ヒプノシスマイク「Stella」を考察する

 

Stellaについてようやく自分なりの結論が出た気がする。もう誰かが言っていたらすみません

 

 

 

飴村乱数

 

乱数は特殊な飴がないと生きることができません。飴は中王区から支給されているので彼は中王区に頭があがらない。

ということはたとえ中王区が倒されたとしても、乱数が死ぬまで飴が必要なのは変わらない。つまり乱数は一生飴をくれる誰かに頭を下げ続けなければならない。飴の供給元が中王区から、たとえば神宮寺寂雷や天谷奴零に変わるだけ。

自分の生殺与奪を誰かに握られているってことでもう乱数の人生は詰んでます。そこから逃れて真に自由を手に入れるためにはどうすればいいか?

答えは

「彼が自力で飴を作れるようになればいい」

 

 

光方を忘れた隅っこの星で科学者が

だから彼は科学者となりました。

 

 

 

夢野幻太郎

 

夢野幻太郎はおそらく

本物の夢野幻太郎=寝たきりの青年

の弟です。

 

がんばってお兄ちゃんの服を着て、珍妙な話し方をして兄のふりをして生きてきました。でももうすべてが刹那の仲間にばれたので兄のふりはしなくてよくなったのです。

 

妙に洒落たナリの客人だな 今夜は
堕ちた先がここじゃツキも落ちたようだな
元王様?か何か知らんが
盗賊には盗賊の流儀があると知れ

これは嘘をつくのをやめた夢野幻太郎の本来の話し方。だけど彼は兄の人生を奪った罪悪感から自分を盗賊だと思っている。

 

 

 

有栖川帝統

 

山田一郎たちにより中王区は倒され、東方天乙統女総理大臣はその座を去りました。

 

余の国は滅びた
綻びた覇道への扉
立ち退く身を尚も取り巻く
硝煙と敗戦の残り香

奇跡の到来などを信じた
悲劇の蒙昧と民は云った
自責と後悔に灼かれながら
星を追われる逃亡者

モノクロな窓の向こう 遠のく王座

母王が追放された東方天帝統にはもう何もない。彼を中王区に据えようとした支持者ももういない。それどころか悪君の息子だといって迫害される日々。彼は焼け落ちた剣の星の王様。

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで「Stella」は中王区を倒した後のお話。つまりヒプノシスマイクという物語が終わった後のフリングポッセを描いた歌なんじゃないか。

 

 

 

再生のVers

彼らは再び出会い

 

 

何度だって繰り返す
軌道に沿って踏み出す
いつまでも reincarnation

刹那の仲間はまた旅に出る

 

 

偽りのない shooting star

今度はみんな真実の姿で。

 

 

 

乱数、幻太郎、帝統、フリングポッセには三者三様つらい未来が待っている。彼らが進む長い道は険しく曲がりくねっているだろう。

 

でもきっとなんとかなる、

 

軌跡は歪な方が Luminous

なのだから。

フリングポッセが歩く歪んだ道はきらきらと輝くことだろう。

 

 

 

ところで

虚ろなこの船

という語が登場するけど、江戸時代の伝承にでてくる「うつろ舟」っていうのはUFOだという説があります。乱数と幻太郎と帝統は旅の途中で江戸時代に寄ったのかもね。

あっ、だから前世は姫と武士なのか・・・?