【イベント情報】
— 【ゲーム】ヒプノシスマイク -A.R.B- (@hypnosismic_arb) 2021年8月3日
イベント「炎節の連射花火 前編~祭りと花火と怪しい影~」開始!
イベント報酬カードはSSR【波乱の予感】山田一郎👀
気になるイベントのあらすじは画像をチェック🔍
8/13(金)10:59まで⏰#ヒプマイ #ヒプマイARB pic.twitter.com/hmDZGIQBkc
というわけでイベント『炎節の連射花火』の感想です。このイベントをざっくり説明すると、前半が「花火大会で暴漢から飴村乱数を護衛する山田一郎と有栖川帝統のお話」で、後半が「花火大会で偶然出会ったどついたれ本舗がわちゃわちゃする話」です。スミダの花火大会を舞台に、どちらも同じ空間にいながら別のストーリーが展開したり交差したり。後半のコミカルな掛け合いは特にどついたれ本舗推しには刺さったのではないでしょうか。
飴村乱数のブランドEmpty Candyのシグネチャーらしい漫画フキダシ柄法被をおそろいで着るどついたれ本舗のみなさん。かわいい
それでこの物語、なんとなくですが、飴村乱数とどついたれ本舗、そのなかでも特に飴村乱数と躑躅森盧笙を対比して描かれているような気がしたなぁ。
対比その1
山田一郎を呼び出しておいて、一郎の家があるイケブクロを田舎だという乱数。このシーンはけっこうびっくりした人が多いのではないかしら。
都会っ子をはばからない乱数に対して盧笙はオオサカからやってきた地方の民である。
対比その2
乱数はwwwwでどついたれ本舗は(笑)を使う。乱数は新しいネットスラングを使用し、どついたれ本舗は古いネットスラングを使う。
対比その3
楽しみにしていた唐揚げを取られてしまった盧笙と、唐揚げを奪った乱数。しかもその唐揚げを乱数は「おいしくないから」と一郎にあげてしまうのだ。ここは涙無くしては見られない情景です。さらに
こーいうトコで食うモンは余程ひどくなきゃ大抵うまく感じると有栖川帝統が無自覚にもナイスアシスト。つまり盧笙が買ったのは余程ひどい唐揚げだったということだ…
と、いいことなしのどついたれ本舗です。
・田舎からきて
・古ーい言葉をつかい
・おいしくない唐揚げを持っている
乱数からしたら相容れない、かっこわるい価値観の人たちなのかもしれない。
なんだけど、最後に盧笙がすごいことを言うのだ。冷めてしまった焼き鳥を買い直すかどうかという流れで、
仲間と場が揃ってるんや、なんでもうまいはずやで
と言い切る。
これを言った瞬間、乱数と一郎が食べたおいしくない唐揚げも(そういえば唐揚げと焼き鳥でどちらも鶏料理なのは偶然なのだろうか?)、帝統が売ってた二番目においしいたこ焼きも、ぜーんぶ成仏しちゃったよ。仲間と一緒ならなんでもおいしい、という価値観の提示。盧笙による祝福。なんでもうまい、それでいいのだ。
今回の物語、個人的な見方だけど、ここらで一度あえて飴村乱数の未成熟さを描いておきたかったんではなかろうか。乱数に罪はないけれど、急造されるクローン人間という育ちの危なっかしい感じや違和感のようなもの、まさにemptyさをふんわり匂わせたかったのかなぁと感じる。
そして躑躅森盧笙の「仲間と場が揃ってるんや、なんでもうまいはずやで」という言葉は盧笙が26年地道に生きて手に入れた価値観であり、泥臭く、よく転び、挫折し、七転び八起きの人生のなかで手に入れたもの、つまりは盧笙のwisdomの証明である。
おしゃれで人気なデザイナーで、人から貰った唐揚げをおいしくないと手渡す乱数
夢破れた教師で、仲間がいればなんでもうまいという信念をもつ盧笙
首都↔地方
www↔(笑)
奪う↔奪われる
唐揚げ↔焼き鳥
empty↔wisdom
どちらがどうという話ではなく、生きるっていろいろあるよなぁと考えてしまうストーリーであった。この先物語の上で、万が一乱数がヒトとして成長したならば、乱数があの唐揚げを「おいしい」と言える日が来るのだろうか?(だけど乱数は今のままのヤバいキャラで十分素敵に魅力的なんだよなぁ…成長なんてしないでいい…と思うのはわがままかな)
天谷奴零が作った花火。今回の投票バトルの選挙活動みたい!?