ヒプマイARBイベント「億万長者決定戦 ~盤上の決闘者たち~」感想

 

ARBのイベント「億万長者決定戦 ~盤上の決闘者たち~」の感想です。ARB開闢(十四くん風)1年3ヶ月にして初の夢野幻太郎報酬がやってきました。だいたい一人1~2回は報酬化されているところに、独りだけ報酬0回の幻太郎が放置されていたのはなにか意図があったのかなかったのか。

以前のイベントで【楽しいキャンプ】飴村乱数がサクサク重なってしまったということがあり、せっかくだからと【楽しいキャンプ】をリーダーにしたシブヤデッキを微課金でコツコツ作っていたのでありがたい話でした。f:id:pyonkospica:20210623094534j:image

ディビ限だからシブヤしかメンバーに入れられない。ARB幻太郎に代わる戦力を募集しているけど先は長そう

 

ARBは報酬でもらえるカードが普通に強いのでそんなにガチャを引かなくても大丈夫ぽい。微課金勢ならARB寂雷かハロウィンの一郎をリーダーにしたフロウデッキを目指せば遜色なくプレイできます。
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今回のイベントは、優勝を目指すために

萬屋ヤマダ】山田二郎と山田三郎

夢野と人間のクズ以下の概念を体現するもの】夢野幻太郎と有栖川帝統

再開と開闢の月躑躅森盧笙と四十物十四

という3チームが遊園地の体験イベントで戦うというものです。

 

内容の見どころとしては、f:id:pyonkospica:20210623095304j:image

独り言を言うだけですでに面白い天国獄

 

だとか

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二郎のまっとうな感性がまぶしい

 

だとか

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躑躅森盧笙のアパート家賃が低そうでリアル

 

だとか
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最後に2コマだけ出てきて優勝をかっ攫ったシンジュク超つよい

 

などなど注目すべき点はいろいろあるんだけど、個人的に考えさせられたのは二つかなぁ

 

躑躅森盧笙と四十物十四

盧笙は修学旅行の下見で東都ドリームランドへ行き、十四はゲームの優勝賞品がほしくてドリームランドに行く。でもこのゲームは二人ひと組じゃないと参加できないので手を組んだ二人。

接点がまるでない二人なんだけど、このチームのシナリオはとっても清くて心が洗われるようでした。f:id:pyonkospica:20210623103927j:image

二人ひと組が参加条件だから天国獄を誘う十四くん。十四くんには友達がいないのだろうか、それともナゴヤ-トウキョウ間の交通費を天国さんに出してもらいたかったのか


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十四くんが号泣していたら声をかけてくれた盧笙。いつも思うんだけど盧笙って人を信じやすいし困ってる人を助けにいくし、善のかたまりのようだ。ライフイズゲームのなかでも十四くんを励ますし導くし、ほんとにいい人なんだよ盧笙。ヒプマイキャラって基本的に全員いい奴なんだけど、盧笙の善性は群を抜いているぞ


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盧笙はスラムダンクを読んでいる

 

けど盧笙だけじゃなくて、
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天国獄さんも見守ってくれているし、(子どもが子どもらしくいられるということは幸せなことだろう。18歳がガキかどうかは置いておいて。)


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ここ熱かったですね、三郎が十四の命名したチーム名をかっこいいと感じていたというシーン。十四くんには助けてくれる大人が何人もいるし、センスに共感してくれる友人もできそうだ…という素敵な予感を感じさせた情景でした。


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躑躅森盧笙はけっこうガッツリとした関西弁を使うように思う。参加できひんやんけ、はちょっと荒っぽいので関西でも気にする人は使わないイメージ。

だからかどうか、盧笙はオフィシャルな場では標準語みたいなものを使っているようで、十四くんにもずっと標準語なまりで会話していた。それが最後の最後で関西弁になり二人の距離が縮まったというね…

 

 

夢野幻太郎と有栖川帝統

この二人のジェットコースターのくだりすごく面白かった
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たぶん幻太郎はジェットコースターに乗りたくない、どちらかというと嫌いなんだろうけど、それをハッキリ言わない。

ハッキリ言わないから帝統には伝わらなくて、結局乗せられてしまうんだけれども。


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幻太郎の顔むっちゃ怖い。これまで幻太郎がイベントシナリオでこんな真剣な顔をしたことがあっただろうか。


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コースターに人が並んでるのを見て隙あらば乗るのをやめようとする幻太郎


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「乗りたくない」「怖い」という自分の心の奥底にある真実は言わないけれど、「楽しいと感じない」「好んで乗らない」「愉快だとは思いません」という自分についての事実は開示するスタイル。これって幻太郎が嘘をつく時のテクニックなんじゃないかなぁ。幻太郎は真実を隠してるだけで、積極的に嘘をついているわけではないけれど、周りがどんどん勘違いする、というからくり。

この方法はちゃんと事実を言っているのに、嘘つきのように振る舞うことができるとても便利なやり方だと思う。良心も痛まないし。


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2週目は嫌だったのか、さりげなく別のアトラクションに誘導する幻太郎であった


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脳味噌ブレイクコア男とは幻太郎が帝統につけているあだ名で、ブレイクコアとは音楽ジャンルのひとつだそうだ。

ブレイクコア (英語: Breakcore) とは1990年代半ばから後半にかけて、ジャングル、ハードコア、ドラムンベースといったスタイルの中から現れたエレクトロニック・ダンス・ミュージックのスタイルの一つである。ブレイクコアは、とても複雑で緻密なブレイクビートと幅広い音色のサンプリングソース、速いテンポでの演奏が特徴である。

(ブレイクコア Wikipediaより)

 

ところで「わらしべリーマン」で出てきた

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この「黝く落ちる空を見て、僕はただ悲しいふりをする」という小説は、作中で幻太郎作とは書いていないけどおそらくそうなんだろうなぁと思っている。そしてこの小説のタイトルには元ネタがあると以前教えていただいたことがあり、それは「幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする」というブランキージェットシティの曲なんだそうです。

ブレイクコアだったりブランキーに親しんでいたりする夢野幻太郎は、思っているよりゴリゴリに骨太な人間なのではないか、ということも感じるシナリオでした。