと流れる車窓がブワッと浮かんで旅情がはんぱない気分になる。それと同時に、ナゴヤという場所と東都の物理的な遠さ、さらには東京一極集中の現実世界の問題のことまで思考を巡らせたくなる名リリック。これまでナゴヤ関係の歌詞で使われてなかったのが不思議なくらいナゴヤチームの在り方をどんぴしゃに表現し要約した、素晴らしい言葉だと思う。

 

中王区

真実も嘘も愛し過ぎたか?

この性格変えないから

明日明後日もアイラインは鋭角

(『MIC AS ONE』より)

まず、無花果さんが嘘を嘘だと知りながら自覚的に中王に所属していたという告白が最高。これは本当に最高。それでなくちゃ無花果さんも乙統女様もキャラクターとして報われない。彼女たちは自分たちがやってることが正しいだけじゃないって知ってても突き進んだんだよね?どこまで行けるか己を試したかったんだよね?そこが中王の一番のキモで、素晴らしい部分で熱く泣けるポイントだと思うので、インビジブルマナー様ありがとうございますの感謝しかない。無花果さん、可愛いもの好きなのがバレたり器用にクッキー焼いたりクローンラムダと同居することになったりして当初よりキャラ付けが複雑になっていったので、無花果さんをかっこよく描くのはだんだん難易度が上がっていると思う。

実妹の棗への愛や合歓さんへの情、クローンラムダたちに居場所として自宅を提供してあげた事実などを鑑みると無花果さんは情が深い愛の人でもあるので、真実も嘘も愛し過ぎてるのはさもありなん。私の中で左馬刻様と無花果さんは同じタイプの人である。そんな無花果さんが自分は情が深いってわかってるのも最高だし、かといって自分の性分は変えられないしな!このまま行くしかないな!って考えてるのも良すぎる。魔女は反省なんかしないのである。

 

 

ということで2025年はこれで終わりです。ストーリー的にはファイナルバトルも終わり、2026年のヒプノシスマイクは一体どうなることでしょう。個人的には2ndで終了しているコミカライズをファイナルバトルまで完結させてもらえたら嬉しいなーとずっと思っているのだけれどこれはもう無理そう。コミカライズCDでしか聞けない曲がまだあるので、それらを収録したアルバムは今年出る気がする。じゃないと名曲「夜光虫」がサブスクで聞けない高難易度曲になってしまうので五体投地でお願いします。

ディビジョンラップバトルについてはファイナルだから本当に終わるんだろうけど、新たな別の興行バトルの可能性も、理鶯が『NO WAR』で「争いはエンタメやshowじゃない」って静かにNOを突きつけているのでもう開催しにくい気がする。バトルをスポーツ的フェス的な方向に再定義すればワンチャンいけそうだけれど。個人的には幕間的に、優勝チームはカニ食べ放題とかのゆるい理由でバトルする彼らの姿が見たいです。フェスも地味に好きだったのでファイナルバトル記念にもう1回開催してくれませんか山田一郎。そして2026年もラップってたのC!世話になるぜヒプノシスマイク!という年になりますように。